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民數紀略
🔝
〘236㌻〙
第1章
1
エジプトの
國
くに
を
出
いで
たる
次
つぎ
の
年
とし
の二
月
ぐわつ
の
一日
ついたち
にヱホバ、シナイの
野
の
に
於
おい
て
集會
しふくわい
の
幕屋
まくや
の
中
うち
にてモーセに
吿
つげ
て
言
いひ
たまはく
2
汝等
なんぢら
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
全󠄃
ぜん
會衆
くわいしう
の
惣
そう
數
すう
をその
宗族
やから
に
依
よ
り
其
その
父󠄃祖
ふそ
の
家
いへ
に
循
したが
ひて
核
しら
べその
諸
すべて
の
男丁
をとこ
の
名
な
の
數
かず
と
頭
かしら
數
かず
とを
得
え
よ
3
すなはちイスラエルの
中
うち
凡
すべ
て二十
歳
さい
以上
いじやう
にして
戰爭
いくさ
にいづるに
勝󠄃
たふ
る
者
もの
を
汝
なんぢ
とアロンその
軍旅
ぐんりよ
にしたがひて
數
かぞ
ふべし
4
また
諸
すべて
の
支派
わかれ
おのおのその
父󠄃祖
ふそ
の
家
いへ
の
長
かしら
たる
者
もの
一人
ひとり
を
出
いだ
して
汝等
なんぢら
とともならしむべし
5
汝
なんぢ
らとともに
立
たつ
べき
人々
ひと〴〵
の
名
な
は
是
これ
なり
即
すなは
ちルベンよりはシデウルの
子
こ
エリヅル
6
シメオンよりはツリシヤダイの
子
こ
シルミエル
7
ユダよりはアミナダブの
子
こ
ナシヨン
8
イツサカルよりはツアルの
子
こ
ネタニエル
9
ゼブルンよりはヘロンの
子
こ
エリアブ
10
ヨセフの
子等
こども
の
中
うち
にてはエフライムよりはアミホデの
子
こ
エリシヤマ、マナセよりはバダヅルの
子
こ
ガマリエル
11
ベニヤミンよりはギデオニの
子
こ
アビダン
12
ダンよりはアミシヤダイの
子
こ
アヒエゼル
13
アセルよりはオクランの
子
こ
バギエル
14
ガドよりはデウエルの
子
こ
エリアサフ
15
ナフタリよりはエナンの
子
こ
アヒラ
16
是等
これら
は
會衆
くわいしう
の
中
うち
より
選󠄄
えら
み
出
いだ
されし
者
もの
にてその
父󠄃祖
ふそ
の
支派
わかれ
の
牧伯
つかさ
またイスラエルの千
人
にん
の
長
かしら
なり
17
かくてモーセとアロンこゝに
名
な
を
擧
あげ
たる
人々
ひと〴〵
を
率󠄃
ひき
領
つれ
て
18
二
月
ぐわつ
の
一日
ついたち
に
會衆
くわいしう
をことごとく
集
あつ
めければ
彼等
かれら
その
宗族
やから
に
循
したが
ひその
父󠄃祖
ふそ
の
家
いへ
にしたがひその
名
な
の
數
かず
にしたがひて
自分󠄃
おのれ
の
出生
うまれ
を
述󠄃
のべ
たりかく二十
歳
さい
以上
いじやう
の
者
もの
ことごとく
核
かぞ
へらる
19
ヱホバの
命
めい
じたまひしごとくモーセ、シナイの
野
の
にて
彼等
かれら
を
核數
かぞへ
たり
236㌻
20
すなはちイスラエルの
長子
うひご
ルベンの
子等
こども
より
生
うま
れたる
者
もの
をその
宗族
やから
によりその
父󠄃祖
ふそ
の
家
いへ
にしたがひて
核
しら
べ二十
歳
さい
以上
いじやう
にして
戰爭
いくさ
にいづるに
勝󠄃
たふ
る
男丁
をとこ
を
數
かぞ
へたるに
其
その
名
な
の
數
かず
に
依
よ
りその
頭
かしら
數
かず
によれば
21
ルベンの
支派
わかれ
の
中
うち
にその
核數
かぞへ
られし
者
もの
四
萬
まん
六千五百
人
にん
ありき
22
またシメオンの
子等
こども
より
生
うま
れたる
者等
ものども
をその
宗族
やから
によりその
父󠄃祖
ふそ
の
家
いへ
にしたがひて
核
しら
べ二十
歳
さい
以上
いじやう
にして
戰爭
いくさ
にいづるに
勝󠄃
たふ
る
男丁
をとこ
を
數
かぞ
へたるにその
名
な
の
數
かず
に
依
よ
りその
頭
かしら
數
かず
に
依
よれ
ば
23
シメオンの
支派
わかれ
の
中
うち
にその
核數
かぞへ
られし
者
もの
五
萬
まん
九千三百
人
にん
ありき
〘180㌻〙
24
またガドの
子等
こども
より
生
うま
れたる
者
もの
をその
宗族
やから
に
依
よ
りその
父󠄃祖
ふそ
の
家
いへ
にしたがひて
核
しら
べ二十
歳
さい
以上
いじやう
にして
戰爭
いくさ
に
出
いづ
るに
勝󠄃
たふ
る
男丁
をとこ
を
數
かぞ
へたるにその
名
な
の
數
かず
に
依
よ
れば
25
ガドの
支派
わかれ
の
中
うち
にその
核數
かぞへ
られし
者
もの
四
萬
まん
五千六百五十
人
にん
ありき
26
ユダの
子等
こども
より
生
うま
れたる
者
もの
をその
宗族
やから
に
依
よ
りその
父󠄃祖
ふそ
の
家
いへ
に
循
したが
ひて
核
しら
べ二十
歳
さい
以上
いじやう
にして
戰爭
いくさ
にいづるに
勝󠄃
たふ
る
男丁
をとこ
を
數
かぞ
へたるにその
名
な
の
數
かず
に
依
よ
れば
27
ユダの
支派
わかれ
の
中
うち
にその
核數
かぞへ
られし
者
もの
七
萬
まん
四千六百
人
にん
ありき
28
イツサカルの
子等
こども
より
生
うま
れたる
者
もの
をその
宗族
やから
に
依
よ
りその
父󠄃祖
ふそ
の
家
いへ
にしたがひて
核
しら
べ二十
歳
さい
以上
いじやう
にして
戰爭
いくさ
に
出
いづ
るに
勝󠄃
たふ
る
男丁
をとこ
を
數
かぞ
へたるにその
名
な
の
數
かず
に
依
よれ
ば
29
イツサカルの
支派
わかれ
の
中
うち
にその
核數
かぞへ
られし
者
もの
五
萬
まん
四千四百
人
にん
ありき
30
ゼブルンの
子等
こども
より
生
うま
れたる
者
もの
をその
宗族
やから
によりその
父󠄃祖
ふそ
の
家
いへ
にしたがひて
核
しら
べ二十
歳
さい
以上
いじやう
にして
戰爭
いくさ
にいづるに
勝󠄃
たふ
る
男丁
をとこ
を
數
かぞ
へたるにその
名
な
の
數
かず
によれば
31
ゼブルンの
支派
わかれ
の
中
うち
に
其
その
核數
かぞへ
られし
者
もの
五
萬
まん
七千四百
人
にん
ありき
237㌻
32
ヨセフの
子等
こども
の
中
うち
エフライムの
子等
こども
より
生
うま
れたる
者
もの
をその
宗族
やから
によりその
父󠄃祖
ふそ
の
家
いへ
にしたがひて
核
しら
べ二十
歳
さい
以上
いじやう
にして
戰爭
いくさ
にいづるに
勝󠄃
たふ
る
男丁
をとこ
を
數
かぞ
へたるにその
名
な
の
數
かず
に
依
よれ
ば
33
エフライムの
支派
わかれ
の
中
うち
にその
核數
かぞへ
られし
者
もの
四
萬
まん
五百
人
にん
ありき
34
又󠄂
また
マナセの
子等
こども
より
生
うま
れたる
者
もの
をその
宗族
やから
に
依
よ
りその
父󠄃祖
ふそ
の
家
いへ
に
循
したが
ひて
核
しら
べ二十
歳
さい
以上
いじやう
にして
戰爭
いくさ
にいづるに
勝󠄃
たふ
る
男丁
をとこ
を
數
かぞ
へたるにその
名
な
の
數
かず
に
依
よれ
ば
35
マナセの
支派
わかれ
の
中
うち
にその
核數
かぞへ
られし
者
もの
三
萬
まん
二千二百
人
にん
ありき
36
ベニヤミンの
子等
こども
より
生
うま
れたる
者
もの
をその
宗族
やから
によりその
父󠄃祖
ふそ
の
家
いへ
にしたがひて
核
しら
べ二十
歳
さい
以上
いじやう
にして
戰爭
いくさ
にいづるに
勝󠄃
たふ
る
男丁
をとこ
を
數
かぞ
へたるにその
名
な
の
數
かず
によれば
37
ベニヤミンの
支派
わかれ
の
中
うち
にその
數
かぞ
へられし
者
もの
三
萬
まん
五千四百
人
にん
ありき
38
ダンの
子等
こども
より
生
うま
れたる
者
もの
をその
宗族
やから
によりその
父󠄃祖
ふそ
の
家
いへ
にしたがひて
核
しら
べ二十
歳
さい
以上
いじやう
にして
戰爭
いくさ
にいづるに
勝󠄃
たふ
る
男丁
をとこ
を
數
かぞ
へたるにその
名
な
の
數
かず
によれば
39
ダンの
支派
わかれ
の
中
うち
にその
核數
かぞへ
られし
者
もの
六
萬
まん
二千七百
人
にん
ありき
40
アセルの
子等
こども
より
生
うま
れたる
者
もの
をその
宗族
やから
によりその
父󠄃祖
ふそ
の
家
いへ
にしたがひて
核
しら
べ二十
歳
さい
以上
いじやう
にして
戰爭
いくさ
にいづるに
勝󠄃
たふ
る
男丁
をとこ
を
數
かぞ
へたるにその
名
な
の
數
かず
によれば
〘181㌻〙
41
アセルの
支派
わかれ
の
中
うち
にその
核數
かぞへ
られし
者
もの
四
萬
まん
一千五百
人
にん
ありき
42
ナフタリの
子等
こども
より
生
うま
れたる
者
もの
をその
宗族
やから
によりその
父󠄃祖
ふそ
の
家
いへ
にしたがひて
核
しら
べ二十
歳
さい
以上
いじやう
にして
戰爭
いくさ
にいづるに
勝󠄃
たふ
る
男丁
をとこ
を
數
かぞ
へたるにその
名
な
の
數
かず
によれば
43
ナフタリの
支派
わかれ
の
中
うち
にその
數
かぞ
へられし
者
もの
五
萬
まん
三千四百
人
にん
ありき
238㌻
44
是
これ
すなはちその
核數
かぞへ
られし
者
もの
にしてモーセとアロンとイスラエルの
牧伯等
つかさたち
の
數
かぞ
ふる
所󠄃
ところ
是
かく
のごとしその
牧伯等
つかさたち
は十二
人
にん
にして
各々
おの〳〵
その
父󠄃祖
ふそ
の
家
いへ
のために
出
いで
たるなり
45
斯
かく
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
をその
父󠄃祖
ふそ
の
家
いへ
にしたがひて
核
しら
べ二十
歳
さい
以上
いじやう
にして
戰爭
いくさ
にいづるに
勝󠄃
かた
る
男丁
をとこ
をイスラルの
中
うち
に
數
かぞ
へたるに
46
其
その
核數
かぞへ
られし
者
もの
都合
あはせて
六十
萬
まん
三千五百五十
人
にん
ありき
47
但
たゞ
しレビの
支派
わかれ
の
人
ひと
はその
父󠄃祖
ふそ
にしたがひて
核數
かぞへ
らるゝこと
無
なか
りき
48
即
すなは
ちヱホバ、モーセに
吿
つげ
て
言
いひ
たまひけらく
49
惟
たゞ
レビの
支派
わかれ
のみは
汝
なんぢ
これを
核數
かぞふ
べからずまたその
總
そう
數
すう
をイスラエルの
子孫
ひと〴〵
とともに
計
かぞ
ふべからざるなり
50
なんぢレビ
人
びと
をして
律法
おきて
の
幕屋
まくや
とその
諸
もろ〳〵
の
器具󠄄
うつはもの
と
其
それ
に
屬
ぞく
する
諸
もろ〳〵
の
物
もの
を
管理
つかさど
らしむべし
彼等
かれら
はその
幕屋
まくや
とその
諸
もろ〳〵
の
器具󠄄
うつはもの
を
運󠄃搬
もちはこ
ぶことを
爲
な
しまたこれが
役事
つとめ
を
爲
な
し
幕屋
まくや
の
四圍
まはり
にその
營
えい
を
張
はる
べし
51
幕屋
まくや
を
移
うつ
す
時
とき
はレビ
人
びと
これを
折卸
とりくづ
し
幕屋
まくや
を
立
たつ
る
時
とき
はレビ
人
びと
これを
組
くみ
たつべし
外人
ぐわいじん
のこれに
近󠄃
ちかづ
く
者
もの
は
殺
ころ
さるべし
52
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
はその
軍旅
ぐんりよ
に
循
したが
ひて
各々
おの〳〵
自己
おのれ
の
營
えい
にその
天
てん
幕
まく
を
張
は
り
各人
おの〳〵
その
隊
たい
の
纛
はた
の
下
した
に
天
てん
幕
まく
を
張
はる
べし
53
然
され
どレビ
人
びと
は
律法
おきて
の
幕屋
まくや
の
四圍
まはり
に
營
えい
を
張
はる
べし
是
これ
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
全󠄃
ぜん
會衆
くわいしう
の
上
うへ
に
震怒
いかり
のおよぶことなからん
爲
ため
なりレビ
人
びと
は
律法
おきて
の
幕屋
まくや
をあづかり
守
まも
るべし
54
是
こゝ
においてイスラエルの
子孫
ひと〴〵
ヱホバのモーセに
命
めい
じたまひしごとくに
凡
すべ
て
爲
な
し
斯
かく
おこなへり
第2章
1
ヱホバ、モーセとアロンに
吿
つげ
て
言
いひ
たまはく
2
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
は
各々
おの〳〵
その
隊
たい
の
纛
はた
の
下
した
に
營
えい
を
張
はり
てその
父󠄃祖
ふそ
の
旗號
はたじるし
の
下
した
に
居
を
るべくまた
集會
しふくわい
の
幕屋
まくや
の
四圍
まはり
において
之
これ
にむかひて
營
えい
を
張
はる
べし
3
即
すなは
ち
日
ひ
の
出
いづ
る
方
かた
東
ひがし
に
於
おい
てはユダの
營
えい
の
纛
はた
の
下
した
につく
者
もの
その
軍旅
ぐんりよ
にしたがひて
營
えい
を
張
は
りアミナダブの
子
こ
ナシヨン、ユダの
子孫
しそん
の
牧伯
つかさ
となるべし
239㌻
4
その
軍旅
ぐんりよ
すなはちその
核數
かぞへ
られし
者
もの
は七
萬
まん
四千六百
人
にん
5
その
傍
かたはら
に
營
えい
を
張
は
る
者
もの
はイツサカルの
支派
わかれ
なるべし
而
しか
してツアルの
子
こ
ネタニエル、イツサカルの
子孫
しそん
の
牧伯
つかさ
となるべし
〘182㌻〙
6
その
軍旅
ぐんりよ
すなはちその
核數
かぞへ
られし
者
もの
は五
萬
まん
四千四百
人
にん
7
またゼブルンの
支派
わかれ
これと
偕
とも
にありてヘロンの
子
こ
エリアブ、ゼブルンの
子孫
しそん
の
牧伯
つかさ
となるべし
8
その
軍旅
ぐんりよ
すなはちその
核數
かぞへ
られし
者
もの
は五
萬
まん
七千四百
人
にん
9
ユダの
營
えい
の
軍旅
ぐんりよ
すなはち
核數
かぞへ
られし
者
もの
は
都合
あはせて
十八
萬
まん
六千四百
人
にん
是等
これら
の
者
もの
首先
いやさき
に
進󠄃
すゝ
むべし
10
また
南
みなみ
の
方
かた
に
於
おい
てはルベンの
營
えい
の
纛
はた
の
下
した
につく
者
もの
その
軍旅
ぐんりよ
にしたがひて
居
を
りシデウルの
子
こ
エリヅル、ルベンの
子孫
しそん
の
牧伯
つかさ
となるべし
11
その
軍旅
ぐんりよ
すなはちその
核數
かぞへ
られし
者
もの
は四
萬
まん
六千五百
人
にん
12
その
傍
かたはら
に
營
えい
を
張
は
る
者
もの
はシメオンの
支派
わかれ
なるべし
而
しか
してツリシヤダイの
子
こ
シルミエル、シメオンの
子孫
しそん
の
牧伯
つかさ
となるべし
13
その
軍旅
ぐんりよ
すなはちその
核數
かぞへ
られし
者
もの
は五
萬
まん
九千三百
人
にん
14
ガドの
支派
わかれ
これに
次
つ
ぎデウエルの
子
こ
エリアサフ、ガドの
子孫
しそん
の
牧伯
つかさ
となるべし
15
その
軍旅
ぐんりよ
すなはちその
核數
かぞへ
られし
者
もの
は四
萬
まん
五千六百五十
人
にん
16
ルベンの
營
えい
の
軍旅
ぐんりよ
すなはちその
核數
かぞへ
られし
者
もの
は
都合
あはせて
十五
萬
まん
一千四百五十
人
にん
是等
これら
の
者
もの
第
だい
二
番
ばん
に
進󠄃
すゝ
むべし
17
その
次
つぎ
に
律法
おきて
の
幕屋
まくや
レビ
人
びと
の
營
えい
とともに
諸
しよ
營
えい
の
眞中
まなか
にありて
進󠄃
すゝ
むべし
彼等
かれら
はその
營
えい
を
張
はる
がごとくに
各々
おの〳〵
その
隊
たい
にしたがひその
纛
はた
にしたがひて
進󠄃
すゝ
むべきなり
18
また
西
にし
の
方
かた
においてはエフライムの
營
えい
の
纛
はた
の
下
した
につく
者
もの
その
軍旅
ぐんりよ
にしたがひて
居
を
りアミホデの
子
こ
エリシヤマ、エフライムの
子孫
しそん
の
牧伯
つかさ
となるべし
19
その
軍旅
ぐんりよ
すなはちその
核數
かぞへ
られし
者
もの
は四
萬
まん
五百
人
にん
20
マナセの
支派
わかれ
その
傍
かたはら
にありてバダヅルの
子
こ
ガマリエル、マナセの
子孫
しそん
の
牧伯
つかさ
となるべし
240㌻
21
その
軍旅
ぐんりよ
すなはちその
核數
かぞへ
られし
者
もの
は三
萬
まん
二千二百
人
にん
22
ベニヤミンの
支派
わかれ
これに
次
つ
ぎギデオニの
子
こ
アビダン、ベニヤミンの
子孫
しそん
の
牧伯
つかさ
となるべし
23
その
軍旅
ぐんりよ
すなはちその
數
かぞ
へられし
者
もの
は三
萬
まん
五千四百
人
にん
24
ヱフライムの
營
えい
の
軍旅
ぐんりよ
すなはちその
核數
かぞへ
られし
者
もの
は
都合
あはせて
十
萬
まん
八千一百
人
にん
是等
これら
の
者
もの
第
だい
三
番
ばん
に
進󠄃
すゝ
むべし
25
また
北
きた
の
方
かた
に
於
おい
てはダンの
營
えい
の
纛
はた
の
下
した
につく
者
もの
その
軍旅
ぐんりよ
に
循
したが
ひて
居
を
りアミシヤダイの
子
こ
アヒエゼル、ダンの
子孫
しそん
の
牧伯
つかさ
となるべし
26
その
軍旅
ぐんりよ
すなはちその
核數
かぞへ
られし
者
もの
は六
萬
まん
二千七百
人
にん
27
その
傍
かたはら
に
營
えい
を
張
は
る
者
もの
はアセルの
支派
わかれ
なるべし
而
しか
してオクランの
子
こ
パギエル、アセルの
子孫
しそん
の
牧伯
つかさ
となるべし
28
その
軍旅
ぐんりよ
すなはちその
核數
かぞへ
られし
者
もの
は四
萬
まん
一千五百
人
にん
29
ナフタリの
支派
わかれ
これに
次
つ
ぎエナンの
子
こ
アヒラ、ナフタリの
子孫
しそん
の
牧伯
つかさ
となるべし
〘183㌻〙
30
その
軍旅
ぐんりよ
すなはちその
核數
かぞへ
られし
者
もの
は五
萬
まん
三千四百
人
にん
31
ダンの
營
えい
の
核數
かぞへ
られし
者
もの
は
都合
あはせて
十五
萬
まん
七千六百
人
にん
是等
これら
の
者
もの
その
旗號
はたじるし
にしたがひて
最後
いやはて
に
進󠄃
すゝ
むべし
32
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
のその
父󠄃祖
ふそ
の
家
いへ
にしたがひて
核數
かぞへ
られし
者
もの
は
是
かく
のごとし
諸
しよ
營
えい
の
軍旅
ぐんりよ
すなはちその
核數
かぞへ
られし
者
もの
は
都合
あはせて
六十
萬
まん
三千五百五十
人
にん
なりき
33
但
たゞ
しレビ
人
びと
はイスラエルの
子孫
ひと〴〵
とともに
計
かぞ
へらるゝこと
無
なか
りきすなはちヱホバのモーセに
命
めい
じたまへる
如
ごと
し
34
是
こゝ
においてイスラエルの
子孫
ひと〴〵
ヱホバの
凡
すべ
てモーセに
命
めい
じたまひしごとくに
行
おこな
ひ
各々
おの〳〵
その
宗族
やから
に
依
よ
りその
父󠄃祖
ふそ
の
家
いへ
に
依
よ
りその
隊
たい
の
纛
はた
にしたがひて
營
えい
を
張
は
りまた
進󠄃
すゝ
むことを
爲
な
せり
第3章
1
ヱホバ、シナイ
山
やま
に
於
おい
てモーセと
語
ものい
ひたまへる
日
ひ
にはアロンとモーセの
一族
やから
左
さ
のごとくにてありき
2
アロンの
子孫
こども
は
是
かく
のごとし
長子
うひご
はナダブ
次
つぎ
はアビウ、エレアザル、イタマル
3
是
これ
すなはちアロンの
子等
こども
の
名
な
なり
彼等
かれら
は
皆
みな
膏
あぶら
そゝがれ
祭司
さいし
の
職
しよく
に
任
にん
ぜられて
祭司
さいし
となれり
4
ナダブとアビウはシナイの
野
の
にて
異
こと
火
び
をヱホバの
前󠄃
まへ
に
獻
さゝげ
たる
時
とき
にヱホバの
前󠄃
まへ
に
死
しね
り
子
こ
なしエレアザルとイタマルはその
父󠄃
ちゝ
アロンの
目
め
の
前󠄃
まへ
にて
祭司
さいし
の
職
つとめ
を
爲
なせ
り
241㌻
5
ヱホバまたモーセに
吿
つげ
て
言
いひ
たまはく
6
レビの
支派
わかれ
を
召
めし
よせ
祭司
さいし
アロンの
前󠄃
まへ
に
侍
はべ
りてこれに
事
つか
へしめよ
7
彼
かれ
らは
集會
しふくわい
の
幕屋
まくや
の
前󠄃
まへ
にありてアロンの
職
しよく
と
全󠄃
ぜん
會衆
くわいしう
の
職
しよく
に
替
かは
り
幕屋
まくや
の
役事
つとめ
をなすべきなり
8
すなはち
彼等
かれら
は
集
しふ
會
くわい
の
幕屋
まくや
の
諸
もろ〳〵
の
器具󠄄
うつは
を
看守
まもり
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
職
しよく
に
替
かは
りて
幕屋
まくや
の
役事
つとめ
をなすべし
9
汝
なんぢ
レビ
人
びと
をアロンとその
子等
こら
に
與
あた
ふべしイスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
中
うち
より
彼等
かれら
は
全󠄃
まつた
くアロンに
與
あた
へられたる
者
もの
なり
10
汝
なんぢ
アロンとその
子等
こら
を
立
たて
て
祭司
さいし
の
職
つとめ
を
行
おこな
はしむべし
外人
ぐわいじん
の
近󠄃
ちか
づく
者
もの
は
殺
ころ
されん
11
ヱホバすなはちモーセに
吿
つげ
て
言
いひ
たまはく
12
視
み
よ
我
われ
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
中
うち
なる
始
はじめ
に
生
うま
れたる
者
もの
すなはち
首出
うひご
の
代
かはり
にレビ
人
びと
をイスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
中
うち
より
取
と
り
13
首出
うひご
はすべて
吾
わ
が
有
もの
なり
我
われ
エジプトの
國
くに
の
中
うち
の
首出
うひご
をことごとく
擊
うち
ころせる
時
とき
イスラエルの
首出
うひご
を
人
ひと
も
畜
けもの
もことごとく
聖󠄄別
きよめ
て
我
われ
に
歸
き
せしめたり
是
これ
はわが
有
もの
となるべし
我
われ
はヱホバなり
14
ヱホバ、シナイの
野
の
にてモーセに
吿
つげ
ていひたまはく
15
汝
なんぢ
レビの
子孫
しそん
をその
父󠄃祖
ふそ
の
家
いへ
に
依
よ
りその
宗族
やから
にしたがひて
核數
かぞへ
よ
即
すなは
ちその一
箇
か
月
げつ
以上
いじやう
の
男子
をとこ
を
核數
かぞふ
べし
〘184㌻〙
16
是
こゝ
においてモーセ、ヱホバの
言
ことば
に
循
したが
ひてその
命
めい
ぜられしごとくに
之
これ
を
核數
かぞへ
たり
17
レビの
子等
こども
の
名
な
は
左
さ
のごとしゲルシヨン、コハテ、メラリ
18
ゲルシヨンの
子等
こども
の
名
な
はその
宗族
やから
によれば
左
さ
の
如
ごと
しリブニ、シメイ
19
コハテの
子等
こども
の
名
な
はその
宗族
やから
に
依
よれ
ば
左
さ
のごとしアムラム、イヅハル、ヘブロン、ウジエル
20
メラリの
子等
こども
の
名
な
はその
宗族
やから
によればマヘリ、ムシなりレビ
人
びと
の
宗族
やから
はその
父󠄃祖
ふそ
の
家
いへ
に
依
よれ
ば
是
かく
のごとくなり
242㌻
21
ゲルシヨンよりリブニ
人
びと
の
族
やから
とシメイ
人
びと
の
族
やから
出
いで
たり
是
これ
すなはちゲルシヨン
人
びと
の
族
やから
なり
22
その
核數
かずへ
られし
者
もの
の
數
かず
すなはち一
箇
か
月
げつ
以上
いじやう
の
男子
をとこ
の
數
かず
は
都合
あはせて
七千五百
人
にん
23
ゲルシヨン
人
びと
の
族
やから
は
凡
すべ
て
幕屋
まくや
の
後
うしろ
すなはち
西
にし
の
方
かた
に
營
えい
を
張
はる
べし
24
而
しか
してラエルの
子
こ
エリアサフ、ゲルシヨン
人
びと
の
牧伯
つかさ
となるべし
25
集會
しふくわい
の
幕屋
まくや
におけるゲルシヨンの
子孫
しそん
の
職守
つとめ
は
幕屋
まくや
と
天
てん
幕
まく
とその
頂蓋
おほひ
および
集會
しふくわい
の
幕屋
まくや
の
入
いり
口
くち
の
幔
とばり
と
26
庭
には
の
幕
まく
および
幕屋
まくや
と
壇
だん
の
周󠄃圍
まはり
なる
庭
には
の
入
いり
口
くち
の
幔
とばり
ならびにその
繩
なは
等
など
凡
すべ
て
之
これ
に
用
もち
ふる
物
もの
を
守
まも
るべき
事
こと
なり
27
またコハテよりアムラミ
人
びと
の
族
やから
イヅハリ
人
びと
の
族
やから
ヘブロン
人
びと
の
族
やから
ウジエリ
人
びと
の
族
やから
出
いで
たり
是
これ
すなはちコハテ
人
びと
の
族
やから
なり
28
一
箇
か
月
げつ
以上
いじやう
の
男子
をとこ
の
數
かず
は
都合
あはせて
八千六百
人
にん
是
これ
みな
聖󠄄所󠄃
きよきところ
の
職守
つとめ
を
守
まも
るべき
者
もの
なり
29
コハテの
子孫
しそん
の
族
やから
は
凡
すべ
て
幕屋
まくや
の
南
みなみ
の
方
かた
に
營
えい
を
張
はる
べし
30
而
しか
してウジエルの
子
こ
エリザパン、コハテ
人
びと
の
族
やから
の
牧伯
つかさ
となるべし
31
彼等
かれら
の
職守
つとめ
は
律法
おきて
の
櫃
はこ
案
つくゑ
燈臺
とうだい
諸
しよ
壇
だん
および
聖󠄄所󠄃
きよきところ
の
役事
つとめ
に
用
もち
ふる
器具󠄄
うつは
ならびに
幔
とばり
等
など
凡
すべ
て
其處
そこ
に
用
もち
ふる
物
もの
を
守
まも
るべき
事
こと
なり
32
祭司
さいし
アロンの
子
こ
エレアザル、レビ
人
びと
の
牧伯
つかさ
の
長
かしら
となり
且
かつ
聖󠄄所󠄃
きよきところ
の
職
つとめ
を
守
まも
る
者
もの
を
統轄
つかさど
るべし
33
又󠄂
また
メラリよりマヘリ
人
びと
の
族
やから
とムシ
人
びと
の
族
やから
出
いで
たり
是
これ
すなはちメラリの
族
やから
なり
34
その
核數
かぞへ
られし
者
もの
すなはち一
箇
か
月
げつ
以上
いじやう
の
男子
をとこ
の
數
かず
は六千二百
人
にん
35
アビハイルの
子
こ
ツリエル、メラリの
族
やから
の
牧伯
つかさ
となり
此
この
族
やから
幕屋
まくや
の
北
きた
の
方
かた
に
營
えい
を
張
はる
べし
36
メラリの
子孫
しそん
の
管理
つかさど
るべき
者
もの
職守
つとめ
とすべき
者
もの
は
幕屋
まくや
の
板
いた
とその
横
よこ
木
ぎ
その
柱
はしら
その
座
ざ
その
諸
もろ〳〵
の
器具󠄄
うつは
および
其
それ
に
用
もち
ふる
一切
すべて
の
物
もの
37
ならびに
庭
には
の
周󠄃圍
まはり
の
柱
はしら
とその
座
ざ
その
釘
くぎ
およびその
繩
なは
なり
38
また
幕屋
まくや
の
前󠄃
まへ
その
東
ひがし
の
方
かた
すなはち
集會
しふくわい
の
幕屋
まくや
の
東
ひがし
の
方
かた
にはモーセとアロンおよびアロンの
子等
こども
營
えい
を
張
は
りイスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
職守
つとめ
に
代
かはり
て
聖󠄄所󠄃
きよきところ
の
職守
つとめ
を
守
まも
るべし
外人
ぐわいじん
の
近󠄃
ちか
づく
者
もの
は
殺
ころ
されん
243㌻
39
モーセとアロン、ヱホバの
言
ことば
に
依
よ
りレビ
人
びと
を
悉
こと〴〵
く
核數
かぞへ
たるに一
箇
か
月
げつ
以上
いじやう
の
男子
をとこ
の
數
かず
二
萬
まん
二千ありき
〘185㌻〙
40
ヱホバまたモーセに
言
いひ
たまはく
汝
なんぢ
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
中
うち
の
首出
うひご
たる
男子
をとこ
の一
箇
か
月
げつ
以上
いじやう
なる
者
もの
を
盡
こと〴〵
く
數
かぞ
へてその
名
な
の
數
かず
を
計
はか
れ
41
我
われ
はヱホバなり
我
わが
ために
汝
なんぢ
レビ
人
びと
を
取
と
りてイスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
中
うち
なる
諸
もろ〳〵
の
首出子
うひご
に
代
か
へまたレビ
人
びと
の
家畜
かちく
を
取
とり
てイスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
家畜
かちく
の
中
うち
なる
諸
すべて
の
首出
うひご
に
代
かふ
べし
42
モーセすなはちヱホバの
己
おのれ
に
命
めい
じたまへるごとくにイスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
中
うち
なる
首出子
うひご
を
盡
こと〴〵
く
數
かぞ
へたり
43
その
數
かぞ
へられし
首出
うひご
なる
男子
をとこ
の一
箇
か
月
げつ
以上
いじやう
なる
者
もの
はその
名
な
の
數
かず
に
依
よれ
ば
都合
あはせて
二
萬
まん
二千二百七十三
人
にん
なりき
44
すなはちヱホバ、モーセに
吿
つげ
て
言
いひ
たまはく
45
汝
なんぢ
レビ
人
びと
を
取
とり
てイスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
中
うち
なる
諸
すべて
の
首出子
うひご
に
代
か
へまたレビ
人
びと
の
家畜
かちく
を
取
とり
て
彼等
かれら
の
家畜
かちく
に
代
かへ
よレビ
人
びと
はわが
所󠄃有
もの
とならん
我
われ
はヱホバなり
46
またイスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
首出子
うひご
はレビ
人
びと
より
多
おほ
きこと二百七十三
人
にん
なれば
是等
これら
をば
贖
あがな
ふべき
者
もの
となし
47
その
頭
かしら
數
かず
に
依
より
て
一人
ひとり
ごとに五シケルを
取
とる
べし
即
すなは
ち
聖󠄄所󠄃
きよきところ
のシケルに
循
したが
ひて
之
これ
を
取
とる
べきなり一シケルは二十ゲラなり
48
汝
なんぢ
その
餘
あま
れる
者
もの
の
贖
あがなひ
の
金
かね
をアロンとその
子等
こら
に
付
わた
すべし
49
是
こゝ
においてモーセ、レビ
人
びと
をもて
贖
あがな
ひ
餘
あま
せるところの
者
もの
の
贖
あがなひ
の
金
かね
を
取
とれ
り
50
即
すなは
ちモーセ、イスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
首出子
うひご
の
中
うち
より
聖󠄄所󠄃
きよきところ
のシケルにしたがひて
金
かね
千三百六十五シケルを
取
と
り
51
その
贖
あがな
はるゝ
者
もの
の
金
かね
をヱホバの
言
ことば
にしたがひてアロンとその
子等
こら
に
付
わた
せりヱホバのモーセに
命
めい
じたまひし
如
ごと
し
第4章
1
ヱホバまたモーセとアロンに
吿
つげ
て
言
いひ
たまはく
2
レビの
子孫
しそん
の
中
うち
よりコハテの
子孫
しそん
の
總
そう
數
すう
をその
宗族
やから
に
依
よ
りその
父󠄃祖
ふそ
の
家
いへ
にしたがひて
計
しら
べ
244㌻
3
三十
歳
さい
以上
いじやう
五十
歳
さい
までにして
能
よ
く
軍
ぐん
團
だん
に
入
い
り
集會
しふくわい
の
幕屋
まくや
に
働作
はたらき
をなすことを
得
う
る
者
もの
をことごとく
數
かぞ
へよ
4
コハテの
子孫
しそん
が
集會
しふくわい
の
幕屋
まくや
においてなすべき
勤務
つとめ
は
至聖󠄄物
いときよきもの
に
關
かゝは
る
者
もの
にして
是
かく
のごとし
5
即
すなは
ち
營
えい
を
進󠄃
すゝ
むる
時
とき
はアロンとその
子等
こら
まづ
徃
ゆき
て
障蔽
へだて
の
幕
まく
を
取
とり
おろし
之
これ
をもて
律法
おきて
の
櫃
はこ
を
覆
おほ
ひ
6
その
上
うへ
に
獾
まみ
の
皮
かは
の
蓋
おほひ
をほどこしまたその
上
うへ
に
總
そう
靑
あを
の
布
ぬの
を
打
うち
かけその
杠
さを
を
差
さし
いるべし
7
また
供前󠄃
そなへ
のパンの
案
つくゑ
の
上
うへ
には
靑
あを
き
布
ぬの
を
打
うち
かけその
上
うへ
に
皿
さら
匙
さじ
杓
しやく
および
酒
さけ
を
灌
そゝ
ぐ
斝
さかづき
を
置
お
きまた
常供
じやうく
のパンをその
上
うへ
にあらしめ
8
紅
くれなゐ
の
布
ぬの
をその
上
うへ
に
打
うち
かけ
獾
まみ
の
皮
かは
の
蓋
おほひ
をもてこれを
覆
おほ
ひ
而
しか
してその
杠
さを
を
差
さし
いるべし
〘186㌻〙
9
また
靑
あを
き
布
ぬの
を
取
とり
て
燈臺
とうだい
とその
盞
さら
その
燈鉗
しんかき
その
剪燈
しんとり
盤
ざら
および
其
それ
に
用
もち
ふる
諸
もろ〳〵
の
油
あぶら
の
器
うつは
を
覆
おほ
ひ
10
獾
まみ
の
皮
かは
の
蓋
おほひ
の
內
うち
に
燈臺
とうだい
とその
諸
もろ〳〵
の
器
うつは
をいれてこれを
棹
さを
にかくべし
11
また
金
きん
の
壇
だん
の
上
うへ
に
靑
あを
き
布
ぬの
を
打
うち
かけ
獾
まみ
の
皮
かは
の
蓋
おほひ
をもて
之
これ
を
蓋
おほ
ひその
杠
さを
を
差
さし
いるべし
12
また
聖󠄄所󠄃
きよきところ
の
役事
つとめ
に
用
もち
ふる
役事
つとめ
の
器
うつは
をことごとく
取
とり
靑
あを
き
布
ぬの
に
裹
つゝ
み
獾
まみ
の
皮
かは
の
蓋
おほひ
をもてこれを
蓋
おほ
ひて
棹
さを
にかくべし
13
また
壇
だん
の
灰󠄃
はひ
を
取
とり
さりて
紫
むらさき
の
布
ぬの
をその
壇
だん
に
打
うち
かけ
14
その
上
うへ
に
役事
つとめ
をなすに
用
もち
ふる
諸
もろ〳〵
の
器具󠄄
うつは
すなはち
火
ひ
鼎
ざら
肉叉
にくさし
火鏟
じうのう
鉢
はち
および
壇
だん
の
一切
すべて
の
器具󠄄
うつは
をこれに
載
の
せ
獾
まみ
の
皮
かは
の
蓋
おほひ
をその
上
うへ
に
打
うち
かけ
而
しか
してその
杠
さを
を
差
さし
とほすべし
15
營
えい
を
進󠄃
すゝ
むるにあたりてアロンとその
子等
こら
聖󠄄所󠄃
きよきところ
と
聖󠄄所󠄃
きよきところ
の
一切
すべて
の
器具󠄄
うつは
を
蓋
おほ
ふことを
畢
をは
りたらば
即
すなは
ちコハテの
子孫
しそん
いり
來
きた
りてこれを
舁
かく
べし
然
さり
ながら
彼等
かれら
は
聖󠄄物
きよきもの
に
捫
さは
るべからず
恐
おそら
くは
死
しな
ん
集會
しふくわい
の
幕屋
まくや
の
中
うち
なる
是等
これら
の
物
もの
はコハテの
子孫
しそん
の
擔
にな
ふべき
者
もの
なり
16
祭司
さいし
アロンの
子
こ
エレアザルは
燈火
ともしび
の
油
あぶら
馨
かうば
しき
香
かう
常供
じやうく
の
素祭
そさい
および
灌
そゝぎ
膏
あぶら
を
司
つかさ
どりまた
幕屋
まくや
の
全󠄃體
ぜんたい
とその
中
うち
なる
一切
すべて
の
聖󠄄物
きよきもの
および
其處
そこ
の
諸
もろ〳〵
の
器具󠄄
うつは
を
司
つかさ
どるべし
17
ヱホバまたモーセとアロンに
吿
つげ
て
言
いひ
たまはく
18
汝等
なんぢら
コハテ
人
びと
の
宗族
やから
の
者
もの
をしてレビ
人
びと
の
中
うち
より
絕
たゝ
るゝに
至
いた
らしむる
勿
なか
れ
245㌻
19
彼等
かれら
が
至聖󠄄物
いときよきもの
に
近󠄃
ちかづ
く
時
とき
に
生命
いのち
を
保
たも
ちて
死
しぬ
ることなからん
爲
ため
に
汝等
なんぢら
かく
之
これ
に
爲
なす
べし
即
すなは
ちアロンとその
子等
こら
まづ
入
い
り
彼等
かれら
をして
各箇
おの〳〵
その
役事
はたらき
に
就
つか
しめその
擔
にな
ふべき
物
もの
を
取
とら
しむべし
20
彼等
かれら
は
入
いり
て
須臾
しばらく
も
聖󠄄物
きよきもの
を
觀
み
るべからず
恐
おそ
らくは
死
しな
ん
21
ヱホバまたモーセに
吿
つげ
て
言
いひ
たまはく
22
汝
なんぢ
ゲルシヨンの
子孫
しそん
の
總
そう
數
すう
をその
父󠄃祖
ふそ
の
家
いへ
に
依
よ
りその
宗族
やから
に
循
したが
ひてしらべ
23
三十
歳
さい
以上
いじやう
五十
歳
さい
までにして
能
よ
く
軍
ぐん
團
だん
に
入
い
り
集會
しふくわい
の
幕屋
まくや
に
動作
はたらき
をなすことを
得
う
る
者
もの
をことごとく
數
かぞ
へよ
24
ゲルシヨン
人
びと
の
働
はたら
く
事
こと
と
擔
にな
ふ
物
もの
は
是
かく
のごとし
25
即
すなは
ち
彼等
かれら
は
幕屋
まくや
の
幕
まく
と
集會
しふくわい
の
天
てん
幕
まく
およびその
頂蓋
おほひ
とその
上
うへ
なる
貛
まみ
の
皮
かは
の
蓋
おひ
ならびに
集會
しふくわい
の
天
てん
幕
まく
の
入
いり
口
くち
の
幔
とばり
を
擔
にな
ひ
26
庭
には
の
幕
まく
および
幕屋
まくや
と
壇
だん
の
周󠄃圍
まはり
なる
庭
には
の
門
もん
の
入
いり
口
くち
の
幔
とばり
とその
繩
なは
ならびにそれに
用
もち
ふる
諸
もろ〳〵
の
器具󠄄
うつは
と
其
それ
がために
造󠄃
つくれ
る
一切
すべて
の
物
もの
を
擔
にな
ふべし
斯
かく
動作
はたらく
べきなり
27
ゲルシヨンの
子孫
しそん
の
一切
すべて
の
役事
はたらき
すなはちその
擔
にな
ふところと
働
はたら
くところはアロンとその
子等
こら
の
命
めい
に
循
したが
ふべきなり
汝等
なんぢら
は
彼等
かれら
にその
擔
にな
ふべき
物
もの
を
割󠄅
わり
交
わた
してこれを
守
まも
らしむべし
28
ゲルシヨンの
子孫
しそん
の
宗族
やから
が
集會
しふくわい
の
幕屋
まくや
において
爲
なす
べき
動作
はたらき
は
是
かく
のごとし
彼等
かれら
の
守
まも
る
所󠄃
ところ
は
祭司
さいし
アロンの
子
こ
イタマルこれを
監督
つかさど
るべし
〘187㌻〙
29
メラリの
子孫
しそん
もまた
汝
なんぢ
これをその
宗族
やから
に
依
よ
りその
父󠄃祖
ふそ
の
家
いへ
に
循
したが
ひて
計
しら
べ
30
三十
歳
さい
以上
いじやう
五十
歳
さい
までにして
能
よ
く
軍
ぐん
團
だん
に
入
い
り
集會
しふくわい
の
幕屋
まくや
において
勤務
つとめ
をなすことを
得
う
る
者
もの
を
盡
こと〴〵
く
數
かぞ
へよ
31
彼等
かれら
が
集會
しふくわい
の
幕屋
まくや
において
爲
なす
べき
一切
すべて
の
役事
はたらき
すなはちその
擔
にな
ひ
守
まも
るべき
物
もの
は
是
かく
のごとし
幕屋
まくや
の
板
いた
その
横
よこ
木
ぎ
その
柱
はしら
その
座
ざ
32
庭
には
の
四周󠄃
まはり
の
柱
はしら
その
座
ざ
その
釘
くぎ
その
繩
なは
およびこれがために
用
もち
ふる
一切
すべて
の
器具󠄄
うつは
なり
彼等
かれら
が
擔
にな
ひ
守
まも
るべき
器具󠄄
うつは
は
汝等
なんぢら
その
名
な
を
按
しら
べて
之
これ
を
數
かぞ
ふべし
33
是
これ
すなはちメラリの
子孫
しそん
の
族
やから
がなすべき
役事
はたらき
にして
彼等
かれら
は
祭司
さいし
アロンの
子
こ
イタマルの
監督
かんとく
をうけて
集會
しふくわい
の
幕屋
まくや
において
此
この
すべての
役事
はたらき
を
爲
なす
べきなり
246㌻
34
是
こゝ
においてモーセとアロンおよび
會衆
くわいしう
の
牧伯等
つかさたち
コハテの
子孫
しそん
をその
宗族
やから
に
依
よ
りその
父󠄃祖
ふそ
の
家
いへ
にしたがひてしらべ
35
三十
歳
さい
以上
いじやう
五十
歳
さい
までにして
能
よ
く
軍
ぐん
團
だん
に
入
い
り
集會
しふくわい
の
幕屋
まくや
において
勤務
つとめ
をなすことを
得
う
る
者
もの
を
盡
こと〴〵
く
數
かぞ
へたるに
36
その
宗族
やから
にしたがひて
數
かぞ
へられし
者
もの
二千七百五十
人
にん
ありき
37
是
これ
すなはちコハテ
人
びと
の
族
やから
の
數
かぞ
へられし
者
もの
にして
皆
みな
集會
しふくわい
の
幕屋
まくや
に
於
おい
て
役事
はたらき
をなすことを
得
う
る
者
もの
なりモーセとアロン、ヱホバがモーセによりて
命
めい
じたまひし
所󠄃
ところ
にしたがひて
之
これ
を
數
かぞ
へたり
38
またゲルシヨンの
子孫
しそん
をその
宗族
やから
に
依
よ
りその
父󠄃祖
ふそ
の
家
いへ
に
循
したが
ひて
計
しら
べ
39
三十
歳
さい
以上
いじやう
五十
歳
さい
までにして
能
よ
く
軍
ぐん
團
だん
に
入
い
り
集會
しふくわい
の
幕屋
まくや
において
勤務
つとめ
をなすことを
得
う
る
者
もの
を
數
かぞ
へたるに
40
その
宗族
やから
に
依
よ
りその
父󠄃祖
ふそ
の
家
いへ
に
循
したが
ひて
數
かぞ
へられし
者
もの
二千六百三十
人
にん
ありき
41
是
これ
すなはちゲルシヨンの
子孫
しそん
の
族
やから
の
數
かぞ
へられし
者
もの
にして
皆
みな
集會
しふくわい
の
幕屋
まくや
において
勤務
つとめ
をなすことを
得
う
る
者
もの
なりモーセとアロン、ヱホバの
命
めい
にしたがひて
之
これ
を
數
かぞ
へたり
42
またメラリの
子孫
しそん
の
族
やから
をその
宗族
やから
に
依
よ
りその
父󠄃祖
ふそ
の
家
いへ
に
循
したが
ひて
計
しら
べ
43
三十
歳
さい
以上
いじやう
五十
歳
さい
までにして
能
よ
く
軍
ぐん
團
だん
に
入
い
り
集會
しふくわい
の
幕屋
まくや
において
勤務
つとめ
をなすことを
得
う
る
者
もの
を
數
かぞ
へたるに
44
その
宗族
やから
にしたがひて
數
かぞ
へられし
者
もの
三千二百
人
にん
ありき
45
是
これ
すなはちメラリの
子孫
しそん
の
族
やから
の
數
かぞ
へられし
者
もの
なりモーセとアロン、ヱホバのモーセによりて
命
めい
じたまひし
所󠄃
ところ
にしたがひて
之
これ
を
數
かぞ
へたり
〘188㌻〙
46
モーセとアロンおよびイスラエルの
牧伯等
つかさたち
レビ
人
びと
をその
宗族
やから
に
依
よ
りその
父󠄃祖
ふそ
の
家
いへ
にしたがひてしらべ
47
三十
歳
さい
以上
いじやう
五十
歳
さい
までにして
能
よ
く
來
きた
りて
集會
しふくわい
の
幕屋
まくや
の
役事
はたらき
を
爲
な
し
且
かつ
これを
擔
にな
ふ
業
わざ
を
爲
な
す
者
もの
を
數
かぞ
へたるに
48
その
數
かぞ
へられしものの
數
かず
都合
あはせて
八千五百八十
人
にん
なりき
49
ヱホバの
命
めい
にしたがひてモーセかれらを
數
かぞ
へ
彼等
かれら
をして
各人
おの〳〵
その
役事
はたらき
に
就
つか
しめかつその
擔
にな
ふ
所󠄃
ところ
をうけもたしめたりヱホバの
命
めい
にしたがひて
數
かぞ
へたるところ
是
かく
のごとし
247㌻
第5章
1
ヱホバ、モーセに
吿
つげ
て
言
いひ
たまはく
2
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
に
命
めい
じて
癩
らい
病
びやう
人
にん
と
流
りう
出
しゆつ
ある
者
もの
と
死骸
しかばね
に
汚
けが
されたる
者
もの
とを
盡
こと〴〵
く
營
えい
の
外
そと
に
出
いだ
さしめよ
3
男女
なんによ
をわかたず
汝等
なんぢら
これを
出
いだ
して
營
えい
の
外
そと
に
居
をら
しめ
彼等
かれら
をしてその
營
えい
を
汚
けが
さしむべからず
我
われ
その
諸
しよ
營
えい
の
中
なか
に
住󠄃
すむ
なり
4
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
かく
爲
な
して
之
これ
を
營
えい
の
外
そと
に
出
いだ
せりすなはちヱホバのモーセに
吿
つげ
たまひし
如
ごと
くにイスラエルの
子孫
ひと〴〵
然
しか
なしぬ
5
ヱホバまたモーセに
吿
つげ
て
言
いひ
たまはく
6
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
に
吿
つげ
よ
男
をとこ
または
女
をんな
もし
人
ひと
の
犯
をか
す
罪
つみ
を
犯
をか
してヱホバに
悖
もと
りその
身
み
罪
つみ
ある
者
もの
とならば
7
その
犯
をか
せし
罪
つみ
を
言
いひ
あらはしその
物
もの
の
代價
あたひ
にその五
分󠄃
ぶん
の一を
加
くは
へてこれを
己
おの
が
罪
つみ
を
犯
をか
せる
者
もの
に
付
わた
してその
償
つくのひ
を
爲
なす
べし
8
然
され
ど
若
もし
その
罪
つみ
の
償
つくのひ
を
受
うく
べき
親戚
しんせき
その
人
ひと
にあらざる
時
とき
はその
罪
つみ
の
償
つくのひ
をヱホバになして
之
これ
を
祭司
さいし
に
歸
き
せしむべしまた
彼
かれ
のために
用
もち
ひて
贖
あがなひ
をなすところの
贖罪
あがなひ
の
牡羊
をひつじ
も
祭司
さいし
に
歸
き
す
9
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
擧祭
きよさい
となして
祭司
さいし
に
携
たづさ
へ
來
きた
る
所󠄃
ところ
の
聖󠄄物
きよきもの
は
皆
みな
祭司
さいし
に
歸
き
す
10
諸
すべて
の
人
ひと
の
聖󠄄別
きよめ
て
獻
さゝぐ
る
物
もの
は
祭司
さいし
に
歸
き
し
凡
すべ
て
人
ひと
の
祭司
さいし
に
付
わた
す
物
もの
は
祭司
さいし
に
歸
き
するなり
11
ヱホバ、モーセに
吿
つげ
て
言
いひ
たまはく
12
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
に
吿
つげ
てこれに
言
い
へ
人
ひと
の
妻
つま
道󠄃
みち
ならぬ
事
こと
を
爲
なし
てその
夫
をつと
に
罪
つみ
を
犯
をか
すあり
13
人
ひと
かれと
交
かう
合
がふ
したるにその
事
こと
夫
をつと
の
目
め
にかくれて
露顯
あらはれ
ず
彼
かれ
その
身
み
を
汚
けが
したれどこれが
證人
しようにん
となる
者
もの
なく
彼
かれ
またその
時
とき
に
執
とら
へられもせざるあり
14
すなはち
妻
つま
その
身
み
を
汚
けが
したる
事
こと
ありて
夫
をつと
猜疑
うたがひ
の
心
こゝろ
を
起󠄃
おこ
してその
妻
つま
を
疑
うたが
ふことあり
又󠄂
また
は
妻
つま
その
身
み
を
汚
けが
したる
事
こと
なきに
夫
をつと
猜疑
うたがひ
の
心
こゝろ
を
起󠄃
おこ
してその
妻
つま
を
疑
うたが
ふことある
時
とき
は
15
夫
をつと
その
妻
つま
を
祭司
さいし
の
許
もと
に
携
たづさ
へきたり
大
おほ
麥
むぎ
の
粉
こ
一エパの十
分󠄃
ぶん
の一をこれがために
禮物
そなへもの
として
持
もち
きたるべしその
上
うへ
に
油
あぶら
を
灌
そゝぐ
べからずまた
乳󠄃香
にうかう
を
加
くは
ふべからず
是
これ
は
猜疑
うたがひ
の
禮物
そなへもの
記念
おぼえ
の
禮物
そなへもの
にして
罪
つみ
を
誌
おぼ
えしむる
者
もの
なればなり
〘189㌻〙
248㌻
16
祭司
さいし
はまたその
婦󠄃人
をんな
を
近󠄃
ちか
く
進󠄃
すゝ
ませてヱホバの
前󠄃
まへ
に
立
たゝ
しめ
17
瓦
やきもの
の
器
うつは
に
聖󠄄
きよき
水
みづ
を
入
い
れ
幕屋
まくや
の
下
した
の
地
ち
の
土
つち
を
取
とり
てその
水
みづ
に
放
はな
ち
18
其
その
婦󠄃人
をんな
をヱホバの
前󠄃
まへ
に
立
たゝ
せ
婦󠄃人
をんな
にその
頭
かしら
を
露
あらは
さしめて
記念
おぼえ
の
禮物
そなへもの
すなはち
猜疑
うたがひ
の
禮物
そなへもの
をその
手
て
に
持
もた
すべし
而
しか
して
祭司
さいし
は
詛
のろひ
を
來
きた
らするとこるの
苦
にが
き
水
みづ
を
手
て
に
執
と
り
19
婦󠄃
をんな
を
誓
ちかは
せてこれに
言
いふ
べし
人
ひと
もし
汝
なんぢ
と
寢
いね
たる
事
こと
あらず
汝
なんぢ
また
汝
なんぢ
の
夫
をつと
を
措
おき
て
道󠄃
みち
ならぬ
事
こと
を
爲
なし
て
汚穢
けがれ
に
染
そみ
しこと
無
なく
ば
詛
のろひ
を
來
きたら
する
此
この
苦
にがき
水
みづ
より
害󠄅
がい
を
受
うく
ること
有
あら
ざれ
20
然
され
ど
汝
なんぢ
もし
汝
なんぢ
の
夫
をつと
を
措
お
き
道󠄃
みち
ならぬ
事
こと
を
爲
なし
てその
身
み
を
汚
けが
し
汝
なんぢ
の
夫
をつと
ならざる
人
ひと
と
寢
いね
たる
事
こと
あらば
21
(
祭司
さいし
その
婦󠄃人
をんな
をして
詛
のろひ
を
來
きた
らする
誓
ちかひ
をなさしめて
祭司
さいし
その
婦󠄃人
をんな
に
言
いふ
べし)ヱホバ
汝
なんぢ
の
腿
もゝ
を
痩
やせ
しめ
汝
なんぢ
の
腹
はら
を
脹
ふく
れしめ
汝
なんぢ
をして
汝
なんぢ
の
民
たみ
の
指
さし
て
詛
のろ
ふ
者
もの
指
さし
て
誓
ちか
ふ
者
もの
とならしめたまへ
22
また
詛
のろひ
を
來
きた
らするこの
水
みづ
汝
なんぢ
の
腸
はらわた
にいりて
汝
なんぢ
の
腹
はら
を
脹
ふく
れさせ
汝
なんぢ
の
腿
もゝ
を
痩
やせ
させんとその
時
とき
婦󠄃人
をんな
はアーメン、アーメンと
言
いふ
べし
23
而
しか
して
祭司
さいし
この
詛
のろひ
を
書
ふみ
に
筆
かき
記
しる
しその
苦
にがき
水
みづ
にて
之
これ
を
洗
あらひ
おとし
24
婦󠄃人
をんな
をしてその
詛
のろひ
を
來
きた
らする
水
みづ
を
飮
のま
しむべしその
詛
のろひ
を
來
きた
らする
水
みづ
かれの
中
うち
にいりて
苦
にがく
ならん
25
祭司
さいし
まづその
婦󠄃人
をんな
の
手
て
より
猜疑
うたがひ
の
禮物
そなへもの
を
取
と
りその
禮物
そなへもの
をヱホバの
前󠄃
まへ
に
搖
ふり
てこれを
壇
だん
に
持
もち
來
きた
り
26
而
しか
して
祭司
さいし
其
その
禮物
そなへもの
の
中
うち
より
記念
おぼえ
の
分󠄃
ぶん
一握
ひとつかみ
をとりて
之
これ
を
壇
だん
の
上
うへ
に
焚
や
き
然
しか
る
後
のち
婦󠄃人
をんな
にその
水
みづ
を
飮
のま
しむべし
27
その
水
みづ
を
之
これ
に
飮
のま
しめたる
時
とき
はもしかれその
身
み
を
汚
けが
し
夫
をつと
に
罪
つみ
を
犯
をか
したる
事
こと
あるに
於
おい
てはその
詛
のろひ
を
來
きた
らする
水
みづ
かれの
中
うち
に
入
いり
て
苦
にが
くなりその
腹
はら
脹
ふく
れその
腿
もゝ
痩
やせ
て
自己
おのれ
はその
民
たみ
の
指
さし
て
詛
のろ
ふ
者
もの
とならん
28
然
され
ど
彼
かれ
もしその
身
み
を
汚
けが
しゝ
事
こと
あらずして
潔󠄄
きよ
からば
害󠄅
がい
を
受
うけ
ずして
能
よ
く
子
こ
を
生
うま
ん
249㌻
29
是
これ
すなはち
猜疑
うたがひ
の
律法
おきて
なり
妻
つま
たる
者
もの
その
夫
をつと
を
措
お
き
道󠄃
みち
ならぬ
事
こと
を
爲
なし
て
身
み
を
汚
けが
しゝ
時
とき
30
また
夫
をつと
たる
者
もの
猜疑
うたがひ
の
心
こゝろ
を
起󠄃
おこ
してその
妻
つま
を
疑
うたが
ふ
時
とき
はその
婦󠄃人
をんな
をヱホバの
前󠄃
まへ
におきて
祭司
さいし
その
律法
おきて
のごとく
之
これ
に
行
おこな
ふべきなり
31
斯
かく
せば
夫
をつと
は
罪
つみ
なく
妻
つま
はその
罪
つみ
を
任
おは
ん
第6章
1
ヱホバ、モーセに
吿
つげ
て
言
いひ
たまはく
2
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
に
吿
つげ
て
之
これ
に
言
い
へ
男
をとこ
または
女
をんな
俗
ぞく
を
離
はな
れてナザレ
人
びと
の
誓願
せいぐわん
を
立
た
て
俗
ぞく
を
離
はな
れてその
身
み
をヱホバに
歸
き
せしむる
時
とき
は
3
葡萄
ぶだう
酒
しゆ
と
濃酒
こきさけ
を
斷
た
ち
葡萄
ぶだう
酒
しゆ
の
醋
す
となれる
者
もの
と
濃酒
こきさけ
の
醋
す
となれる
者
もの
を
飮
のま
ずまた
葡萄
ぶだう
の
汁
しる
を
飮
のま
ず
葡萄
ぶだう
の
鮮
なま
なる
者
もの
をも
乾
ほし
たる
者
もの
をも
食󠄃
くら
はざるべし
4
その
俗
ぞく
を
離
はな
れをる
日
ひ
の
間
あひだ
は
都
すべ
て
葡萄
ぶだう
の
樹
き
より
取
とり
たる
者
もの
はその
核
たね
より
皮
かは
まで
一切
すべて
食󠄃
くら
ふべからざるなり
〘190㌻〙
5
その
誓願
せいぐわん
を
立
たて
て
俗
ぞく
を
離
はな
れをる
日
ひ
の
間
あひだ
は
都
すべ
て
薙刀
かみそり
をその
頭
かうべ
にあつべからずその
俗
ぞく
を
離
はな
れて
身
み
をヱホバに
歸
き
せしめたる
日
ひ
の
滿
みつ
るまで
彼
かれ
は
聖󠄄
きよ
ければその
頭髮
かみのけ
を
長
のば
しおくべし
6
その
俗
ぞく
を
離
はな
れて
身
み
をヱホバに
歸
き
せしむる
日
ひ
の
間
あひだ
は
凡
すべ
て
死骸
しかばね
に
近󠄃
ちか
づくべからず
7
其
その
父󠄃母
ふぼ
兄弟
きやうだい
姉妹
しまい
の
死
しに
たる
時
とき
にもこれがために
身
み
を
汚
けが
すべからず
其
そ
はその
俗
ぞく
を
離
はな
れて
神
かみ
に
歸
き
したる
記號
しるし
その
首
かうべ
にあればなり
8
彼
かれ
はその
俗
ぞく
を
離
はな
れをる
日
ひ
の
間
あひだ
は
凡
すべ
てヱホバの
聖󠄄者
きよきもの
なり
9
もし
人
ひと
計
はから
ずも
彼
かれ
の
傍
かたはら
に
死
しに
てそのナザレの
頭
かうべ
を
汚
けが
すことあらばその
身
み
を
潔󠄄
きよむ
る
日
ひ
に
頭
かうべ
を
剃
そる
べしすなはち
第七日
なぬかめ
にこれを
剃
そる
べきなり
10
而
しか
して
第八日
やうかめ
に
鳲鳩
やまばと
二
羽
は
かまたは
雛
わか
き
鴿
いへばと
二
羽
は
を
祭司
さいし
に
携
たづさ
へきたり
集會
しふくわい
の
幕屋
まくや
の
門
かど
にいたるべし
11
斯
かく
て
祭司
さいし
はその
一
ひとつ
を
罪祭
ざいさい
に
一
ひとつ
を
燔祭
はんさい
に
献
さゝ
げ
彼
かれ
が
屍
しかばね
に
由
より
て
獲
え
たる
罪
つみ
を
贖
あがな
ひまたその
日
ひ
にかれの
首
かうべ
を
聖󠄄潔󠄄
きよく
すべし
12
彼
かれ
またその
俗
ぞく
を
離
はな
れてヱホバに
歸
き
するの
日
ひ
を
新
あらた
にし
當歳
たうさい
の
羔羊
こひつじ
を
携
たづさ
へきたりて
愆祭
けんさい
となすべし
彼
かれ
その
俗
ぞく
を
離
はな
れをる
時
とき
に
身
み
を
汚
けが
したれば
是
これ
より
前󠄃
さき
の
日
ひ
はその
中
うち
に
算
かぞ
ふべからざるなり
250㌻
13
ナザレ
人
びと
の
律法
おきて
は
是
かく
のごとしその
俗
ぞく
を
離
はな
るゝの
日
ひ
滿
みち
たる
時
とき
はその
人
ひと
を
集會
しふくわい
の
幕屋
まくや
の
門
かど
に
携
たづさ
へいたるべし
14
斯
かく
てその
人
ひと
は
禮物
そなへもの
をヱホバにさゝぐべし
即
すなは
ち
當歳
たうさい
の
羔羊
こひつじ
の
牡
をす
の
全󠄃
まつた
き
者
もの
一匹
ひとつ
を
燔祭
はんさい
となし
當歳
たうさい
の
羔羊
こひつじ
の
牝
めす
の
全󠄃
まつた
き
者
もの
一匹
ひとつ
を
罪祭
ざいさい
となし
牡羊
をひつじ
の
全󠄃
まつた
き
者
もの
一匹
ひとつ
を
酬恩祭
しうおんさい
となし
15
また
無酵
たねいれぬ
パン
一
ひと
筐
かご
麥
むぎ
粉
こ
に
油
あぶら
を
和
まじへ
て
作
つく
れる
菓
くわ
子
し
油
あぶら
を
塗
ぬり
たる
酵
たね
いれぬ
煎餅
せんべい
およびその
素祭
そさい
と
灌祭
くわんさい
の
物
もの
を
持
もち
きたるべし
16
斯
かく
て
祭司
さいし
これをヱホバの
前󠄃
まへ
に
携
たづさ
へきたりその
罪祭
ざいさい
と
酬恩祭
しうおんさい
を
獻
さゝ
げ
17
またその
牡羊
をひつじ
を
筐
かご
の
中
うち
なる
酵
たね
いれぬパンとあはせこれを
酬恩祭
しうおんさい
の
犧牲
いけにへ
としヱホバに
獻
さゝ
ぐべし
祭司
さいし
またその
素祭
そさい
と
灌祭
くわんさい
をも
獻
さゝ
ぐべきなり
18
ナザレ
人
びと
は
集會
しふくわい
の
幕屋
まくや
の
門
かど
に
於
おい
てそのナザレの
頭
かうべ
を
剃
そ
りそのナザレの
頭
かうべ
の
髮
け
を
取
とり
てこれを
酬恩祭
しうおんさい
の
犧牲
いけにへ
の
下
した
の
火
ひ
に
放
はな
つべし
19
祭司
さいし
その
牡羊
をひつじ
の
煮
にえ
たる
肩
かた
と
筐
かご
の
中
うち
の
酵
たね
いれぬ
菓
くわ
子
し
一箇
ひとつ
と
酵
たね
いれぬ
煎餅
せんべい
一箇
ひとつ
をとりてこれをナザレ
人
びと
がそのナザレの
頭
かうべ
を
剃
そる
におよびてこれをその
手
て
に
授
さづ
け
20
而
しか
して
祭司
さいし
ヱホバの
前󠄃
まへ
にて
之
これ
を
搖
ふり
て
搖祭
えうさい
となすべし
是
これ
は
聖󠄄物
きよきもの
にしてその
搖
ふれ
る
胸
むね
と
擧
あげ
たる
腿
もゝ
とともに
祭司
さいし
に
歸
き
すべし
斯
かく
て
後
のち
ナザレ
人
びと
は
洒
さけ
を
飮
のむ
ことを
得
う
〘191㌻〙
21
是
これ
すなはち
誓願
せいぐわん
を
立
たて
たるナザレ
人
びと
がその
俗
ぞく
を
離
はな
れ
居
をり
し
事
こと
によりてヱホバに
禮物
そなへもの
を
獻
さゝ
ぐるの
律法
おきて
なり
此
この
外
ほか
にまたその
能力
ちから
の
及
およ
ぶところの
物
もの
を
献
さゝ
ぐることを
得
う
べし
即
すなは
ちその
立
たて
たる
誓願
せいぐわん
のごとくその
俗
ぞく
を
離
はな
るゝの
律法
おきて
にしたがひて
爲
なす
べきなり
22
ヱホバまたモーセに
吿
つげ
て
言
いひ
たまはく
23
アロンとその
子等
こら
に
吿
つげ
て
言
い
へ
汝等
なんぢら
斯
かく
のごとくイスラエルの
子孫
ひと〴〵
を
祝
しゆく
して
言
いふ
べし
24
願
ねがは
くはヱホバ
汝
なんぢ
を
惠
めぐ
み
汝
なんぢ
を
守
まも
りたまへ
25
願
ねがは
くはヱホバその
面
かほ
をもて
汝
なんぢ
を
照
てら
し
汝
なんぢ
を
憐
あはれ
みたまへ
251㌻
26
願
ねがは
くはヱホバその
面
かほ
を
擧
あげ
て
汝
なんぢ
を
眷
かへり
み
汝
なんぢ
に
平󠄃安
へいあん
を
賜
たま
へと
27
かくして
彼等
かれら
吾
わが
名
な
をイスラエルの
子孫
ひと〴〵
に
蒙
かうむ
らすべし
然
さら
ば
我
われ
かれらを
惠
めぐ
まん
第7章
1
モーセ
幕屋
まくや
を
建
たて
をはり
之
これ
に
膏
あぶら
を
灌
そゝ
ぎてこれを
聖󠄄別
きよ
めまたその
一切
すべて
の
器具󠄄
うつは
およびその
壇
だん
とその
一切
すべて
の
器具󠄄
うつは
に
膏
あぶら
を
灌
そゝ
ぎて
之
これ
を
聖󠄄別
きよめ
たる
日
ひ
に
2
イスラエルの
牧伯等
つかさたち
すなはちその
諸宗族
やから〳〵
の
長
かしら
諸支派
わかれ〳〵
の
牧伯
つかさ
にしてその
核數
かぞへ
られし
者
もの
を
監督
つかさど
る
者等
ものども
獻
さゝげ
物
もの
を
爲
なせ
り
3
彼等
かれら
その
禮物
そなへもの
をヱホバに
持
もち
きたるに
蓋
おひ
ある
車
くるま
六
輛
りやう
と
牛
うし
十二
匹
ひき
あり
牧伯
つかさ
二人
ふたり
に
車
くるま
一
輛
りやう
一人
ひとり
に
牛
うし
一
匹
ひき
なり
即
すなは
ちこれか
幕屋
まくや
の
前󠄃
まへ
にひき
至
いた
れり
4
時
とき
にヱホバ、モーセに
吿
つげ
て
言
いひ
たまはく
5
汝
なんぢ
これを
彼等
かれら
より
取
とり
て
集會
しふくわい
の
幕屋
まくや
の
用
よう
に
供
そな
へレビ
人
びと
にその
職分󠄃
つとめ
職分󠄃
つとめ
にしたがひて
之
これ
を
授
わた
すべし
6
是
こゝ
においてモーセその
車
くるま
と
牛
うし
を
取
とり
て
之
これ
をレビ
人
びと
に
授
わた
せり
7
即
すなは
ちゲルシヨンの
子孫
しそん
にはその
職分󠄃
つとめ
を
按
かんが
へて
車
くるま
二
輛
りやう
と
牛
うし
四
匹
ひき
を
授
わた
し
8
メラリの
子孫
しそん
にはその
職分󠄃
つとめ
を
按
かんが
へて
車
くるま
四
輛
りやう
と
牛
うし
八
匹
ひき
を
授
わた
し
祭司
さいし
アロンの
子
こ
イタマルをしてこれを
監督
つかさど
らしめたり
9
然
され
どコハテの
子孫
しそん
には
何
なに
をも
授
わた
さゞりき
是
こ
は
彼等
かれら
が
聖󠄄所󠄃
きよきところ
になすべき
職分󠄃
つとめ
はその
肩
かた
をもて
擔
にな
ふの
事
こと
なるが
故
ゆゑ
なり
10
壇
だん
に
膏
あぶら
を
灌
そゝ
ぐ
日
ひ
に
牧伯等
つかさたち
壇
だん
奉納󠄃
をさめ
の
禮物
そなへもの
を
携
たづさ
へ
來
きた
り
牧伯等
つかさたち
その
禮物
そなへもの
を
壇
だん
の
上
うへ
に
獻
さゝ
げたり
11
ヱホバ
先
さき
にモーセに
言
いひ
たまひけるは
牧伯等
つかさたち
は一
日
にち
に
一人
ひとり
宛
づゝ
その
壇
だん
奉納󠄃
をさめ
の
禮物
そなへもの
を
獻
さゝ
ぐべし
12
第
だい
一
日
にち
に
禮物
そなへもの
を
獻
さゝ
げし
者
もの
はユダの
支派
わかれ
のアミナダブの
子
こ
ナシヨンなり
13
その
禮物
そなへもの
は
銀
ぎん
の
皿
さら
一箇
ひとつ
その
重
おもさ
は百三十シケル
銀
ぎん
の
鉢
はち
一箇
ひとつ
是
これ
は七十シケル
皆
みな
聖󠄄所󠄃
きよきところ
のシケルに
循
したが
ふ
此
この
二者
ふたつ
には
麥
むぎ
粉
こ
に
油
あぶら
を
和
まじへ
たる
素祭
そさい
の
品
しな
を
充
みた
す
14
また
金
きん
の
匙
さじ
の十シケルなる
者
もの
一箇
ひとつ
是
これ
には
香
かう
を
充
みた
す
15
また
燔祭
はんさい
に
用
もち
ふる
若
わか
き
牡牛
をうし
一匹
ひとつ
牡羊
をひつじ
一匹
ひとつ
當歳
たうさい
の
羔羊
こひつじ
一匹
ひとつ
252㌻
16
罪祭
ざいさい
に
用
もち
ふる
牡山羊
をやぎ
一匹
ひとつ
〘192㌻〙
17
酬恩祭
しうおんさい
の
犧牲
いけにへ
に
用
もち
ふる
牛
うし
二匹
ふたつ
牡羊
をひつじ
五匹
いつゝ
牡山羊
をやぎ
五匹
いつゝ
當歳
たうさい
の
羔羊
こひつじ
五匹
いつゝ
アミナダブの
子
こ
ナションの
禮物
そなへもの
は
是
かく
の
如
ごと
し
18
第
だい
二
日
にち
にはイッサカルの
牧伯
つかさ
ツアルの
子
こ
ネタニエル
獻
さゝげ
納󠄃
もの
を
爲
なせ
り
19
その
獻
さゝ
げし
禮物
そなへもの
は
銀
ぎん
の
皿
さら
一箇
ひとつ
その
重
おもさ
は百三十シケル
銀
ぎん
の
鉢
はち
一箇
ひとつ
是
これ
は七十シケル
皆
みな
聖󠄄所󠄃
きよきところ
のシケルに
循
したが
ふ
此
この
二者
ふたつ
には
麥
むぎ
粉
こ
に
油
あぶら
を
和
まじへ
たる
素祭
そさい
の
品
しな
を
充
みた
す
20
また
金
きん
の
匙
さじ
の十シケルなる
者
もの
一箇
ひとつ
是
これ
には
香
かう
を
充
みた
す
21
また
燔祭
はんさい
に
用
もち
ふる
若
わか
き
牡牛
をうし
一匹
ひとつ
牡羊
をひつじ
一匹
ひとつ
當歳
たうさい
の
羔羊
こひつじ
一匹
ひとつ
22
罪祭
ざいさい
に
用
もち
ふる
牡山羊
をやぎ
一匹
ひとつ
23
酬恩祭
しうおんさい
の
犧牲
いけにへ
に
用
もち
ふる
牛
うし
二匹
ふたつ
牡羊
をひつじ
五匹
いつゝ
牡山羊
をやぎ
五匹
いつゝ
當歳
たうさい
の
羔羊
こひつじ
五匹
いつゝ
ツアルの
子
こ
ネタニエルの
禮物
そなへもの
は
是
かく
のごとし
24
第
だい
三
日
にち
にはゼブルンの
子孫
しそん
の
牧伯
つかさ
ヘロンの
子
こ
エリアブ
獻
さゝげ
納󠄃
もの
を
爲
なせ
り
25
その
禮物
そなへもの
は
銀
ぎん
の
皿
さら
一箇
ひとつ
その
重
おもさ
は百三十シケル
銀
ぎん
の
鉢
はち
一箇
ひとつ
是
これ
は七十シケル
皆
みな
聖󠄄所󠄃
きよきところ
のシケルに
循
したが
ふ
此
この
二者
ふたつ
には
麥
むぎ
粉
こ
に
油
あぶら
を
和
まじへ
たる
素祭
そさい
の
品
しな
を
充
みた
す
26
また
金
きん
の
匙
さじ
の十シケルなる
者
もの
一箇
ひとつ
是
これ
には
香
かう
を
充
みた
す
27
また
燔祭
はんさい
に
用
もち
ふる
若
わか
き
牡牛
をうし
一匹
ひとつ
牡羊
をひつじ
一匹
ひとつ
當歳
たうさい
の
羔羊
こひつじ
一匹
ひとつ
28
罪祭
ざいさい
に
用
もち
ふる
牡山羊
をやぎ
一匹
ひとつ
29
酬恩祭
しうおんさい
の
犧牲
いけにへ
に
用
もち
ふる
牛
うし
二匹
ふたつ
牡羊
をひつじ
五匹
いつゝ
牡山羊
をやぎ
五匹
いつゝ
當歳
たうさい
の
羔羊
こひつじ
五匹
いつゝ
ヘロンの
子
こ
エリアブの
禮物
そなへもの
は
是
かく
のごとし
30
第
だい
四
日
にち
にはルベンの
子孫
しそん
の
牧伯
つかさ
シデウルの
子
こ
エリヅル
獻
さゝげ
納󠄃
もの
を
爲
なせ
り
31
その
禮物
そなへもの
は
銀
ぎん
の
皿
さら
一箇
ひとつ
その
重
おもさ
は百三十シケル
銀
ぎん
の
鉢
はち
一箇
ひとつ
是
これ
は七十シケル
皆
みな
聖󠄄所󠄃
きよきところ
のシケルに
循
したが
ふ
此
この
二者
ふたつ
には
麥
むぎ
粉
こ
に
油
あぶら
を
和
まじへ
たる
素祭
そさい
の
品
しな
を
充
みた
す
32
また
金
きん
の
匙
さじ
の十シケルなる
者
もの
一箇
ひとつ
是
これ
には
香
かう
を
充
みた
す
33
また
燔祭
はんさい
に
用
もち
ふる
若
わか
き
牡牛
をうし
一匹
ひとつ
牡羊
をひつじ
一匹
ひとつ
當歳
たうさい
の
羔羊
こひつじ
一匹
ひとつ
34
罪祭
ざいさい
に
用
もち
ふる
牡山羊
をやぎ
一匹
ひとつ
35
酬恩祭
しうおんさい
の
犧牲
いけにへ
に
用
もち
ふる
牛
うし
二匹
ふたつ
牡羊
をひつじ
五匹
いつゝ
牡山羊
をやぎ
五匹
いつゝ
當歳
たうさい
の
羔羊
こひつじ
五匹
いつゝ
シデウルの
子
こ
エリヅルの
禮物
そなへもの
は
是
かく
のごとし
253㌻
36
第
だい
五
日
にち
にはシメオンの
子孫
しそん
の
牧伯
つかさ
ツリシヤダイの
子
こ
シルミエル
獻
さゝげ
物
もの
を
爲
なせ
り
37
その
禮物
そなへもの
は
銀
ぎん
の
皿
さら
一箇
ひとつ
その
重
おもさ
は百三十シケル
銀
ぎん
の
鉢
はち
一箇
ひとつ
是
これ
は七十シケル
皆
みな
聖󠄄所󠄃
きよきところ
のシケルに
循
したが
ふ
此
この
二者
ふたつ
には
麥
むぎ
粉
こ
に
油
あぶら
を
和
まじへ
たる
素祭
そさい
の
品
しな
を
充
みた
す
38
また
金
きん
の
匙
さじ
の十シケルなる
者
もの
一箇
ひとつ
是
これ
には
香
かう
を
充
みた
す
39
また
燔祭
はんさい
に
用
もち
ふる
若
わか
き
牡牛
をうし
一匹
ひとつ
牡羊
をひつじ
一匹
ひとつ
當歳
たうさい
の
羔羊
こひつじ
一匹
ひとつ
40
罪祭
ざいさい
に
用
もち
ふる
牡山羊
をやぎ
一匹
ひとつ
41
酬恩祭
しうおんさい
の
犧牲
いけにへ
に
用
もち
ふる
牛
うし
二匹
ふたつ
牡羊
をひつじ
五匹
いつゝ
牡山羊
をやぎ
五匹
いつゝ
當
たう
歳
さい
の
羔羊
こひつじ
五匹
いつゝ
ツリシヤダイの
子
こ
シルミエルの
禮物
そなへもの
は
是
かく
のごとし
〘193㌻〙
42
第
だい
六
日
にち
にはガドの
子孫
しそん
の
牧伯
つかさ
デウエルの
子
こ
エリアサフ
獻
さゝげ
納󠄃
もの
をなせり
43
その
禮物
そなへもの
は
銀
ぎん
の
皿
さら
一箇
ひとつ
その
重
おもさ
は百三十シケル
銀
ぎん
の
鉢
はち
一箇
ひとつ
是
これ
は七十シケル
皆
みな
聖󠄄所󠄃
きよきところ
のシケルに
循
したが
ふこの
二者
ふたつ
には
麥
むぎ
粉
こ
に
油
あぶら
を
和
まじへ
たる
素祭
そさい
の
品
しな
を
充
みた
す
44
また
金
きん
の
匙
さじ
の十シケルなる
者
もの
一箇
ひとつ
是
これ
には
香
かう
を
充
みた
す
45
また
燔祭
はんさい
に
用
もち
ふる
若
わか
き
牡牛
をうし
一匹
ひとつ
牡羊
をひつじ
一匹
ひとつ
當歳
たうさい
の
羔羊
こひつじ
一匹
ひとつ
46
罪祭
ざいさい
に
用
もち
ふる
牡山羊
をやぎ
一匹
ひとつ
47
酬恩祭
しうおんさい
の
犧牲
いけにへ
に
用
もち
ふる
牛
うし
二匹
ふたつ
牡羊
をひつじ
五匹
いつゝ
牡山羊
をやぎ
五匹
いつゝ
當歳
たうさい
の
羔羊
こひつじ
五匹
いつゝ
デウエルの
子
こ
エリアサフの
禮物
そなへもの
はかくのごとし
48
第
だい
七
日
にち
にはエフライムの
子孫
しそん
の
牧伯
つかさ
アミホデの
子
こ
エリシヤマ
獻
さゝげ
納󠄃
もの
をなせり
49
その
禮物
そなへもの
は
銀
ぎん
の
皿
さら
一箇
ひとつ
その
重
おもさ
は百三十シケル
銀
ぎん
の
鉢
はち
一箇
ひとつ
是
これ
は七十シケル
皆
みな
聖󠄄所󠄃
きよきところ
のシケルに
循
したが
ふ
此
この
二者
ふたつ
には
麥
むぎ
粉
こ
に
油
あぶら
を
和
まじへ
たる
素祭
そさい
の
品
しな
を
充
みた
す
50
また
金
きん
の
匙
さじ
の十シケルなる
者
もの
一箇
ひとつ
是
これ
には
香
かう
を
充
みた
す
51
また
燔祭
はんさい
に
用
もち
ふる
若
わか
き
牡牛
をうし
一匹
ひとつ
牡羊
をひつじ
一匹
ひとつ
當歳
たうさい
の
羔羊
こひつじ
一匹
ひとつ
52
罪祭
ざいさい
に
用
もち
ふる
牡山羊
をやぎ
一匹
ひとつ
53
酬恩祭
しうおんさい
の
犧牲
いけにへ
に
用
もち
ふる
牛
うし
二匹
ふたつ
牡羊
をひつじ
五匹
いつゝ
牡山羊
をやぎ
五匹
いつゝ
當歳
たうさい
の
羔羊
こひつじ
五匹
いつゝ
アミホデの
子
こ
エリシヤマの
禮物
そなへもの
は
是
かく
のごとし
54
第
だい
八
日
にち
にはマナセの
子孫
しそん
の
牧伯
つかさ
パダヅルの
子
こ
ガマリエル
獻
さゝげ
納󠄃
もの
をなせり
254㌻
55
その
禮物
そなへもの
は
銀
ぎん
の
皿
さら
一箇
ひとつ
その
重
おもさ
は百三十シケル
銀
ぎん
の
鉢
はち
一箇
ひとつ
是
これ
は七十シケルみな
聖󠄄所󠄃
きよきところ
のシケルに
循
したが
ふこの
二者
ふたつ
には
麥
むぎ
粉
こ
に
油
あぶら
を
和
まじへ
たる
素祭
そさい
の
品
しな
を
充
みた
す
56
また
金
きん
の
匙
さじ
の十シケルなる
者
もの
一箇
ひとつ
是
これ
には
香
かう
を
充
みた
す
57
また
燔祭
はんさい
に
用
もち
ふる
若
わか
き
牡牛
をうし
一匹
ひとつ
牡羊
をひつじ
一匹
ひとつ
當歳
たうさい
の
羔羊
こひつじ
一匹
ひとつ
58
罪祭
ざいさい
に
用
もち
ふる
牡山羊
をやぎ
一匹
ひとつ
59
酬恩祭
しうおんさい
の
犧牲
いけにへ
に
用
もち
ふる
牛
うし
二匹
ふたつ
牡羊
をひつじ
五匹
いつゝ
牡山羊
をやぎ
五匹
いつゝ
當歳
たうさい
の
羔羊
こひつじ
五匹
いつゝ
パダヅルの
子
こ
ガマリエルの
禮物
そなへもの
は
是
かく
のごとし
60
第
だい
九
日
にち
にはベニヤミンの
子孫
しそん
の
牧伯
つかさ
ギデオニの
子
こ
アビダン
獻
さゝげ
納󠄃
もの
をなせり
61
その
禮物
そなへもの
は
銀
ぎん
の
皿
さら
一箇
ひとつ
その
重
おもさ
は百三十シケル
銀
ぎん
の
鉢
はち
一箇
ひとつ
是
これ
は七十シケルみな
聖󠄄所󠄃
きよきところ
のシケルに
循
したが
ふこの
二者
ふたつ
には
麥
むぎ
粉
こ
に
油
あぶら
を
和
まじへ
たる
素祭
そさい
の
品
しな
を
充
みた
す
62
また
金
きん
の
匙
さじ
の十シケルなる
者
もの
一箇
ひとつ
是
これ
には
香
かう
を
充
みた
す
63
また
燔祭
はんさい
に
用
もち
ふる
若
わか
き
牡牛
をうし
一匹
ひとつ
牡羊
をひつじ
一匹
ひとつ
當歳
たうさい
の
羔羊
こひつじ
一匹
ひとつ
64
罪祭
ざいさい
に
用
もち
ふる
牡山羊
をやぎ
一匹
ひとつ
65
酬恩祭
しうおんさい
の
犧牲
いけにへ
に
用
もち
ふる
牛
うし
二匹
ふたつ
牡羊
をひつじ
五匹
いつゝ
牡山羊
をやぎ
五匹
いつゝ
當歳
たうさい
の
羔羊
こひつじ
五匹
いつゝ
ギデオニの
子
こ
アビダンの
禮物
そなへもの
は
是
かく
のごとし
66
第
だい
十
日
にち
にはダンの
子孫
しそん
の
牧伯
つかさ
アミシヤダイの
子
こ
アヒエゼル
獻
さゝげ
納󠄃
もの
をなせり
67
その
禮物
そなへもの
は
銀
ぎん
の
皿
さら
一箇
ひとつ
その
重
おもさ
は百三十シケル
銀
ぎん
の
鉢
はち
一箇
ひとつ
是
これ
は七十シケル
皆
みな
聖󠄄所󠄃
きよきところ
のシケルに
循
したが
ふこの
二者
ふたつ
には
麥
むぎ
粉
こ
に
油
あぶら
を
和
まじへ
たる
素祭
そさい
の
品
しな
を
充
みた
す
〘194㌻〙
68
また
金
きん
の
匙
さじ
の十シケルなる
者
もの
一箇
ひとつ
是
これ
には
香
かう
を
充
みた
す
69
また
燔祭
はんさい
に
用
もち
ふる
若
わか
き
牡牛
をうし
一匹
ひとつ
牡羊
をひつじ
一匹
ひとつ
當歳
たうさい
の
羔羊
こひつじ
一匹
ひとつ
70
罪祭
ざいさい
に
用
もち
ふる
牡山羊
をやぎ
一匹
ひとつ
71
酬恩祭
しうおんさい
の
犧牲
いけにへ
に
用
もち
ふる
牛
うし
二匹
ふたつ
牡羊
をひつじ
五匹
いつゝ
牡山羊
をやぎ
五匹
いつゝ
當歳
たうさい
の
羔羊
こひつじ
五匹
いつゝ
アミシヤダイの
子
こ
アヒエゼルの
禮物
そなへもの
は
是
かく
のごとし
72
第
だい
十一
日
にち
にはアセルの
子孫
しそん
の
牧伯
つかさ
オクランの
子
こ
パギエル
獻
さゝげ
納󠄃
もの
を
爲
な
せり
73
その
禮物
そなへもの
は
銀
ぎん
の
皿
さら
一箇
ひとつ
その
重
おもさ
は百三十シケル
銀
ぎん
の
鉢
はち
一箇
ひとつ
是
これ
は七十シケルみな
聖󠄄所󠄃
きよきところ
のシケルに
循
したが
ふこの
二者
ふたつ
には
麥
むぎ
粉
こ
に
油
あぶら
を
和
まじへ
たる
素祭
そさい
の
品
しな
を
充
みた
す
74
亦
また
金
きん
の
匙
さじ
の十シケルなる
者
もの
一箇
ひとつ
是
これ
には
香
かう
を
充
みた
す
255㌻
75
亦
また
燔祭
はんさい
に
用
もち
ふる
若
わか
き
牡牛
をうし
一匹
ひとつ
牡羊
をひつじ
一匹
ひとつ
當歳
たうさい
の
羔羊
こひつじ
一匹
ひとつ
76
罪祭
ざいさい
に
用
もち
ふる
牡山羊
をやぎ
一匹
ひとつ
77
酬恩祭
しうおんさい
の
犧牲
いけにへ
に
用
もち
ふる
牛
うし
二匹
ふたつ
牡羊
をひつじ
五匹
いつゝ
牡山羊
をやぎ
五匹
いつゝ
當歳
たうさい
の
羔羊
こひつじ
五匹
いつゝ
オクランの
子
こ
パギエルの
禮物
そなへもの
は
是
かく
のごとし
78
第
だい
十二
日
にち
にはナフタリの
子孫
しそん
の
牧伯
つかさ
エナンの
子
こ
アヒラ
獻
さゝげ
物
もの
をなせり
79
其
その
禮物
そなへもの
は
銀
ぎん
の
皿
さら
一箇
ひとつ
その
重
おもさ
は百三十シケル
銀
ぎん
の
鉢
はち
一箇
ひとつ
是
これ
は七十シケルみな
聖󠄄所󠄃
きよきところ
のシケルに
循
したが
ふこの
二者
ふたつ
には
麥
むぎ
粉
こ
に
油
あぶら
を
和
まじへ
たる
素祭
そさい
の
品
しな
を
充
みた
す
80
また
金
きん
の
匙
さじ
の十シケルなる
者
もの
一箇
ひとつ
是
これ
には
香
かう
を
充
みた
す
81
また
燔祭
はんさい
に
用
もち
ふる
若
わか
き
牡牛
をうし
一匹
ひとつ
牡羊
をひつじ
一匹
ひとつ
當歳
たうさい
の
羔羊
こひつじ
一匹
ひとつ
82
罪祭
ざいさい
に
用
もち
ふる
牡山羊
をやぎ
一匹
ひとつ
83
酬恩祭
しうおんさい
の
犧牲
いけにへ
に
用
もち
ふる
牛
うし
二匹
ふたつ
牡羊
をひつじ
五匹
いつゝ
牡山羊
をやぎ
五匹
いつゝ
當歳
たうさい
の
羔羊
こひつじ
五匹
いつゝ
エナンの
子
こ
アヒラの
禮物
そなへもの
は
是
かく
のごとし
84
是
これ
すなはち
壇
だん
に
油
あぶら
を
灌
そゝ
げる
日
ひ
にイスラエルの
牧伯等
つかさたち
が
獻
さゝ
げたる
壇
だん
奉納󠄃
をさめ
の
禮物
そなへもの
なり
即
すなは
ち
銀
ぎん
の
皿
さら
十二
銀
ぎん
の
鉢
はち
十二
金
きん
の
匙
さじ
十二
85
銀
ぎん
の
皿
さら
は
各々
おの〳〵
百三十シケル
鉢
はち
は
各々
おの〳〵
七十シケル
聖󠄄所󠄃
きよきところ
のシケルに
依
よれ
ばこの
諸
すべて
の
銀
ぎん
の
器
うつは
はその
重
おもさ
都合
あはせて
二千四百シケルなりき
86
また
香
かう
を
充
みた
せる
金
きん
の
匙
さじ
十二ありその
重
おもさ
は
聖󠄄所󠄃
きよきところ
のシケルに
依
よれ
ば
各々
おの〳〵
十シケルその
匙
さじ
の
金
きん
は
都合
あはせて
百二十シケルなりき
87
また
燔祭
はんさい
に
用
もち
ふる
者
もの
は
牡牛
をうし
十二
牡羊
をひつじ
十二
當歳
たうさい
の
羔羊
こひつじ
十二ありき
之
これ
にその
素祭
そさい
の
物
もの
を
加
くは
ふまた
罪祭
ざいさい
の
牡山羊
をやぎ
十二あり
88
また
酬恩祭
しうおんさい
の
犧牲
いけにへ
に
用
もち
ふる
者
もの
は
牡牛
をうし
二十四
牡羊
をひつじ
六十
牡山羊
をやぎ
六十
當歳
たうさい
の
羔羊
こひつじ
六十あり
壇
だん
に
膏
あぶら
を
灌
そゝ
ぎて
後
のち
に
獻
さゝげ
たる
壇
だん
奉納󠄃
をさめ
の
禮物
そなへもの
は
是
かく
のごとし
89
斯
かく
てモーセはヱホバと
語
ものい
はんとて
集會
しふくわい
の
幕屋
まくや
に
入
いり
けるに
律法
おきて
の
櫃
はこ
の
上
うへ
なる
贖罪
しよくざい
所󠄃
しゆ
の
上
うへ
兩箇
ふたつ
のケルビムの
間
あひだ
より
聲
こゑ
いでて
己
おのれ
に
語
ものい
ふを
聽
きけ
り
即
すなは
ち
彼
かれ
と
語
ものい
へり
〘195㌻〙
第8章
1
ヱホバまたモーセに
吿
つげ
て
言
いひ
たまはく
2
アロンに
吿
つげ
て
之
これ
に
言
い
へ
汝
なんぢ
燈火
ともしび
を
燃
とも
す
時
とき
は
七
なゝつ
の
燈盞
ともしびざら
をして
均
ひとし
く
燈臺
とうだい
の
前󠄃
まへ
を
照
てら
さしむべし
256㌻
3
アロンすなはち
然
しか
なし
燈火
ともしび
を
燈臺
とうだい
の
前󠄃
まへ
の
方
かた
にむけて
燃
とも
せりヱホバのモーセに
命
めい
じたまへる
如
ごと
し
4
燈臺
とうだい
の
作法
つくり
は
是
かく
のごとし
是
これ
は
槌
つち
にて
椎
うち
て
作
つく
れる
者
もの
即
すなは
ちその
臺
だい
座
ざ
よりその
花
はな
まで
槌
つち
にて
椎
うち
て
作
つく
れる
者
もの
なりモーセ、ヱホバの
己
おのれ
に
示
しめ
したまへる
式樣
ひながた
にてらしてこの
燈臺
とうだい
を
作
つく
れり
5
ヱホバ、モーセに
吿
つげ
て
言
いひ
たまはく
6
レビ
人
びと
をイスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
中
うち
より
取
とり
てこれを
潔󠄄
きよ
めよ
7
汝
なんぢ
かく
彼
かれ
らに
爲
なし
て
之
これ
を
潔󠄄
きよ
むべし
即
すなは
ち
罪
つみ
を
潔󠄄
きよ
むる
水
みづ
を
彼等
かれら
に
灑
そゝ
ぎかけ
彼等
かれら
にその
身
み
をことごとく
剃
そら
しめその
衣服󠄃
ころも
を
洗
あら
はしめて
之
これ
を
潔󠄄
きよ
め
8
而
しか
して
彼等
かれら
に
若
わか
き
牡牛
をうし
一匹
ひとつ
と
麥
むぎ
粉
こ
に
油
あぶら
を
和
まじへ
たる
者
もの
を
取
とら
しめよ
汝
なんぢ
また
別
ほか
に
若
わか
き
牡牛
をうし
を
罪祭
ざいさい
のために
取
とる
べし
9
斯
かく
て
汝
なんぢ
レビ
人
びと
を
集會
しふくわい
の
幕屋
まくや
の
前󠄃
まへ
に
携
つれ
きたりてイスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
全󠄃
ぜん
會
くわい
を
集
あつ
め
10
而
しか
してレビ
人
びと
をヱホバの
前󠄃
まへ
に
進󠄃
すゝ
ましめてイスラエルの
子孫
ひと〴〵
に
其
その
手
て
をレビ
人
びと
の
上
うへ
に
按
おか
しむべし
11
而
しか
してイスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
爲
ため
にレビ
人
びと
を
搖
えう
祭
さい
となしてヱホバの
前󠄃
まへ
に
獻
さゝ
ぐべし
是
これ
彼
かれ
らをしてヱホバの
勤務
つとめ
を
爲
なさ
しめんためなり
12
斯
かく
て
汝
なんぢ
レビ
人
びと
にその
手
て
をかの
牛
うし
の
頭
かしら
に
按
おか
しめその
一
ひとつ
を
燔祭
はんさい
となしてヱホバに
献
さゝ
げ
之
これ
をもてレビ
人
びと
のために
贖罪
あがなひ
をなすべし
13
即
すなは
ちレビ
人
びと
をアロンとその
子等
こら
の
前󠄃
まへ
に
立
たゝ
しめ
之
これ
を
搖
えう
祭
さい
となしてヱホバに
獻
さゝ
ぐべし
14
汝
なんぢ
レビ
人
びと
をイスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
中
うち
より
區分󠄃
わか
ちレビ
人
びと
をしてわが
所󠄃屬
もの
とならしむべし
15
斯
かく
て
後
のち
レビ
人
びと
は
入
いり
て
集會
しふくわい
の
幕屋
まくや
の
役事
はたらき
をなすべし
汝
なんぢ
かれらを
潔󠄄
きよ
め
之
これ
を
献
さゝ
げて
搖
えう
祭
さい
となすべし
16
彼
かれ
らはイスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
中
うち
よりして
我
われ
に
獻
さゝ
げらるる
者
もの
なりイスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
中
うち
なる
始
はじめ
に
生
うま
れたる
者
もの
すなはちその
首出子
うひご
の
代
かはり
に
我
われ
かれらを
取
とる
なり
17
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
中
うち
の
首出子
うひご
は
人
ひと
たるも
獸
けもの
たるも
凡
すべ
てわが
所󠄃屬
もの
となるべし
其
そ
は
我
われ
エジプトの
地
ち
において
首出子
うひご
を
盡
こと〴〵
く
擊
うち
ころしたる
時
とき
に
彼等
かれら
を
聖󠄄者
きよきもの
となして
我
われ
に
屬
ぞく
せしめたればなり
18
是
こゝ
をもて
我
われ
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
中
うち
の
一切
すべて
の
首出子
うひご
の
代
かはり
にレビ
人
びと
を
取
とる
なり
257㌻
19
我
われ
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
中
うち
よりレビ
人
びと
を
取
とり
て
之
これ
をアロンとその
子等
こら
に
與
あた
へ
之
これ
をして
集合
しふくわい
の
幕屋
まくや
においてイスラエルの
子孫
ひと〴〵
に
代
かはり
てその
役事
はたらき
を
爲
なさ
しめまたイスラエルの
子孫
ひと〴〵
のために
贖罪
あがなひ
をなさしめん
是
これ
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
が
聖󠄄所󠄃
きよきところ
に
近󠄃
ちかづ
く
時
とき
にイスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
中
うち
に
災害󠄅
わざはひ
の起󠄃《
〘196㌻〙
20
モーセとアロンおよびイスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
全󠄃
ぜん
會衆
くわいしう
ヱホバがレビ
人
びと
の
事
こと
につきてモーセに
命
めい
じたまへる
所󠄃
ところ
に
悉
こと〴〵
くしたがひてレビ
人
びと
におこなへり
即
すなは
ちイスラエルの
子孫
ひと〴〵
かくの
如
ごと
く
彼等
かれら
に
行
おこな
ひたり
21
レビ
人
びと
是
こゝ
に
於
おい
てその
身
み
を
潔󠄄
きよ
め
衣服󠄃
ころも
を
洗
あら
ひたればアロンかれらをヱホバの
前󠄃
まへ
に
獻
さゝげ
て
搖
えう
祭
さい
となしアロンまた
彼
かれ
らのために
贖罪
あがなひ
をなして
之
これ
を
潔󠄄
きよ
めたり
22
斯
かく
て
後
のち
レビ
人
びと
は
集會
しふくわい
の
幕屋
まくや
に
入
いり
てアロンとその
子等
こら
の
前󠄃
まへ
にてその
役事
はたらき
を
爲
なせ
り
彼等
かれら
はレビ
人
びと
の
事
こと
につきてヱホバのモーセに
命
めい
じたまへる
所󠄃
ところ
に
循
したが
ひて
斯
かく
のごとく
之
これ
を
行
おこな
ひたり
23
ヱホバまたモーセに
吿
つげ
て
言
いひ
たまはく
24
レビ
人
びと
は
斯
かく
なすべし
即
すなは
ち二十五
歳
さい
以上
いじやう
の
者
もの
は
軍
ぐん
團
だん
に
入
いり
て
集會
しふくわい
の
幕屋
まくや
の
役事
はたらき
をなすべし
25
然
され
ど五十
歳
さい
よりは
軍
ぐん
團
だん
を
退󠄃
しりぞ
きて
休
やす
み
重
かさね
て
役事
はたらき
をなすべからず
26
唯
たゞ
集會
しふくわい
の
幕屋
まくや
においてその
兄弟
きやうだい
等
ら
をつかさどり
且
かつ
伺
うかゞ
ひ
守
まも
ることを
勤
つと
むべし
役事
はたらき
を
爲
な
すべからず
汝
なんぢ
レビ
人
びと
をしてその
職務
つとめ
をなさしむるには
斯
かく
のごとくなすべし
第9章
1
エジプトの
國
くに
を
出
いで
たる
次
つぎ
の
年
とし
の
正
しやう
月
ぐわつ
ヱホバ、シナイの
野
の
にてモーセに
吿
つげ
ていひたまはく
2
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
をして
逾越節
すぎこしのいはひ
をその
期
き
におよびて
行
おこな
はしめよ
3
其
その
期
き
即
すなは
ち
此
この
月
つき
の
十四日
じふよつか
の
晩
ばん
にいたりて
汝等
なんぢら
これを
行
おこな
ふべし
汝等
なんぢら
これをおこなふにはその
諸
すべて
の
條例
のり
とその
諸
すべて
の
式法
さだめ
に
循
したが
ふべきなり
4
是
こゝ
においてモーセ、イスラエルの
子孫
ひと〴〵
に
逾越節
すぎこしのいはひ
を
行
おこな
ふべき
事
こと
を
吿
つげ
たれば
5
彼等
かれら
正
しやう
月
ぐわつ
の十四
日
か
の
晩
ばん
にシナイの
野
の
にて
逾越節
すぎこしのいはひ
を
行
おこな
へり
即
すなは
ちイスラエルの
子孫
ひと〴〵
はヱホバのモーセに
命
めい
じたまへる
所󠄃
ところ
に
盡
こと〴〵
く
循
したが
ひてこれを
爲
なし
ぬ
258㌻
6
時
とき
に
人
ひと
の
死骸
しかばね
に
身
み
を
汚
けが
して
逾越節
すぎこしのいはひ
を
行
おこな
ふこと
能
あたは
ざる
人々
ひと〴〵
ありてその
日
ひ
にモーセとアロンの
前󠄃
まへ
にいたれり
7
その
人々
ひと〴〵
すなはち
彼
かれ
に
言
い
ふ
我等
われら
は
人
ひと
の
死骸
しかばね
に
身
み
を
汚
けが
したり
然
され
ば
我
われ
らはその
期
き
におよびてイスラエルの
子孫
ひと〴〵
と
偕
とも
にヱホバに
禮物
そなへもの
を
献
さゝぐ
ることを
得
え
ざるべき
乎
か
8
モーセかれらに
言
いひ
けるは
姑
しばら
く
待
ま
てヱホバ
汝
なんぢ
らの
事
こと
を
如何
いか
に
宣
のたま
ふかを
聽
きか
ん
9
ヱホバ、モーセに
吿
つげ
て
言
いひ
たまはく
10
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
に
吿
つげ
て
言
い
へ
汝等
なんぢら
または
汝等
なんぢら
の
子孫
しそん
の
中
うち
死屍
しかばね
に
身
み
を
汚
けが
したる
人
ひと
も
遠󠄄
とほ
き
途󠄃
みち
にある
人
ひと
も
皆
みな
逾越節
すぎこしのいはひ
をヱホバにむかひて
行
おこな
ふべきなり
11
即
すなは
ち二
月
ぐわつ
の十四
日
か
の
晩
ばん
に
之
これ
をおこなひ
酵
たね
いれぬパンと
苦
にが
菜
な
をそへて
之
これ
を
食󠄃
くら
ふべし
〘197㌻〙
12
朝󠄃
あした
までこれを
少許
すこし
も
遺󠄃
のこ
しおくべからず
又󠄂
また
その
骨
ほね
を
一本
ひとつ
も
折
をる
べからず
逾越節
すぎこしのいはひ
の
諸
すべて
の
條例
のり
にしたがひて
之
これ
を
行
おこな
ふべし
13
然
され
ど
人
ひと
その
身
み
潔󠄄
きよ
くありまた
征途󠄃
たびぢ
にもあらずして
逾越節
すぎこしのいはひ
を
行
おこな
ふことをせざる
時
とき
はその
人
ひと
民
たみ
の
中
うち
より
斷
たゝ
れん
斯
かゝ
る
人
ひと
はその
期
き
におよびてヱホバの
禮物
そなへもの
を
持
もち
きたらざるが
故
ゆゑ
にその
罪
つみ
を
任
おふ
べきなり
14
他國
よそぐに
の
人
ひと
もし
汝
なんぢ
らの
中
うち
に
寄寓
やどり
をりて
逾越節
すぎこしのいはひ
をヱホバにおこなはんとせば
逾越節
すぎこしのいはひ
の
條例
のり
に
依
よ
りその
法式
さだめ
にしたがひて
之
これ
をおこなふべし
他
よそ
國
ぐに
の
人
ひと
にも
自
おのれの
國
くに
の
人
ひと
にもその
條例
のり
は
同一
ひとつ
なるべし
15
幕屋
まくや
を
建
たて
たる
日
ひ
に
雲
くも
幕屋
まくや
を
蔽
おほ
へり
是
これ
すなはち
律法
おきて
の
幕屋
まくや
なり
而
しか
して
夕
ゆふべ
にいたれば
幕屋
まくや
の
上
うへ
に
火
ひ
のごとき
者
もの
あらはれて
朝󠄃
あした
におよべり
16
即
すなは
ち
常
つね
に
是
かく
のごとくにして
晝
ひる
は
雲
くも
これを
蔽
おほ
ひ
夜
よる
は
火
ひ
のごとき
者
もの
ありき
17
雲
くも
幕屋
まくや
を
離
はな
れて
上
のぼ
る
時
とき
はイスラエルの
子孫
ひと〴〵
直
たゞち
に
途󠄃
みち
に
進󠄃
すゝ
みまた
雲
くも
の
止
とゞ
まる
所󠄃
ところ
にイスラエルの
子孫
ひと〴〵
營
えい
を
張
はれ
り
18
即
すなは
ちイスラエルの
子孫
ひと〴〵
はヱホバの
命
めい
によりて
途󠄃
みち
に
進󠄃
すゝ
みまたヱホバの
命
めい
によりて
營
えい
を
張
は
り
幕屋
まくや
の
上
うへ
に
雲
くも
の
止
とゞ
まれる
間
あひだ
は
營
えい
を
張
はり
をれり
19
幕屋
まくや
の
上
うへ
に
雲
くも
の
止
とゞま
ること
日
ひ
久
ひさ
しき
時
とき
はイスラエルの
子孫
ひと〴〵
ヱホバの
職守
つとめ
をまもりて
途󠄃
みち
に
進󠄃
すゝ
まざりき
20
また
幕屋
まくや
の
上
うへ
に
雲
くも
の
止
とゞ
まる
事
こと
日
ひ
少
すくな
き
時
とき
も
然
しか
り
彼等
かれら
は
只
ただ
ヱホバの
命
めい
にしたがひて
營
えい
を
張
は
りヱホバの
命
めい
にしたがひて
途󠄃
みち
に
進󠄃
すゝ
めり
259㌻
21
また
雲
くも
夕
ゆふべ
より
朝󠄃
あした
まで
止
とゞま
り
朝󠄃
あした
におよびてその
雲
くも
昇
のぼ
る
時
とき
は
彼等
かれら
途󠄃
みち
に
進󠄃
すゝ
めり
夜
よる
にもあれ
晝
ひる
にもあれ
雲
くも
の
昇
のぼ
る
時
とき
は
即
すなは
ち
途󠄃
みち
に
進󠄃
すゝ
めり
22
二日
ふつか
にもあれ
一月
ひとつき
にもあれまたは
其
それ
よりも
多
おほ
くの
日
ひ
にもあれ
幕屋
まくや
の
上
うへ
に
雲
くも
の
止
とゞま
り
居
を
る
間
あひだ
はイスラエルの
子孫
ひと〴〵
營
えい
を
張居
はりゐ
て
途󠄃
みち
に
進󠄃
すゝ
まずその
昇
のぼ
るにおよびて
途󠄃
みち
に
進󠄃
すゝ
めり
23
即
すなは
ち
彼等
かれら
はヱホバの
命
めい
にしたがひて
營
えい
を
張
は
りヱホバの
命
めい
にしたがひて
途󠄃
みち
に
進󠄃
すゝ
み
且
かつ
モーセによりて
傳
つた
はりしヱホバの
命
めい
にしたがひてヱホバの
職守
つとめ
を
守
まも
れり
第10章
1
ヱホバ、モーセに
吿
つげ
て
言
いひ
たまはく
2
汝
なんぢ
銀
ぎん
の
喇叭
らつぱ
二本
ふたつ
を
製
つく
れ
即
すなは
ち
槌
つち
にて
椎
うち
て
之
これ
を
製
つく
り
之
これ
を
用
もち
ひて
人
ひと
を
呼
よび
集
あつ
めまた
營
えい
を
進󠄃
すゝ
ますべし
3
この
二者
ふたつ
を
吹
ふく
ときは
全󠄃
ぜん
會衆
くわいしう
集會
しふくわい
の
幕屋
まくや
の
門
かど
に
集
あつま
りて
汝
なんぢ
に
就
つく
べし
4
もし
只
たゞ
その
一
ひとつ
を
吹
ふ
く
時
とき
はイスラエルの
千
せん
人
にん
の
長
かしら
たるその
牧伯等
つかさたち
集
あつま
りて
汝
なんぢ
に
就
つく
べし
5
汝等
なんぢら
これを
吹
ふき
鳴
なら
す
時
とき
は
東
ひがし
の
方
かた
に
營
えい
を
張
はれ
る
者
もの
途󠄃
みち
に
進󠄃
すゝ
むべし
6
また
二次
ふたゝび
これを
吹
ふき
ならす
時
とき
は
南
みなみ
の
方
かた
に
營
えい
を
張
はれ
る
者
もの
途󠄃
みち
に
進󠄃
すゝ
むべし
凡
すべ
て
途󠄃
みち
に
進󠄃
すゝ
まんとする
時
とき
は
音󠄃
おと
長
なが
く
喇叭
らつぱ
を
吹
ふき
ならすべし
〘198㌻〙
7
また
會衆
くわいしう
を
集
あつ
むる
時
とき
にも
喇叭
らつぱ
をふくべし
但
たゞ
し
音󠄃
おと
長
なが
くこれを
吹
ふき
ならすべからず
8
アロンの
子等
こら
の
祭司
さいし
たる
者
もの
どもその
喇叭
らつぱ
を
吹
ふく
べし
是
これ
すなはち
汝
なんぢ
らが
代々
よゝ
ながく
守
まも
るべき
例
のり
たるなり
9
また
汝
なんぢ
らの
國
くに
において
汝等
なんぢら
その
己
おのれ
を
攻
せむ
るところの
敵
てき
と
戰
たゝか
はんとて
出
いづ
る
時
とき
は
喇叭
らつぱ
を
吹
ふき
ならすべし
然
しか
せば
汝等
なんぢら
の
神
かみ
ヱホバ
汝
なんぢ
らを
記憶
おぼえ
て
汝
なんぢ
らをその
敵
てき
の
手
て
より
救
すく
ひたまはん
10
また
汝
なんぢ
らの
喜樂
よろこび
の
日
ひ
汝
なんぢ
らの
節
せつ
期
き
および
月々
つき〴〵
の
朔日
ついたち
には
燔祭
はんさい
の
上
うへ
と
酬恩祭
しうおんさい
の
犧牲
いけにへ
の
上
うへ
に
喇叭
らつぱ
を
吹
ふき
ならすべし
然
しか
せば
汝
なんぢ
らの
神
かみ
これに
由
より
て
汝
なんぢ
らを
記憶
おぼえ
たまはん
我
われ
は
汝
なんぢ
らの
神
かみ
ヱホバ
也
なり
260㌻
11
斯
かく
て
第
だい
二
年
ねん
の二
月
ぐわつ
の
二十日
はつか
に
雲
くも
律法
おきて
の
幕屋
まくや
を
離
はな
れて
昇
のぼ
りければ
12
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
シナイの
野
の
より
出
い
でて
途󠄃
みち
に
進󠄃
すゝ
みたりしがパランの
野
の
にいたりて
雲
くも
止
とゞま
れり
13
斯
かく
かれらはヱホバのモーセによりて
命
めい
じたまへるところに
遵󠄅
したが
ひて
途󠄃
みち
に
進󠄃
すゝ
むことを
始
はじ
めたり
14
首先
いやさき
にはユダの
子孫
しそん
の
營
えい
の
纛
はた
の
下
した
につく
者
もの
その
軍旅
ぐんりよ
にしたがひて
進󠄃
すゝ
めりユダの
軍旅
ぐんりよ
の
長
かしら
はアミナダブの
子
こ
ナシヨン
15
イッサカルの
子孫
しそん
の
支派
わかれ
の
軍旅
ぐんりよ
の
長
かしら
はツアルの
子
こ
ネタニエル
16
ゼブルンの
子孫
しそん
の
支派
わかれ
の
軍旅
ぐんりよ
の
長
かしら
はへロンの
子
こ
エリアブなりき
17
乃
すなは
ち
幕屋
まくや
を
取
とり
くづしゲルシヨンの
子孫
しそん
およびメラリの
子孫
しそん
幕屋
まくや
を
擔
にな
ひて
進󠄃
すゝ
めり
18
次
つぎ
にルベンの
營
えい
の
纛
はた
の
下
した
につく
者
もの
その
軍旅
ぐんりよ
にしたがひて
進󠄃
すゝ
めりルベンの
軍旅
ぐんりよ
の
長
かしら
はシデウルの
子
こ
エリヅル
19
シメオンの
子孫
しそん
の
支派
わかれ
の
軍旅
ぐんりよ
の
長
かしら
はツリシヤダイの
子
こ
シルミエル
20
ガドの
子孫
しそん
の
支派
わかれ
の
軍旅
ぐんりよ
の
長
かしら
はデウエルの
子
こ
エリアサフなりき
21
コハテ
人
びと
聖󠄄所󠄃
きよきところ
を
擔
にな
ひて
進󠄃
すゝ
めり
是
これ
が
至
いた
るまでに
彼
かれ
その
幕屋
まくや
を
建
たて
をはる
22
次
つぎ
にエフライムの
子孫
しそん
の
營
えい
の
纛
はた
の
下
した
につく
者
もの
その
軍旅
ぐんりよ
にしたがひて
進󠄃
すゝ
めりヱフライムの
軍旅
ぐんりよ
の
長
かしら
はアミホデの
子
こ
エリシヤマ
23
マナセの
子孫
しそん
の
支派
わかれ
の
軍旅
ぐんりよ
の
長
かしら
はパダヅルの
子
こ
ガマリエル
24
ベニヤミンの
子孫
しそん
の
支派
わかれ
の
軍旅
ぐんりよ
の
長
かしら
はギデオニの
子
こ
アビダンなりき
25
次
つぎ
にダンの
子孫
しそん
の
營
えい
の
纛
はた
の
下
した
につく
者
もの
その
軍旅
ぐんりよ
にしたがひて
進󠄃
すゝ
めりこの
軍旅
ぐんりよ
は
諸
しよ
營
えい
の
後
あと
驅
おさへ
なりきダンの
軍旅
ぐんりよ
の
長
かしら
はアミシヤダイの
子
こ
アヒエゼル
26
アセルの
子孫
しそん
の
支派
わかれ
の
軍旅
ぐんりよ
の
長
かしら
はオクランの
子
こ
バギエル
27
ナフタリの
子孫
しそん
の
支派
わかれ
の
軍旅
ぐんりよ
の
長
かしら
はエナンの
子
こ
アヒラなりき
28
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
はその
途󠄃
みち
に
進󠄃
すゝ
む
時
とき
は
是
かく
のごとくその
軍旅
ぐんりよ
にしたがひて
進󠄃
すゝ
みたり
〘199㌻〙
261㌻
29
茲
こゝ
にモーセその
外舅
しふと
なるミデアン
人
びと
リウエルの
子
こ
ホバブに
言
いひ
けるは
我等
われら
はヱホバが
甞
かつ
て
我
われ
これを
汝等
なんぢら
に
與
あた
へんと
言
いひ
たまひし
處
ところ
に
進󠄃
すゝ
み
行
ゆく
なり
汝
なんぢ
も
我等
われら
とともに
來
きた
れ
我等
われら
汝
なんぢ
をして
幸福
さいはひ
ならしめん
其
そ
はヱホバ、イスラエルに
福祉
さいはひ
を
降
くだ
さんと
言
いひ
たまひたればなり
30
彼
かれ
モーセに
言
い
ふ
我
われ
は
徃
ゆか
じ
我
われ
はわが
國
くに
に
還󠄃
かへ
りわが
親
しん
族
ぞく
に
至
いた
らん
31
モーセまた
言
いひ
けるは
請󠄃
こ
ふ
我等
われら
を
棄
すて
去
さる
なかれ
汝
なんぢ
は
我儕
われら
が
曠野
あれの
に
營
えい
を
張
は
るを
知
しれ
ば
願
ねがは
くは
我儕
われら
の
目
め
となれ
32
汝
なんぢ
もし
我儕
われら
とともに
徃
ゆか
ばヱホバの
我儕
われら
に
降
くだ
したまふところの
福祉
さいはひ
を
我儕
われら
また
汝
なんぢ
にもおよぼさん
33
斯
かく
て
彼等
かれら
ヱホバの
山
やま
をたち
出
いで
て
三日路
みつかぢ
ほど
進󠄃
すゝ
み
行
ゆけ
りヱホバの
契約
けいやく
の
櫃
はこ
その
三日
みつか
路
ぢ
の
間
あひだ
かれらに
先
さき
だち
行
ゆき
て
彼等
かれら
の
休息
やすみ
所󠄃
どころ
を
尋󠄃
たづ
ね
覓
もと
めたり
34
彼等
かれら
營
えい
を
出
いで
て
途󠄃
みち
に
進󠄃
すゝ
むに
當
あた
りて
晝
ひる
はヱホバの
雲
くも
かれらの
上
うへ
にありき
35
契約
けいやく
の
櫃
はこ
の
進󠄃
すゝ
まんとする
時
とき
にはモーセ
言
いへ
りヱホバよ
起󠄃
たち
あがりたまへ
然
さら
ば
汝
なんぢ
の
敵
てき
は
打
うち
散
ちら
され
汝
なんぢ
を
惡
にく
む
者等
ものども
は
汝
なんぢ
の
前󠄃
まへ
より
逃󠄄
にげ
さらんと
36
またその
止
とゞ
まる
時
とき
は
言
いへ
りヱホバよ
千萬
ちよろず
のイスラエル
人
びと
に
歸
かへ
りたまへ
第11章
1
茲
こゝ
に
民
たみ
災難
わざはひ
に
罹
かゝ
れる
者
もの
のごとくにヱホバの
耳
みゝ
に
呟
つぶや
きぬヱホバその
怨言
つぶやき
を
聞
きゝ
て
震怒
いかり
を
發
はつ
したまひければヱホバの
火
ひ
かれらに
向
むか
ひて
燃
もえ
いでその
營
えい
の
極端
はし
を
燒
やけ
り
2
是
こゝ
に
於
おい
て
民
たみ
モーセに
呼
よば
はりしがモーセ、ヱホバに
祈
いのり
ければその
火
ひ
鎭
しづま
りぬ
3
ヱホバの
火
ひ
かれらに
向
むか
ひて
燃
もえ
出
いで
たるに
因
より
てその
處
ところ
の
名
な
をタベラ(
燃
もえ
)と
稱
よ
ぶ
4
茲
こゝ
に
彼等
かれら
の
中
うち
なる
衆多
おほく
の
寄
より
集
あつまり
人
びと
等
ども
慾
よく
心
しん
を
起󠄃
おこ
すイスラエルの
子孫
ひと〴〵
もまた
再
ふたゝ
び
哭
なき
て
言
い
ふ
誰
たれ
か
我
われ
らに
肉
にく
を
與
あた
へて
食󠄃
くは
しめんか
5
憶
おも
ひ
出
いづ
るに
我等
われら
エジプトにありし
時
とき
は
魚
うを
黄瓜
きうり
水瓜
すゐくわ
韮
にら
葱
ひともじ
靑蒜
にんにく
等
など
を
心
こゝろ
のまゝに
食󠄃
くら
へり
6
然
しか
るに
今
いま
は
我儕
われら
の
精
せい
神
しん
枯
かれ
衰
おとろ
ふ
我
われ
らの
目
め
の
前󠄃
まへ
にはこのマナの
外
ほか
何
なに
も
有
あら
ざるなりと
262㌻
7
マナは
莞荽
いはき
の
實
み
のごとくにしてその
色
いろ
はブドラクの
色
いろ
のごとし
8
民
たみ
行
ゆき
巡󠄃
めぐ
りてこれを
斂
あつ
め
石磨
いしうす
にひき
或
あるひ
は
臼
うす
に
搗
か
てこれを
釜
かま
の
中
なか
に
煮
に
て
餅
もち
となせりその
味
あじはひ
は
油
あぶら
菓子
くわし
の
味
あじはひ
のごとし
9
夜
よ
にいりて
露
つゆ
營
えい
に
降
くだ
る
時
とき
にマナその
上
うへ
に
降
くだ
れり
10
モーセ
聞
きく
に
民
たみ
の
家々
いへ〳〵
の
者
もの
おのおのその
天
てん
幕
まく
の
門口
かどぐち
に
哭
な
く
是
こゝ
におひてヱホバ
烈
はげ
しく
怒
いかり
を
發
はつ
したまふこの
事
こと
またモーセの
目
め
にも
惡
あし
く
見
み
ゆ
11
モーセすなはちヱホバに
言
いひ
けるは
汝
なんぢ
なんぞ
僕
しもべ
を
惡
あし
くしたまふ
乎
や
いかなれば
我
われ
汝
なんぢ
の
前󠄃
まへ
に
恩
めぐみ
を
獲
え
ずして
汝
なんぢ
かく
此
この
すべての
民
たみ
をわが
任
に
となして
我
われ
に
負󠄅
おは
せたまふや
〘200㌻〙
12
この
總體
すべて
の
民
たみ
は
我
わ
が
姙
はら
みし
者
もの
ならんや
我
わ
が
生
うみ
し
者
もの
ならんや
然
しか
るに
汝
なんぢ
なんぞ
我
われ
に
慈
じ
父󠄃
ふ
が
乳󠄃哺子
ちのみご
を
抱
いだ
くがごとくに
彼
かれ
らを
懷
ふところ
に
抱
いだ
きて
汝
なんぢ
が
昔日
むかし
かれらの
先祖
せんぞ
等
たち
に
誓
ちか
ひたまひし
地
ち
に
至
いた
れと
言
いひ
たまふや
13
我
われ
何處
いづく
より
肉
にく
を
得
え
てこの
總體
すべて
の
民
たみ
に
與
あた
へんや
彼等
かれら
は
我
われ
にむかひて
哭
な
き
我等
われら
に
肉
にく
を
與
あた
へて
食󠄃
くは
しめよと
言
いふ
なり
14
我
われ
は
一人
ひとり
にてはこの
總體
すべて
の
民
たみ
をわが
任
に
として
負󠄅
おふ
ことあたはず
是
これ
は
我
われ
には
重
おも
きに
過󠄃
すぐ
ればなり
15
我
われ
もし
汝
なんぢ
の
前󠄃
まへ
に
恩
めぐみ
を
獲
え
ば
請󠄃
こ
ふ
斯
かく
我
われ
を
爲
せ
んよりは
寧
むし
ろ
直
たゞち
に
我
われ
を
殺
ころ
したまへ
我
われ
をしてわが
困苦
くるしみ
を
見
み
せしめたまふ
勿
なか
れ
16
是
こゝ
においてヱホバ、モーセに
言
いひ
たまはくイスラエルの
老人
としより
の
中
うち
民
たみ
の
長老
ちやうらう
たり
有司
つかさ
たるを
汝
なんぢ
が
知
し
るところの
者
もの
七十
人
にん
を
我
わが
前󠄃
まへ
に
集
あつ
め
集會
しふくわい
の
幕屋
まくや
に
携
つれ
きたりて
其處
そこ
に
汝
なんぢ
とともに
立
たゝ
しめよ
17
我
われ
降
くだ
りて
其處
そこ
にて
汝
なんぢ
と
言
ものい
はん
又󠄂
また
われ
汝
なんぢ
の
上
うへ
にあるところの
靈
れい
を
彼等
かれら
にも
分󠄃
わか
ち
與
あた
へん
彼等
かれら
汝
なんぢ
とともに
民
たみ
の
任
に
を
負󠄅
お
ひ
汝
なんぢ
をして
只
ただ
一人
ひとり
にて
之
これ
を
負󠄅
お
ふこと
無
なか
らしむべし
18
汝
なんぢ
また
民
たみ
に
吿
つげ
て
言
い
へ
汝等
なんぢら
身
み
を
潔󠄄
きよ
めて
明日
あす
を
待
ま
て
必
かなら
ず
肉
にく
を
食󠄃
くら
ふことを
得
え
ん
汝等
なんぢら
ヱホバの
耳
みゝ
に
哭
なき
て
誰
たれ
か
我等
われら
に
肉
にく
を
與
あた
へて
食󠄃
くは
しめん
我
われ
らエジプトにありし
時
とき
は
却
かへつ
て
善
よか
りしと
言
いひ
たればヱホバなんぢらに
肉
にく
を
與
あた
へて
食󠄃
くは
しめたまふべし
263㌻
19
汝等
なんぢら
がこれを
食󠄃
くら
ふは一
日
にち
や
二日
ふつか
や
五日
いつか
や
十日
とをか
や
二十日
はつか
にはあらずして
20
一月
ひとつき
におよび
遂󠄅
つひ
に
汝
なんぢ
らの
鼻
はな
より
出
いづ
るにいたらん
汝等
なんぢら
これに
饜
あき
はつべし
是
これ
なんぢら
己
おのれ
等
ら
の
中
うち
にいますヱホバを
輕
かろ
んじてその
前󠄃
まへ
に
哭
な
き
我等
われら
何
なに
とてエジプトより
出
いで
しやと
言
いひ
たればなり
21
モーセ
言
いひ
けるは
我
わ
が
偕
とも
にをる
民
たみ
は
步
ほ
卒
そつ
のみにても六十
萬
まん
あり
然
しか
るに
汝
なんぢ
は
我
われ
かれらに
肉
にく
を
與
あた
へて
一月
ひとつき
の
間
あひだ
食󠄃
くは
しめんと
言
いひ
たまふ
22
羊
ひつじ
と
牛
うし
の
群
むれ
を
宰
ほふ
るとも
彼等
かれら
を
飽󠄄
あか
しむることを
得
え
んや
海
うみ
の
魚
うを
をことごとく
集
あつ
むるとも
彼等
かれら
を
飽󠄄
あか
しむることを
得
え
んや
23
ヱホバ、モーセに
言
いひ
たまはくヱホバの
手
て
短
みじか
からんや
吾
わが
言
ことば
の
成
なる
と
然
しか
らざるとは
汝
なんぢ
今
いま
これを
見
み
るあらん
24
是
こゝ
に
於
おい
てモーセ
出
いで
きたりてヱホバの
言
ことば
を
民
たみ
に
吿
つ
げ
民
たみ
の
長老
としより
七十
人
にん
を
集
あつ
めて
幕屋
まくや
の
四圍
まはり
に
立
たゝ
しめけるに
25
ヱホバ
雲
くも
の
中
うち
にありて
降
くだ
りモーセと
言
ものい
ひモーセのうへにある
靈
れい
をもてその
長老
としより
七十
人
にん
にも
分󠄃
わか
ち
與
あた
へたまひしがその
靈
れい
かれらの
上
うへ
にやどりしかば
彼等
かれら
預言
よげん
せり
但
たゞ
し
此後
このゝち
はかさねて
爲
せ
ざりき
〘201㌻〙
26
時
とき
に
彼等
かれら
の
中
うち
なる
二人
ふたり
の
者
もの
營
えい
に
止
とゞ
まり
居
を
るその
一人
ひとり
の
名
な
はエルダデといひ
一人
ひとり
の
名
な
はメダデと
曰
い
ふ
靈
れい
またかれらの
上
うへ
にもやどれり
彼
かれ
らは
其
その
名
な
を
錄
しる
されたる
者
もの
なりしが
幕屋
まくや
に
徃
ゆか
ざりければ
營
えい
の
中
うち
にて
預言
よげん
をなせり
27
時
とき
に
一人
ひとり
の
少者
わかもの
奔
はし
りきたりモーセに
吿
つげ
てエルダデとメダデ
營
えい
の
中
うち
にて
預言
よげん
すと
言
いひ
ければ
28
その
少
わかき
時
とき
よりしてモーセの
從者
じふしや
たりしヌンの
子
こ
ヨシユアこたへて
曰
いひ
けるは
吾
わが
主
しゆ
モーセこれを
禁
とゞ
めたまヘ
29
モーセこれに
言
いひ
けるは
汝
なんぢ
わがために
媢嫉
ねたみ
を
起󠄃
おこ
すやヱホバの
民
たみ
の
皆
みな
預言者
よげんしや
とならんことまたヱホバのその
靈
れい
を
之
これ
に
降
くだ
したまはんことこそ
願
ねがは
しけれ
30
斯
かく
てモーセ、イスラエルの
長老等
としよりたち
とともに
營
えい
に
返󠄄
かへ
れり
264㌻
31
茲
こゝ
にヱホバの
許
もと
より
風
かぜ
おこり
出
いで
て
海
うみ
の
方
かた
より
鶉
うづら
を
吹
ふき
きたりこれをして
營
えい
の
周󠄃圍
まはり
に
墮
おち
しめたりその
墮
おち
ひろがれること
營
えい
の
四周󠄃
まはり
此旁
こなた
も
大約
おほむね
一日路
いちにちぢ
彼旁
かなた
も
大約
おほむね
一日路
いちにちぢ
地
ち
の
表
おもて
より
高
たか
きこと
大約
おほむね
二キユビトなりき
32
民
たみ
すなはち
起󠄃
たち
あがりてその
日
ひ
終󠄃日
ひとひ
その
夜
よ
終󠄃夜
ひとよ
またその
次
つぎ
の
日
ひ
終󠄃日
ひとひ
鶉
うづら
を
拾
ひろ
ひ
斂
あつ
めけるが
拾
ひろ
ひ
斂
あつ
むることの
至
いたつ
て
寡
すくな
き
者
もの
も十ホメルほど
拾
ひろ
ひ
斂
あつ
めたり
皆
みな
これを
營
えい
の
周󠄃圍
まはり
に
陳
なら
べおけり
33
肉
にく
なほ
齒
は
のあひだにありていまだ
食󠄃
くひ
つくさゞるにヱホバ
民
たみ
にむかひて
怒
いかり
を
發
はつ
しこれを
擊
うち
ておほいに
滅
ほろ
ぼしたまへり
34
是
こゝ
をもてその
處
ところ
の
名
な
をキブロテハッタワ(
慾
よく
心
しん
の
墓
はか
)とよべり
其
そ
は
慾
よく
心
しん
をおこせる
人々
ひと〴〵
を
其處
そこ
に
埋
うづめ
たればなり
35
斯
かく
て
民
たみ
キブロテハツタワよりハゼロテに
進󠄃
すゝ
みゆきてハゼロテに
居
をり
ぬ
第12章
1
モーセはエテオピアの
女
をんな
を
娶
めと
りたりしがそのエテオピアの
女
をんな
を
娶
めと
りしをもてミリアムとアロン、モーセを
謗
そし
れり
2
彼等
かれら
すなはち
言
いひ
けるはヱホバたゞモーセによりてのみ
語
かた
りたまはんやまた
我等
われら
によりても
語
かた
り
給
たま
ふにあらずやとヱホバこれを
聞
きゝ
たまへり
3
(モーセはその
人
ひと
と
爲
なり
溫柔
おんじう
なること
世
よ
の
中
なか
の
諸
すべて
の
人
ひと
に
勝󠄃
まさ
れり)
4
是
こゝ
に
於
おい
てヱホバ
遽
にはか
にモーセ、アロン
及
およ
びミリアムに
言
いひ
たまはく
汝等
なんぢら
三
人
にん
集會
しふくわい
の
幕屋
まくや
に
出
いで
きたれと三
人
にん
すなはち
出
いで
きたりければ
5
ヱホバ
雲
くも
の
柱
はしら
の
中
うち
にありて
降
くだ
り
幕屋
まくや
の
門
かど
に
立
たち
てアロンとミリアムを
呼
よび
たまひしがかれら
二人
ふたり
進󠄃
すゝ
みたれば
6
之
これ
に
言
いひ
たまはく
汝等
なんぢら
わが
言
ことば
を
聽
き
け
汝
なんぢ
らの
中
うち
にもし
預言者
よげんしや
あらば
我
われ
ヱホバ
異象
まぼろし
において
我
われ
をこれに
知
しら
しめまた
夢
ゆめ
において
之
これ
と
語
かた
らん
7
わが
僕
しもべ
モーセに
於
おい
ては
然
しか
らず
彼
かれ
はわが
家
いへ
に
忠
ちゆう
義
ぎ
なる
者
もの
なり
8
彼
かれ
とは
我
われ
口
くち
をもて
相
あひ
語
かた
り
明
あきら
かに
言
ものい
ひて
隱語
いんご
を
用
もち
ひず
彼
かれ
はまたヱホバの
形
かたち
を
見
み
るなり
然
しか
るを
汝等
なんぢら
なんぞわが
僕
しもべ
モーセを
謗
そし
ることを
畏
おそ
れざるやと
〘202㌻〙
265㌻
9
ヱホバかれらに
向
むか
ひ
忿怒
いかり
を
發
はつ
して
去
さり
たまへり
10
雲
くも
すなはち
幕屋
まくや
をはなれて
去
さり
ぬその
時
とき
ミリアムに
癩
らい
病
びやう
生
しやう
じてその
身
み
雪󠄃
ゆき
のごとく
爲
なれ
りアロン、ミリアムを
見
み
かへるに
旣
すで
に
癩
らい
病
びやう
生
しやう
じをる
11
アロン
是
こゝ
においてモーセに
言
いひ
けるは
嗟
あゝ
わが
主
しゆ
よ
我等
われら
愚
おろか
なる
事
こと
をなして
罪
つみ
を
犯
をか
したれど
願
ねがは
くは
其
その
罪
つみ
を
我等
われら
に
蒙
かうむ
らしむる
勿
なか
れ
12
彼
かれ
をして
母
はゝ
の
胎
たい
より
肉
にく
半󠄃分󠄃
なかば
腐
くさ
れて
死
しに
て
生
うま
れいづる
者
もの
のごとくならしむる
勿
なか
れ
13
モーセすなはちヱホバに
呼
よば
はりて
言
い
ふ
嗚呼
あゝ
神
かみ
よ
願
ねがは
くは
彼
かれ
を
醫
いや
したまへ
14
ヱホバ、モーセに
言
いひ
たまひけるは
彼
かれ
の
父󠄃
ちゝ
その
面
かほ
に
唾
つばき
する
事
こと
ありてすら
彼
かれ
は
七日
なぬか
の
間
あひだ
羞
はぢ
をるべきに
非
あら
ずや
然
され
ば
七日
なぬか
の
間
あひだ
かれを
營
えい
の
外
そと
に
禁鎖
とぢこめ
おきて
然
しか
る
後
のち
に
歸
かへ
り
入
いら
しむべしと
15
ミリアムはすなはち
七日
なぬか
の
間
あひだ
營
えい
の
外
そと
に
禁鎖
とぢこめ
られぬ
民
たみ
はミリアムの
歸
かへ
り
入
い
るまで
途󠄃
みち
に
進󠄃
すゝ
まざりき
16
その
後
のち
民
たみ
ハゼロテより
進󠄃
すゝ
みてバランの
曠野
あらの
に
營
えい
を
張
はれ
り
第13章
1
茲
こゝ
にヱホバ、モーセに
吿
つげ
て
言
いひ
たまはく
2
汝
なんぢ
人
ひと
を
遣󠄃
つかは
して
我
わ
がイスラエルの
子孫
ひと〴〵
に
與
あた
ふるカナンの
地
ち
を
窺
うかゞ
はしめよ
即
すなは
ち
支派
わかれ
ごとに
一人
ひとり
を
取
とり
て
之
これ
を
遣󠄃
つかは
すべし
其
その
人々
ひと〴〵
は
皆
みな
かれらの
中
うち
の
牧伯
つかさ
たる
者
もの
なるべし
3
モーセすなはちヱホバの
命
めい
にしたがひてバランの
曠野
あらの
よりこれを
遣󠄃
つかは
せりその
人等
ひとたち
は
皆
みな
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
領袖
かしら
たる
者
もの
なり
4
その
名
な
は
是
かく
のごとしルベンの
支派
わかれ
にてはザックルの
子
こ
シヤンマ
5
シメオンの
支派
わかれ
にてはホリの
子
こ
シヤパテ
6
ユダの
支派
わかれ
にてはエフンネの
子
こ
カルブ
7
イッサカルの
支派
わかれ
にてはヨセフの
子
こ
イガル
8
エフライムの
支派
わかれ
にてはヌンの
子
こ
ホセア
9
ベニヤミンの
支派
わかれ
にてはラフの
子
こ
パルテ
10
ゼブルンの
支派
わかれ
にてはソデの
子
こ
ガデエル
266㌻
11
ヨセフの
支派
わかれ
すなはちマナセの
支派
わかれ
にてはスシの
子
こ
ガデ
12
ダンの
支派
わかれ
にてはゲマリの
子
こ
アンミエル
13
アセルの
支派
わかれ
にてはミカエルの
子
こ
セトル
14
ナフタリの
支派
わかれ
にてはワフシの
子
こ
ナヘビ
15
ガドの
支派
わかれ
にてはマキの
子
こ
ギウエル
16
是
これ
すなはちモーセがその
地
ち
を
窺
うかゞ
はしめんとて
遣󠄃
つかは
したる
人々
ひと〴〵
の
名
な
なり
時
とき
にモーセ、ヌンの
子
こ
ホセアをヨシユアと
名
なづ
けたり
17
モーセかれらを
遣󠄃
つか
はしてカナンの
地
ち
を
窺
うかゞ
はしめんとして
之
これ
に
言
いひ
けるは
汝等
なんぢら
その
南
みなみ
の
方
かた
に
赴
おもむ
きて
山
やま
に
登
のぼ
り
18
その
地
ち
の
如何
いかん
と
其處
そこ
に
住󠄃
す
む
民
たみ
の
强
つよき
か
弱󠄃
よわき
か
多
おほき
か
寡
すくなき
かを
觀
み
〘203㌻〙
19
またその
住󠄃
すむ
ところの
地
ち
は
善
よき
か
惡
あしき
か
其
その
住󠄃
すむ
ところの
邑々
まち〳〵
は
如何
いか
なるものなるか
彼等
かれら
は
天
てん
幕
まく
に
住󠄃
すみ
をるか
城
しろ
の
邑
まち
に
住󠄃
すみ
をるかを
觀
み
20
またその
地
ち
は
腴
ゆたか
なるか
痩
やせ
たるか
其
その
中
うち
に
樹
き
あるや
否
いなや
を
觀
み
よ
汝等
なんぢら
勇
いさま
しかれその
地
ち
の
果物
くだもの
を
携
たづさ
へきたれよとこの
時
とき
は
葡萄
ぶだう
の
熟
じゆく
し
始
はじ
むる
時
とき
なりき
21
是
こゝ
において
彼等
かれら
上
のぼ
りゆきてその
地
ち
を
窺
うかゞ
ひチンの
曠野
あらの
よりレホブにおよべり
是
これ
はハマテに
近󠄃
ちか
し
22
彼等
かれら
すなはち
南
みなみ
の
方
かた
に
上
のぼ
りゆきてヘブロンにいたれり
此
こゝ
にはアナクの
子
こ
アヒマン、セシヤイおよびタルマイあり(ヘブロンはエジプトのゾアンよりも七
年
ねん
前󠄃
まへ
に
建
たて
たる
者
もの
なり)
23
彼
かれ
らつひにエシコルの
谷
たに
にいたり
其處
そこ
より
一
ひと
球
ふさ
の
葡萄
ぶだう
のなれる
枝
えだ
を
砍
きり
とりてこれを
杠
さを
に
貫
つらぬ
き
二人
ふたり
してこれを
擔
にな
へりまた
石榴
ざくろ
と
無花果
いちじく
を
取
とれ
り
24
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
其處
そこ
より
葡萄
ぶだう
一
ひと
球
ふさ
を
砍
きり
とりしが
故
ゆゑ
にその
處
ところ
をエシコル(
一
ひと
球
ふさ
の
葡萄
ぶだう
)の
谷
たに
と
稱
とな
ふ
25
彼
かれ
ら四十
日
にち
を
經
へ
その
地
ち
を
窺
うかゞ
ふことを
竟
をへ
て
歸
かへ
り
26
パランの
曠野
あらの
なるカデシに
至
いた
りてモーセとアロンおよびイスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
全󠄃
ぜん
會衆
くわいしう
に
就
つ
きかれらと
全󠄃
ぜん
會衆
くわいしう
にその
復命
かへりごと
を
申
まを
しその
地
ち
の
果物
くだもの
をこれに
見
しめ
せり
27
彼等
かれら
すなはちモーセに
語
かた
りて
言
い
ふ
我等
われら
は
汝
なんぢ
が
遣󠄃
つかは
しゝ
地
ち
にいたれり
誠
まこと
に
其處
そこ
は
乳󠄃
ちゝ
と
蜜
みつ
とながる
是
これ
その
果物
くだもの
なり
267㌻
28
然
さり
ながらその
地
ち
に
住󠄃
す
む
民
たみ
は
猛
たけ
くその
邑々
まち〳〵
は
堅固
けんご
にして
甚
はなは
だ
大
おほい
なり
我等
われら
またアナクの
子孫
しそん
の
其處
そこ
にをるを
見
み
たり
29
またアマレキ
人
びと
その
南
みなみ
の
地
ち
に
住󠄃
す
みヘテ
人
びと
エブス
人
びと
およびアモリ
人
びと
その
山々
やま〳〵
に
住󠄃
す
みカナン
人
びと
その
海邊
うみべ
とヨルダンの
邊
ほとり
に
住󠄃
すみ
をると
30
時
とき
にカルブ、モーセの
前󠄃
まへ
に
民
たみ
を
靜
しづ
めて
言
いひ
けるは
我等
われら
直
たゞち
に
上
のぼ
りゆきて
之
これ
を
攻取
せめとら
ん
我等
われら
は
必
かなら
ずこれに
勝󠄃
かつ
ことを
得
え
ん
31
然
され
ど
彼
かれ
とともに
徃
ゆき
たる
人々
ひと〴〵
は
言
い
ふ
我等
われら
はかの
民
たみ
の
所󠄃
ところ
に
攻
せめ
上
のぼ
ることを
得
え
ず
彼
かれ
らは
我
われ
らよりも
强
つよ
ければなりと
32
彼等
かれら
すなはちその
窺
うかゞ
ひたりし
地
ち
の
事
こと
をイスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
中
うち
に
惡
あし
く
言
いひ
ふらして
云
いは
く
我等
われら
が
行
ゆき
巡󠄃
めぐ
りて
窺
うかゞ
ひたる
地
ち
は
其
その
中
うち
に
住󠄃
す
む
者
もの
を
呑
のみ
ほろぼす
地
ち
なり
且
かつ
またその
中
うち
に
我等
われら
が
見
み
し
民
たみ
はみな
身幹
たけ
たかき
人
ひと
なりし
33
我等
われら
またアナクの
子
こ
ネピリムを
彼處
かしこ
に
見
み
たり
是
これ
ネピリムより
出
いで
たる
者
もの
なり
我儕
われら
は
自
みづか
ら
見
み
るに
蝗
いなご
のごとくまた
彼
かれ
らにも
然
しか
見
み
なされたり
第14章
1
是
こゝ
において
會衆
くわいしう
みな
聲
こゑ
をあげて
叫
さけ
び
民
たみ
その
夜
よ
哭
なき
あかせり
2
すなはちイスラエルの
子孫
ひと〴〵
みなモーセとアロンに
對
むか
ひて
呟
つぶや
き
全󠄃
ぜん
會衆
くわいしう
かれらに
言
いひ
けるは
嗚呼
あゝ
我等
われら
はエジプトの
國
くに
に
死
しに
たらば
善
よか
りしものを
又󠄂
また
はこの
曠野
あらの
に
死
しな
ば
善
よか
らんものを
〘204㌻〙
3
何
なに
とてヱホバ
我等
われら
をこの
地
ち
に
導󠄃
みちび
きいりて
劍
つるぎ
に
斃
たふ
れしめんとし
我
われ
らの
妻
つま
子
こ
をして
掠
かす
められしめんとするやエジプトに
歸
かへ
ること
反
かへつ
て
好
よか
らずやと
4
互
たがひ
に
相
あひ
語
かた
り
我等
われら
一人
ひとり
の
長
かしら
を
立
たて
てエジプトに
歸
かへ
らんと
云
いへ
り
5
是
こゝ
をもてモーセとアロンはイスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
全󠄃
ぜん
會衆
くわいしう
の
前󠄃
まへ
において
俯伏
ひれふし
たり
268㌻
6
時
とき
にかの
地
ち
を
窺
うかゞ
ひたりし
者
もの
の
中
うち
なるヌンの
子
こ
ヨシユアとヱフンネの
子
こ
カルブその
衣服󠄃
ころも
を
裂
さ
き
7
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
全󠄃
ぜん
會衆
くわいしう
に
語
かた
りて
言
い
ふ
我等
われら
が
行
ゆき
巡󠄃
めぐ
りて
窺
うかゞ
ひたりし
地
ち
は
甚
はなは
だ
善
よ
き
地
ち
なり
8
ヱホバもし
我等
われら
を
悅
よろこ
びたまはゞ
我
われ
らをその
地
ち
に
導󠄃
みちび
きいりて
之
これ
を
我等
われら
に
賜
たま
はん
是
これ
は
乳󠄃
ちゝ
と
蜜
みつ
との
流
なが
るゝ
地
ち
なるぞかし
9
唯
たゞ
ヱホバに
逆󠄃
さから
ふ
勿
なか
れまたその
地
ち
の
民
たみ
を
懼
おそ
るゝなかれ
彼等
かれら
は
我等
われら
の
食󠄃物
くひもの
とならん
彼等
かれら
の
影
かげ
となる
者
もの
は
旣
すで
に
去
され
りかつヱホバわれらと
共
とも
にいますなり
彼等
かれら
を
懼
おそ
るゝ
勿
なか
れ
10
然
しか
るに
會衆
くわいしう
みな
石
いし
をもて
之
これ
を
擊
うた
んとせり
時
とき
にヱホバの
榮光
えいくわう
集會
しふくわい
の
幕屋
まくや
の
中
うち
よりイスラエルの
全󠄃體
すべて
の
子孫
ひと〴〵
に
顯
あらは
れたり
11
ヱホバすなはちモーセに
言
いひ
たまはく
此
この
民
たみ
は
何時
いつ
まで
我
われ
を
藐視
かろんず
るや
我
われ
諸
もろ〳〵
の
休徴
しるし
をかれらの
中間
うち
に
行
おこな
ひたるに
彼等
かれら
何時
いつ
まで
我
われ
を
賴
たの
むことを
爲
せ
ざるや
12
我
われ
疫病
えきびやう
をもてかれらを
擊
う
ち
滅
ほろぼ
し
汝
なんぢ
をして
彼等
かれら
よりも
大
おほい
なる
强
つよ
き
民
たみ
とならしめん
13
モーセ、ヱホバに
言
いひ
けるは
汝
なんぢ
がその
權能
ちから
をもてこの
民
たみ
をエジプトより
導󠄃
みちび
き
出
いだ
したまひし
事
こと
はエジプト
人
びと
唯
たゞ
これを
聞
きゝ
し
而已
のみ
ならず
14
また
之
これ
をこの
地
ち
に
住󠄃
すめ
る
民
たみ
に
吿
つげ
たりまた
彼等
かれら
は
汝
なんぢ
ヱホバがこの
民
たみ
の
中
うち
に
在
いま
し
汝
なんぢ
ヱホバが
明
あきら
かにこれに
顯
あらは
れたまふことを
聞
き
きまたその
上
うへ
に
汝
なんぢ
の
雲
くも
をりて
汝
なんぢ
が
晝
ひる
は
雲
くも
の
柱
はしら
の
中
うち
にあり
夜
よる
は
火
ひ
の
柱
はしら
の
中
うち
にありて
之
これ
が
前󠄃
まへ
に
行
ゆき
たまふを
聞
きけ
り
15
然
され
ば
汝
なんぢ
もしこの
民
たみ
を
一
いち
人
にん
のごとくに
殺
ころ
したまはゞ
汝
なんぢ
の
名聲
きこゑ
を
聞
きけ
る
國
くに
人
びと
等
ら
言
いは
ん
16
ヱホバこの
民
たみ
を
導󠄃
みちび
きてその
之
これ
に
誓
ちか
ひたりし
地
ち
に
至
いた
ること
能
あた
はざるが
故
ゆゑ
に
之
これ
を
曠野
あらの
に
殺
ころ
せりと
17
吾
わが
主
しゆ
ねがはくは
今
いま
汝
なんぢ
の
權能
ちから
を
大
おほい
ならしめて
汝
なんぢ
の
言
いひ
たまへる
如
ごとく
したまへ
18
汝
なんぢ
曾
かつて
言
いひ
たまひけらくヱホバは
怒
いか
ること
遲
おそ
く
恩惠
めぐみ
深
ふか
く
惡
あく
と
過󠄃
とが
とを
赦
ゆる
す
者
もの
また
罰
つみ
すべき
者
もの
をば
必
かなら
ず
赦
ゆる
すことをせず
父󠄃
ちゝ
の
罪
つみ
を
子
こ
に
報
むく
いて三四
代
だい
に
及
およ
ぼす
者
もの
と
269㌻
19
願
ねがは
くは
汝
なんぢ
の
大
おほい
なる
恩惠
めぐみ
をもち
汝
なんぢ
がエジプトより
今
いま
にいたるまでこの
民
たみ
を
赦
ゆる
しゝ
如
ごと
くにこの
民
たみ
の
惡
あく
を
赦
ゆる
したまへ
20
ヱホバ
言
いひ
たまはく
我
われ
汝
なんぢ
の
言
ことば
にしたがひて
之
これ
を
赦
ゆる
す
〘205㌻〙
21
然
さり
ながら
我
われ
の
活
いけ
るごとくまたヱホバの
榮光
えいくわう
の
全󠄃
ぜん
世界
せかい
に
充
みち
わたらん
如
ごと
く
22
かのわが
榮光
えいくわう
および
我
わ
がエジプトと
曠野
あらの
において
行
おこな
ひし
休徴
しるし
を
見
み
ながら
斯
かく
十
と
度
たび
も
我
われ
を
試
こゝろ
みて
我
わが
聲
こゑ
に
聽
きゝ
したがはざる
人々
ひと〴〵
は
23
皆
みな
かならず
我
わ
がその
先祖
せんぞ
等
たち
に
誓
ちか
ひし
地
ち
を
見
み
ざるべしまた
我
われ
を
藐視
かろんず
る
人々
ひと〴〵
も
之
これ
を
見
み
ざるべし
24
但
たゞ
しわが
僕
しもべ
カルブはその
心
こゝろ
異
こと
にして
我
われ
に
全󠄃
まつた
く
從
したが
ひたれば
彼
かれ
の
徃
ゆき
たりし
地
ち
に
我
われ
かれを
導󠄃
みちび
きいらんその
子孫
しそん
これを
有
たも
つに
至
いた
るべし
25
アマレキ
人
びと
とカナン
人
びと
谷
たに
にをれば
明日
あす
汝等
なんぢら
身
み
を
轉
めぐら
して
紅海
こうかい
の
路
みち
より
曠野
あらの
に
退󠄃
しりぞ
くべし
26
ヱホバ、モーセとアロンに
吿
つげ
て
言
いひ
たまはく
27
我
われ
この
我
われ
にむかひて
呟
つぶや
くところの
惡
あし
き
會衆
くわいしう
を
何時
いつ
まで
赦
ゆる
しおかんや
我
われ
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
が
我
われ
にむかひて
呟
つぶや
くところの
怨言
つぶやき
を
聞
きけ
り
28
彼等
かれら
に
言
い
へヱホバ
曰
い
ふ
我
われ
は
活
い
く
汝等
なんぢら
が
我
わが
耳
みゝ
に
言
いひ
しごとく
我
われ
汝等
なんぢら
になすべし
29
汝
なんぢ
らの
屍
しかばね
はこの
曠野
あらの
に
横
よこた
はらん
即
すなは
ち
汝
なんぢ
ら
核數
かぞへ
られたる二十
歳
さい
以上
いじやう
の
者
もの
の
中
うち
我
われ
に
對
むか
ひて
呟
つぶや
ける
者
もの
は
皆
みな
ことごとく
此
こゝ
に
斃
たふ
るべし
30
ヱフンネの
子
こ
カルブとヌンの
子
こ
ヨシュアを
除
のぞ
くの
外
ほか
汝等
なんぢら
は
我
わ
が
汝
なんぢ
らを
住󠄃
すま
しめんと
手
て
をあげて
誓
ちか
ひたりし
地
ち
に
至
いた
ることを
得
え
ず
31
汝等
なんぢら
が
掠
かす
められんと
言
いひ
たりし
汝等
なんぢら
の
子女
こども
等
ら
を
我
われ
導󠄃
みちび
きて
入
いら
ん
彼等
かれら
は
汝
なんぢ
らが
顧󠄃
かへり
みざるところの
地
ち
を
知
しる
に
至
いた
るべし
32
汝
なんぢ
らの
屍
しかばね
はかならずこの
曠野
あらの
に
横
よこた
はらん
33
汝
なんぢ
らの
子女
こども
等
ら
は
汝
なんぢ
らが
屍
しかばね
となりて
曠野
あらの
に
朽
くつ
るまで四十
年
ねん
の
間
あひだ
曠野
あらの
に
流蕩
さまよひ
て
汝
なんぢ
らの
悸逆󠄃
はいぎやく
の
罪
つみ
にあたらん
34
汝
なんぢ
らはかの
地
ち
を
窺
うかゞ
ふに
日
ひ
數
かず
四十
日
にち
を
經
へ
たれば
其
その
一
日
にち
を一
年
ねん
として
汝等
なんぢら
四十
年
ねん
の
間
あひだ
その
罪
つみ
を
任
お
ひ
我
わ
が
汝
なんぢ
らを
離
はなれ
たるを
知
しる
べし
270㌻
35
我
われ
ヱホバこれを
言
いへ
り
必
かなら
ずこれをかの
集
あつま
りて
我
われ
に
敵
てき
する
惡
あし
き
會衆
くわいしう
に
盡
こと〴〵
く
行
おこ
なふべし
彼
かれ
らはこの
曠野
あらの
に
朽
く
ち
此
こゝ
に
死
しに
うせん
36
モーセに
遣󠄃
つかは
されてかの
地
ち
を
窺
うかゞ
ひに
徃
ゆ
き
還󠄃
かへ
り
來
きた
りてその
地
ち
を
謗
そし
り
全󠄃
ぜん
會衆
くわいしう
をしてモーセに
對
むか
ひて
呟
つぶや
かしめたる
人々
ひと〴〵
37
即
すなは
ちその
地
ち
を
惡
あし
く
言
いひ
なしたるかの
人々
ひと〴〵
は
罰
ばつ
をうけてヱホバの
前󠄃
まへ
に
死
しね
り
38
但
たゞ
しその
地
ち
を
窺
うかが
ひに
徃
ゆ
きたる
人々
ひと〴〵
の
中
うち
ヌンの
子
こ
ヨシユアとヱフンネの
子
こ
カルブとは
生
いき
のこれり
39
モーセこれらの
事
こと
をイスラエルの
子孫
ひと〴〵
に
吿
つげ
ければ
民
たみ
痛
いた
く
哀
かなし
み
40
朝󠄃
あさ
蚤
はや
く
起󠄃
おき
いでて
山
やま
の
嶺
いたゞき
に
登
のぼ
りて
言
い
ふ
視
み
よ
我儕
われら
此
こゝ
にあり
率󠄃
いざ
ヱホバの
約
やく
束
そく
したまひし
地
ち
に
上
のぼ
りゆかん
我等
われら
罪
つみ
を
犯
をか
したればなり
41
モーセ
言
いひ
けるは
汝等
なんぢら
なんぞ
斯
かく
ヱホバの
命
めい
に
背
そむ
くやこの
事
こと
成就
じやうじゆ
せざるべし
〘206㌻〙
42
汝
なんぢ
ら
上
のぼ
り
行
ゆ
く
勿
なか
れヱホバ
汝
なんぢ
らの
中
うち
にいまさゞれば
恐
おそら
くは
汝
なんぢ
らその
敵
てき
の
前󠄃
まへ
に
擊破
うちやぶ
られん
43
アマレキ
人
びと
とカナン
人
びと
其處
そこ
に
汝
なんぢ
らの
前󠄃
まへ
にあれば
汝等
なんぢら
は
劍
つるぎ
に
斃
たふ
るゝならん
汝
なんぢ
らヱホバに
遵󠄅
したが
はざりし
故
ゆゑ
にヱホバ
汝等
なんぢら
と
偕
とも
に
在
いま
さゞるべしと
44
然
しか
るに
彼等
かれら
自擅
ほしいまゝ
に
山
やま
の
嶺
いたゞき
に
登
のぼ
れり
但
たゞ
しヱホバの
契約
けいやく
の
櫃
はこ
およびモーセは
營
えい
を
出
いで
ざりき
45
斯
かゝ
りしかばその
山
やま
に
住󠄃
すめ
るアマレキ
人
びと
とカナン
人
びと
下
くだ
り
來
き
てこれを
打敗
うちやぶ
りホルマまで
追󠄃
おひ
いたれり
第15章
1
茲
こゝ
にヱホバ、モーセに
吿
つげ
て
言
いひ
たまはく
2
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
に
吿
つげ
て
之
これ
に
言
い
へ
我
わ
が
汝等
なんぢら
に
與
あた
へて
住󠄃
すま
しむる
地
ち
に
汝等
なんぢら
到
いた
り
3
ヱホバに
火祭
くわさい
を
獻
さゝぐ
る
時
とき
すなはち
願
ぐわん
を
還󠄃
はた
す
時期
をり
又󠄂
また
は
自意󠄃
こゝろより
の
禮物
そなへもの
を
爲
なす
の
時期
をり
または
汝
なんぢ
らの
節
せつ
期
き
にあたりて
牛
うし
あるひは
羊
ひつじ
をもて
燔祭
はんさい
または
犧牲
いけにへ
を
獻
さゝ
げてヱホバに
馨
かうば
しき
香
にほひ
を
奉
たてま
つる
時
とき
は
271㌻
4
-5 その
禮物
そなへもの
をヱホバに
獻
さゝぐ
る
者
もの
もし
羔羊
こひつじ
をもて
燔祭
はんさい
あるひは
犧牲
いけにへ
となすならば
麥
むぎ
粉
こ
十
分󠄃
ぶん
の一に
油
あぶら
一ヒンの四
分󠄃
ぶん
の一を
混和
まじへ
たるをその
素祭
そさい
として
供
そな
へ
酒
さけ
一ヒンの四
分󠄃
ぶん
の一をその
灌祭
くわんさい
として
供
そな
ふべし
6
若
もし
また
牡羊
をひつじ
を
之
これ
に
用
もち
ふるならば
麥
むぎ
粉
こ
十
分󠄃
ぶん
の二に
油
あぶら
一ヒンの三
分󠄃
ぶん
の一を
混和
まじへ
たるをその
素祭
そさい
として
供
そな
へ
7
また
酒
さけ
一ヒンの三
分󠄃
ぶん
の一をその
灌祭
くわんさい
として
獻
さゝ
げヱホバに
馨
かうば
しき
香
にほひ
をたてまつるべし
8
汝
なんぢ
また
願
ぐわん
還󠄃
はたし
あるひは
酬恩祭
しうおんさい
をヱホバになすに
當
あた
りて
牡牛
をうし
をもて
燔祭
はんさい
あるひは
犧牲
いけにへ
となすならば
9
麥
むぎ
粉
こ
十
分󠄃
ぶん
の三に
油
あぶら
一ヒンの
半󠄃
はん
を
混和
まじへ
たるを
素祭
そさい
となしてその
牡牛
をうし
とともに
獻
さゝ
げ
10
また
酒
さけ
一ヒンの
半󠄃
はん
をその
灌祭
くわんさい
として
獻
さゝ
ぐべし
是
これ
すなはち
火祭
くわさい
にしてヱホバに
馨
かうば
しき
香
ひほひ
をたてまつる
者
もの
なり
11
牡牛
をうし
あるひは
牡羊
をひつじ
あるひは
羔羊
こひつじ
あるひは
羔山羊
こやぎ
は
一匹
ひとつ
ごとに
斯
かく
爲
なす
べきなり
12
即
すなは
ち
汝
なんぢ
らが
獻
さゝ
ぐるところの
數
かず
にてらしその
數
かず
にしたがひて
一匹
ひとつ
ごとに
斯
かく
なすべし
13
本國
くに
に
生
うま
れたる
者
もの
火祭
くわさい
を
獻
さゝ
げてヱホバに
馨
かうば
しき
香
にほひ
をたてまつる
時
とき
には
凡
すべ
て
斯
かく
のごとく
是等
これら
の
事
こと
を
行
おこな
ふべし
14
また
汝
なんぢ
らの
中
うち
に
寄寓
やどれ
る
他
よそ
國
ぐに
の
人
ひと
あるひは
汝
なんぢ
らの
中
うち
に
代々
よゝ
住󠄃
すま
ふところの
人
ひと
火祭
くわさい
をさゝげてヱホバに
馨
かうば
しき
香
にほひ
をたてまつらんとする
時
とき
は
汝
なんぢ
らの
爲
なす
がごとくにその
人
ひと
もなすべきなり
15
汝
なんぢ
ら
會衆
くわいしう
および
汝
なんぢ
らの
中
うち
に
寄寓
やどれ
る
他國
よそぐに
の
人
ひと
は
同一
ひとつ
の
例
のり
にしたがふべし
是
これ
は
汝
なんぢ
らが
代々
よゝ
永
なが
く
守
まも
るべき
例
のり
なり
他國
よそぐに
の
人
ひと
のヱホバの
前󠄃
まへ
に
侍
はべ
ることは
汝等
なんぢら
と
異
ことな
るところ
無
なか
るべきなり
16
汝
なんぢ
らと
汝
なんぢ
らの
中
うち
に
宿寓
やどれ
る
他國
よそぐに
の
人
ひと
とは
同一
ひとつ
の
法
おきて
同一
ひとつ
の
禮式
さだめ
にしたがふべし
〘207㌻〙
17
ヱホバまたモーセに
吿
つげ
て
言
いひ
たまはく
18
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
に
吿
つげ
てこれに
言
い
へ
我
わ
が
汝等
なんぢら
を
導󠄃
みちび
き
徃
ゆく
ところの
地
ち
に
汝等
なんぢら
いたらん
時
とき
は
19
その
地
ち
の
食󠄃物
しよくもつ
を
食󠄃
くら
ふにあたりて
汝
なんぢ
ら
擧祭
きよさい
をヱホバにさゝぐべし
20
即
すなは
ち
汝
なんぢ
らはその
麥
むぎ
粉
こ
の
初
はつ
をもてパンを
作
つく
りてこれを
擧祭
きよさい
にそなふべし
是
これ
は
禾場
うちば
より
擧祭
きよさい
をそなふるが
如
ごと
くに
擧
あげ
てそなふべきなり
272㌻
21
汝
なんぢ
ら
代々
よゝ
その
麥
むぎ
粉
こ
の
初
はつ
をもて
擧祭
きよさい
をヱホバにたてまつるべし
22
汝等
なんぢら
もし
誤
あやま
りてヱホバのモーセに
吿
つげ
たまへるこの
諸
もろ〳〵
の
命令
めいれい
を
行
おこな
はず
23
ヱホバがモーセをもて
命
めい
じたまひし
事等
ことども
並
ならび
にその
命
めい
ずることを
始
はじ
めたまひし
日
ひ
より
以來
このかた
汝
なんぢ
らの
代々
よゝ
にも
命
めい
じたまはんところの
事等
ことども
を
行
おこな
はざる
事
こと
有
あら
ん
時
とき
24
すなはち
會衆
くわいしう
誤
あやま
りて
犯
をか
す
所󠄃
ところ
ありて
之
これ
を
知
しら
ざることあらん
時
とき
は
全󠄃
ぜん
會衆
くわいしう
少
わか
き
牡牛
をうし
一匹
ひとつ
を
燔祭
はんさい
にさゝげてヱホバに
馨
かうば
しき
香
にほひ
とならしめ
之
これ
にその
素祭
そさい
と
灌祭
くわんさい
を
禮式
さだめ
のごとくに
加
くは
へまた
牡山羊
をやぎ
一匹
ひとつ
を
罪祭
ざいさい
にさゝぐべし
25
而
しか
して
祭司
さいし
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
全󠄃
ぜん
會衆
くわいしう
のために
贖罪
あがなひ
を
爲
なす
べし
斯
かく
せば
是
これ
は
赦
ゆる
されん
是
これ
は
過󠄃誤
あやまち
なればなり
彼等
かれら
はその
禮物
そなへもの
として
火祭
くわさい
をヱホバにさゝげまたその
過󠄃誤
あやまち
のために
罪祭
ざいさい
をヱホバの
前󠄃
まへ
にさゝぐべし
26
然
しか
せばイスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
會衆
くわいしう
みな
赦
ゆる
されんまた
彼等
かれら
の
中
うち
に
寄寓
やどれ
る
他國
よそぐに
の
人
ひと
も
然
しか
るべし
其
そ
は
民
たみ
みな
誤
あやま
り
犯
をか
せるなればなり
27
人
ひと
もし
誤
あやま
りて
罪
つみ
を
犯
をか
さば
當歳
たうさい
の
牝
め
山羊
やぎ
一匹
ひとつ
を
罪祭
ざいさい
に
献
さゝ
ぐべし
28
祭司
さいし
はまたその
誤
あやま
りて
罪
つみ
を
犯
をか
せる
人
ひと
が
誤
あやま
りてヱホバの
前󠄃
まへ
に
罪
つみ
を
獲
え
たるが
爲
ため
に
贖罪
あがなひ
をなしてその
罪
つみ
を
贖
あがな
ふべし
然
しか
せば
是
これ
は
赦
ゆる
されん
29
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
國
くに
の
者
もの
にもあれまた
其
その
中
うち
に
寄寓
やどれ
る
他國
よそぐに
の
人
ひと
にもあれ
凡
およ
そ
誤
あやま
りて
罪
つみ
を
犯
をか
す
者
もの
には
汝
なんぢ
らその
法
おきて
を
同
おな
じからしむべし
30
本國
くに
の
人
ひと
にもあれ
他國
よそぐに
の
人
ひと
にもあれ
凡
およ
そ
擅横
ほしいまゝ
に
罪
つみ
を
犯
をか
す
者
もの
は
是
これ
ヱホバを
瀆
けが
すなればその
人
ひと
はその
民
たみ
の
中
うち
より
絕
たゝ
るべし
31
斯
かゝ
る
人
ひと
はヱホバの
言
ことば
を
輕
かろ
んじその
誡命
いましめ
を
破
やぶ
るなるが
故
ゆゑ
に
必
かなら
ず
絕
たゝ
れその
罪
つみ
を
身
み
に
承
うけ
ん
32
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
曠野
あらの
に
居
を
る
時
とき
安息日
あんそくにち
に
一箇
ひとり
の
人
ひと
の
柴
しば
を
拾
ひろ
ひあつむるを
見
み
たり
33
是
こゝ
においてその
柴
しば
を
拾
ひろ
ひあつむるを
見
み
たる
者等
ものども
これをモーセとアロンおよび
會衆
くわいしう
の
許
もと
に
曵
ひき
きたりけるが
34
之
これ
を
如何
いか
に
爲
なす
べきか
未
いま
だ
示諭
しめし
を
蒙
かうむ
らざるが
故
ゆゑ
に
之
これ
を
禁
とぢ
錮
こめ
おけり
273㌻
35
時
とき
にヱホバ、モーセに
言
いひ
たまひけるはその
人
ひと
はかならず
殺
ころ
さるべきなり
全󠄃
ぜん
會衆
くわいしう
營
えい
の
外
そと
にて
石
いし
をもて
之
これ
を
擊
うつ
べしと
〘208㌻〙
36
全󠄃
ぜん
會衆
くわいしう
すなはち
之
これ
を
營
えい
の
外
そと
に
曵
ひき
いだし
石
いし
をもてこれを
擊
うち
ころしヱホバのモーセに
命
めい
じたまへるごとくせり
37
ヱホバ
亦
また
モーセに
吿
つげ
て
言
いひ
たまはく
38
汝
なんぢ
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
に
吿
つ
げ
代々
よゝ
その
衣服󠄃
ころも
の
裾
すそ
に
襚
ふさ
をつけその
裾
すそ
の
襚
ふさ
の
上
うへ
に
靑
あを
き
紐
ひも
をほどこすべしと
之
これ
に
命
めい
ぜよ
39
此
この
襚
ふさ
は
汝
なんぢ
らに
之
これ
を
見
み
てヱホバの
諸
もろ〳〵
の
誡命
いましめ
を
記憶
おもひいだ
して
其
それ
をおこなはしめ
汝
なんぢ
らをしてその
放縱
ほしいまゝ
にする
自己
おのれ
の
心
こゝろ
と
目
め
の
欲
よく
に
從
した
がふこと
無
なか
らしむるための
者
もの
なり
40
斯
かく
して
汝等
なんぢら
吾
わが
もろもろの
誡命
いましめ
を
記憶
おもひいだ
して
之
これ
を
行
おこな
ひ
汝
なんぢ
らの
神
かみ
の
前󠄃
まへ
に
聖󠄄
きよく
あるべし
41
我
われ
は
汝
なんぢ
らの
神
かみ
ヱホバにして
汝
なんぢ
らの
神
かみ
とならんとて
汝
なんぢ
らをエジプトの
地
ち
より
導󠄃
みちび
きいだせし
者
もの
なり
我
われ
は
汝
なんぢ
らの
神
かみ
ヱホバなるぞかし
第16章
1
茲
こゝ
にレビの
子
こ
コハテの
子
こ
イヅハルの
子
こ
なるコラおよびルベンの
子等
こども
なるエリアブの
子
こ
ダタンとアビラム
並
ならび
にペレテの
子
こ
オン
等
ら
相
あひ
結
むす
び
2
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
會衆
くわいしう
の
中
うち
に
選󠄄
えら
まれて
牧伯
つかさ
となれるところの
名
な
ある
人々
ひと〴〵
二百五十
人
にん
とともに
起󠄃
たち
てモーセに
逆󠄃
さか
らふ
3
すなはち
彼等
かれら
集
あつま
りてモーセとアロンに
逆󠄃
さから
ひ
之
これ
に
言
いひ
けるは
汝
なんぢ
らはその
分󠄃
ぶん
を
超
こ
ゆ
會衆
くわいしう
みな
盡
こと〴〵
く
聖󠄄者
きよきもの
となりてヱホバその
中
なか
に
在
いま
すなるに
汝
なんぢ
ら
尙
なほ
ヱホバの
會衆
くわいしう
の
上
かみ
に
立
た
つや
4
モーセこれを
聞
きゝ
て
俯伏
ひれふし
たりしが
5
やがてコラとその
一切
すべて
の
黨類
ともがら
に
言
いひ
けるは
明日
あす
ヱホバ
己
おのれ
の
所󠄃屬
もの
は
誰
たれ
聖󠄄者
きよきもの
は
誰
たれ
なるかを
示
しめ
して
其
その
者
もの
を
己
おのれ
に
近󠄃
ちかづ
かせたまはん
即
すなは
ちその
選󠄄
えら
びたまへる
者
もの
を
己
おのれ
に
近󠄃
ちかづ
かせたまふべし
6
汝等
なんぢら
かく
爲
せ
よコラとその
黨類
ともがら
よ
汝等
なんぢら
みな
火盤
ひざら
を
取
と
り
7
その
中
なか
に
火
ひ
をいれその
中
うち
に
香
かう
を
盛
もり
て
明日
あす
ヱホバの
前󠄃
まへ
に
至
いた
れその
時
とき
ヱホバの
選󠄄
えら
みたまふ
人
ひと
は
聖󠄄者
きよきもの
たるべしレビの
人々
ひと〴〵
よ
汝等
なんぢら
はその
分󠄃
ぶん
を
超
こゆ
るなり
274㌻
8
モーセまたコラに
言
いひ
けるは
汝等
なんぢら
レビの
子等
こどもら
よ
請󠄃
こ
ふ
聽
き
け
9
イスラエルの
神
かみ
汝
なんぢ
らをイスラエルの
會衆
くわいしう
の
中
うち
より
分󠄃
わか
ち
己
おのれ
に
近󠄃
ちかづ
かせてヱホバの
幕屋
まくや
の
役事
はたらき
を
爲
なさ
しめ
會衆
くわいしう
の
前󠄃
まへ
に
立
たち
て
之
これ
にかはりて
勤務
つとめ
をなさしめたまふ
是
これ
あに
汝
なんぢ
らにとりて
小
ちひさ
き
事
こと
ならんや
10
神
かみ
すでに
汝
なんぢ
と
汝
なんぢ
の
兄弟
きやうだい
なるレビの
兒孫
こども
等
ら
を
己
おのれ
に
近󠄃
ちかづ
かせたまふに
汝
なんぢ
らまた
祭司
さいし
とならんことをも
求
もと
むるや
11
汝
なんぢ
と
汝
なんぢ
の
黨類
ともがら
は
皆
みな
これがために
集
あつま
りてヱホバに
敵
てき
するなりアロンを
如何
いか
なる
者
もの
として
汝等
なんぢら
これに
對
むか
ひて
呟
つぶや
くや
12
かくてモーセ、エリアブの
子
こ
ダタンとアビラムを
呼
よび
に
遣󠄃
つか
はしけるに
彼等
かれら
いひけるは
我等
われら
は
上
のぼ
り
徃
ゆか
じ
13
汝
なんぢ
は
乳󠄃
ちゝ
と
蜜
みつ
との
流
なが
るゝ
地
ち
より
我
われ
らを
導󠄃
みちび
き
出
いだ
して
曠野
あらの
に
我
われ
らを
殺
ころ
さんとす
是
これ
あに
小
ちひさ
き
事
こと
ならんや
然
しか
るに
汝
なんぢ
また
我等
われら
の
上
うへ
に
君
きみ
たらんとす
〘209㌻〙
14
且
かつ
また
汝
なんぢ
は
我
われ
らを
乳󠄃
ちゝ
と
蜜
みつ
との
流
なが
るゝ
地
ち
にも
導󠄃
みちび
きゆかずまた
田畝
はたけ
をも
葡萄園
ぶだうばたけ
をも
我
われ
らに
與
あた
へて
有
たも
たしめず
汝
なんぢ
この
人々
ひと〴〵
の
目
め
を
抉
くじ
りとらんとするや
我等
われら
は
上
のぼ
りゆかじ
15
是
こゝ
においてモーセおほいに
怒
いか
りヱホバに
申
まう
しけるは
汝
なんぢ
かれらの
禮物
そなへもの
を
顧󠄃
かへり
みたまふ
勿
なか
れ
我
われ
はかれらより
驢馬
ろば
一匹
ひとつ
をも
取
とり
しことなくまた
彼等
かれら
を
一人
ひとり
も
害󠄅
がい
せしこと
無
な
し
16
斯
かく
てモーセ、コラに
言
いひ
けるは
汝
なんぢ
と
汝
なんぢ
の
黨類
ともがら
みなアロンと
偕
とも
に
明日
あす
ヱホバの
前󠄃
まへ
に
至
いた
れ
17
即
すなは
ち
汝
なんぢ
らおのおの
火盤
ひざら
を
執
とり
てその
中
うち
に
香
かう
を
盛
も
り
各人
おの〳〵
その
火盤
ひざら
をヱホバの
前󠄃
まへ
に
携
たづさ
へいたれその
火祭
くわさい
は
都合
あはせて
二百五十
汝
なんぢ
とアロンも
各々
おの〳〵
その
火盤
ひざら
を
携
たづさ
へいたるべしと
18
彼等
かれら
すなはち
各々
おの〳〵
火盤
ひざら
を
執
と
り
火
ひ
をその
中
なか
にいれて
香
かう
をその
上
うへ
に
盛
も
りモーセおよびアロンとともに
集會
しふくわい
の
幕屋
まくや
の
門
かど
に
立
たて
り
19
コラ
會衆
くわいしう
をことごとく
集會
しふくわい
の
幕屋
まくや
の
門
かど
に
集
あつ
めおきてかれら
二人
ふたり
に
敵
てき
せしめんとせしにヱホバの
榮光
えいくわう
全󠄃
ぜん
會衆
くわいしう
に
顯
あらは
れ
20
ヱホバ、モーセとアロンに
吿
つげ
て
言
いひ
たまひけるは
21
汝等
なんぢら
この
會衆
くわいしう
を
離
はな
れよ
我
われ
これを
直
たゞち
に
滅
ほろぼ
さんとすと
275㌻
22
是
こゝ
においてかれら
二人
ふたり
俯伏
ひれふし
て
言
い
ふ
神
かみ
よ
一切
すべて
の
血肉
けつにく
ある
者
もの
の
生命
いのち
の
神
かみ
よこの
一人
ひとり
の
者
もの
罪
つみ
を
犯
をか
したればとて
汝
なんぢ
全󠄃
ぜん
會衆
くわいしう
にむかひて
怒
いかり
を
發
はつ
したまふや
23
ヱホバ、モーセに
吿
つげ
て
言
いひ
たまはく
24
汝
なんぢ
會衆
くわいしう
にむかひてコラとダタンとアビラムの
居所󠄃
すまひ
の
周󠄃圍
まはり
を
去
さ
れと
言
い
へと
25
モーセすなはち
起󠄃
たち
あがりてダタンとアビラムの
所󠄃
ところ
に
徃
ゆき
けるがイスラエルの
長老等
としよりたち
これに
從
した
がひいたれり
26
而
しか
してモーセ
會衆
くわいしう
に
吿
つげ
て
言
いひ
けるは
汝
なんぢ
らこの
惡
あし
き
人々
ひと〴〵
の
天
てん
幕
まく
を
離
はな
れて
去
さ
れ
彼等
かれら
の
物
もの
には
何
なに
にも
捫
さは
る
勿
なか
れ
恐
おそら
くは
彼
かれ
らの
諸
もろ〳〵
の
罪
つみ
のために
汝
なんぢ
らも
滅
ほろ
ぼされん
27
是
こゝ
において
人々
ひと〴〵
はコラとダタンとアビラムの
居所󠄃
すまひ
を
離
はな
れて
四方
しはう
に
去
さり
ゆけりまたダタンとアビラムはその
妻
つま
子
こ
ならびに
幼兒
をさなご
とともに
出
いで
てその
天
てん
幕
まく
の
門
かど
に
立
たて
り
28
モーセやがて
言
いひ
けるは
汝等
なんぢら
ヱホバがこの
諸
すべて
の
事
こと
をなさせんとて
我
われ
を
遣󠄃
つかは
したまへる
事
こと
また
我
わ
がこれを
自分󠄃
おのれ
の
心
こゝろ
にしたがひて
行
おこな
ふにあらざる
事
こと
を
是
これ
によりて
知
しる
べし
29
すなはちこの
人々
ひと〴〵
もし
一般
すべて
の
人
ひと
の
死
しぬ
るごとくに
死
し
に
一般
すべて
の
人
ひと
の
罰
ばつ
せらるゝ
如
ごと
くに
罰
ばつ
せられなばヱホバわれを
遣󠄃
つかは
したまはざるなり
30
然
され
どヱホバもし
新
あたら
しき
事
こと
を
爲
なし
たまひ
地
ち
その
口
くち
を
開
ひら
きてこの
人
ひと
人
びと
と
之
これ
に
屬
ぞく
する
者
もの
を
呑
のみ
つくして
生
いき
ながら
陰府
よみ
に
下
くだ
らしめなばこの
人々
ひと〴〵
はヱホバを
瀆
けが
しゝなりと
汝
なんぢ
ら
知
し
るべし
〘210㌻〙
31
モーセこの
一切
すべて
の
言
ことば
をのべ
終󠄃
をは
れる
時
とき
かれらの
下
した
なる
土
つち
裂
さ
け
32
地
ち
その
口
くち
を
開
ひら
きてかれらとその
家族
かぞく
の
者
もの
ならびにコラに
屬
ぞく
する
一切
すべて
の
男
をとこ
等
ども
と
一切
すべて
の
所󠄃有品
もちもの
を
呑
のみ
つくせり
33
すなはち
彼等
かれら
とかれらに
屬
ぞく
する
者
もの
はみな
生
いき
ながら
陰府
よみ
に
下
くだ
りて
地
ち
その
上
うへ
に
閉
とぢ
ふさがりぬ
彼等
かれら
かく
會衆
くわいしう
の
中
うち
より
滅
ほろ
ぼされたりしが
34
その
周󠄃圍
まはり
に
居
ゐ
たるイスラエル
人
びと
は
皆
みな
かれらの
叫喊
さけび
を
聞
きゝ
て
逃󠄄
にげ
はしり
恐
おそら
くは
地
ち
われらをも
呑
のみ
つくさんと
言
いへ
り
35
且
かつ
またヱホバの
許
もと
より
火
ひ
いでてかの
香
かう
をそなへたる
者
もの
二百五十
人
にん
を
燒
やき
つくせり
276㌻
36
時
とき
にヱホバ、モーセに
吿
つげ
て
言
いひ
たまはく
37
汝
なんぢ
祭司
さいし
アロンの
子
こ
エレアザルに
吿
つげ
てその
燃
もゆ
る
火
ひ
の
中
なか
より
彼
か
の
火盤
ひざら
を
取
とり
いださしめその
中
なか
の
火
ひ
を
遠󠄄方
とほきところ
に
傾
あけ
すてよその
火盤
ひざら
は
聖󠄄
きよく
なりたればなり
38
而
しか
してその
罪
つみ
を
犯
をか
して
生命
いのち
を
喪
うしな
へる
者等
ものども
の
火盤
ひざら
は
之
これ
を
濶
ひろ
き
展版
のべいた
となして
祭壇
さいだん
を
包
つゝ
むに
用
もち
ひよ
彼等
かれら
ヱホバの
前󠄃
まへ
にそなへしに
因
より
て
是
これ
は
聖󠄄
きよく
なりたればなり
斯
かく
是
これ
はイスラエルの
子孫
ひと〴〵
に
徴
しるし
と
爲
なる
べし
39
是
こゝ
において
祭司
さいし
エンアザル
彼
か
の
燒
やき
死
ころ
されし
者等
ものども
が
用
もち
ひてそなへたる
銅
あかゞね
の
火盤
ひざら
を
取
とり
いだしければ
之
これ
を
濶
ひろ
く
打
うち
展
のば
し
之
これ
をもて
祭壇
さいだん
を
包
つゝ
み
40
之
これ
をイスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
記念
きねん
の
物
もの
と
爲
なせ
り
是
これ
はアロンの
子孫
しそん
たらざる
外人
ぐわいじん
が
近󠄃
ちかよ
りてヱホバの
前󠄃
まへ
に
香
かう
を
焚
たく
こと
無
なか
らんため
亦
また
かゝる
人
ひと
ありてコラとその
黨類
ともがら
のごとくにならざらん
爲
ため
なり
是
これ
みなヱホバがモーセをもて
彼
かれ
にのたまひし
所󠄃
ところ
に
依
よ
るなり
41
その
翌󠄃日
よくじつ
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
會衆
くわいしう
みなモーセとアロンにむかひて
呟
つぶや
き
汝等
なんぢら
はヱホバの
民
たみ
を
殺
ころ
せりと
言
いへ
り
42
會衆
くわいしう
集
あつま
りてモーセとアロンに
敵
てき
する
時
とき
集會
しふくわい
の
幕屋
まくや
を
望󠄇
のぞ
み
觀
みる
に
雲
くも
ありてこれを
覆
おほ
ひヱホバの
榮光
えいくわう
顯
あらは
れをる
43
時
とき
にモーセとアロン
集會
しふくわい
の
幕屋
まくや
の
前󠄃
まへ
にいたりけるに
44
ヱホバ、モーせに
言
いひ
たまひけるは
45
汝
なんぢ
らこの
會衆
くわいしう
をはなれて
去
さ
れ
我
われ
直
たゞち
にこれをほろぼさんとすと
是
こゝ
において
彼等
かれら
二人
ふたり
は
俯伏
ひれふし
ぬ
46
斯
かく
てモーセ、アロンに
言
いひ
けるは
汝
なんぢ
火盤
ひざら
を
執
と
り
壇
だん
の
火
ひ
を
之
これ
にいれ
香
かう
をその
上
うへ
に
盛
もり
て
速󠄃
すみや
かにこれを
會衆
くわいしう
の
中
うち
に
持
もち
ゆき
之
これ
がために
贖罪
あがなひ
を
爲
な
せ
其
そ
はヱホバ
震怒
いかり
を
發
はつ
したまひて
疫病
えきびやう
すでに
始
はじま
りたればなりと
47
アロンすなはちモーセの
命
めい
ぜしごとくに
之
これ
を
執
とり
て
會衆
くわいしう
の
中
なか
に
奔
はせ
ゆきけるに
疫病
えきびやう
すでに
民
たみ
の
中
なか
に
始
はじ
まり
居
ゐ
たれば
香
かう
を
焚
たき
て
民
たみ
のために
贖罪
あがなひ
を
爲
な
し
〘211㌻〙
48
旣
すで
に
死
しね
る
者
もの
と
尙
なほ
生
いけ
る
者
もの
との
間
あひだ
に
立
たち
ければ
疫病
えきびやう
止
とゞ
まれり
49
コラの
事
こと
によりて
死
しに
たる
者
もの
の
外
ほか
この
疫病
えきびやう
に
死
しに
たる
者
もの
は一
萬
まん
四千七百
人
にん
なりき
277㌻
50
而
しか
してアロンはモーセの
許
もと
にかへり
集會
しふくわい
の
幕屋
まくや
の
門
かど
にいたれり
疫病
えきびやう
は
斯
かく
やみぬ
第17章
1
ヱホバ、モーセに
吿
つげ
て
言
いひ
給
たま
はく
2
汝
なんぢ
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
に
語
かた
り
之
これ
が
中
うち
よりその
各箇
おの〳〵
の
父󠄃祖
ふそ
の
家
いへ
にしたがひて
杖
つゑ
一
本
ぽん
づゝを
取
と
れ
即
すなは
ちその
一切
すべて
の
牧伯等
つかさたち
よりその
父󠄃祖
ふそ
の
家
いへ
に
循
したが
ひて
杖
つゑ
都合
あはせて
十二
本
ほん
を
取
と
りその
人等
ひとたち
の
名
な
を
各々
おの〳〵
その
杖
つゑ
に
書
しる
せ
3
レビの
杖
つゑ
には
汝
なんぢ
アロンの
名
な
を
書
しる
せ
其
そ
はその
父󠄃祖
ふそ
の
家
いへ
の
長
かしら
たる
者
もの
各箇
おの〳〵
杖
つゑ
一
本
ぽん
を
出
いだ
すべければなり
4
而
しか
して
集會
しふくわい
の
幕屋
まくや
の
中
うち
我
わ
が
汝等
なんぢら
に
會
あ
ふ
處
ところ
なる
律法
おきて
の
櫃
はこ
の
前󠄃
まへ
に
汝
なんぢ
之
これ
を
置
おく
べし
5
我
わ
が
選󠄄
えら
める
人
ひと
の
杖
つゑ
は
芽
めざ
さん
我
われ
かくイスラエルの
子孫
ひと〴〵
が
汝等
なんぢら
にむかひて
呟
つぶや
くところの
怨言
つぶやき
をわが
前󠄃
まへ
に
止
とゞ
むべし
6
モーセかくイスラエルの
子孫
ひと〴〵
に
語
かた
りければその
牧伯等
つかさたち
おのおの
杖
つゑ
一
本
ぽん
づつを
之
これ
に
付
わた
せり
即
すなは
ち
牧伯等
つかさたち
おのおのその
父󠄃祖
ふそ
の
家
いへ
にしたがひて一
本
ぽん
づゝを
出
いだ
したればその
杖
つゑ
あはせて十二
本
ほん
アロンの
杖
つゑ
もその
杖
つゑ
の
中
うち
にあり
7
モーセその
杖
つゑ
を
皆
みな
律法
おきて
の
幕屋
まくや
の
中
うち
にてヱホバの
前󠄃
まへ
に
置
おけ
り
8
斯
かく
てその
翌󠄃日
あくるひ
モーセ
律法
おきて
の
幕屋
まくや
にいりて
視
み
るにレビの
家
いへ
のために
出
いだ
せるアロンの
杖
つゑ
芽
め
をふき
蕾
つぼみ
をなし
花
はな
咲
さき
て
巴旦杏
はだんきやう
の
果
み
を
結
むす
べり
9
モーセその
杖
つゑ
をことごとくヱホバの
前󠄃
まへ
よりイスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
所󠄃
ところ
に
取
とり
いだしければ
彼
かれ
ら
見
み
ておのおの
自分󠄃
おのれ
の
杖
つゑ
を
取
とれ
り
10
時
とき
にヱホバまたモーセに
言
いひ
たまはく
汝
なんぢ
アロンの
杖
つゑ
を
律法
おきて
の
櫃
はこ
の
前󠄃
まへ
に
携
たづさ
へかヘり
其處
そこ
にたくはへ
置
おき
てこの
背反
そむく
者
もの
等
ども
のために
徴
しるし
とならしめよ
斯
かく
して
汝
なんぢ
かれらの
怨言
つぶやき
を
全󠄃
まつた
く
取
とり
のぞきかれらをして
死
しな
ざらしむべし
11
モーセすなはち
然
しか
なしヱホバの
己
おのれ
に
命
めい
じたまへる
如
ごと
くせり
12
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
モーセに
語
かた
りて
曰
い
ふ
嗚呼
あゝ
我等
われら
は
死
しな
ん
我等
われら
は
滅
ほろ
びん
我等
われら
はみな
滅
ほろ
びん
13
凡
およ
そヱホバの
幕屋
まくや
に
微
すこし
にても
近󠄃
ちかづ
く
者
もの
はみな
死
しぬ
るなり
我等
われら
はみな
死
しに
斷
たゆ
べき
歟
か
278㌻
第18章
1
斯
かく
てヱホバ、アロンに
吿
つげ
て
言
いひ
たまはく
汝
なんぢ
と
汝
なんぢ
の
子等
こら
および
汝
なんぢ
の
父󠄃祖
ふそ
の
家
いへ
の
者
もの
は
聖󠄄所󠄃
きよきところ
に
關
かゝは
れる
罪
つみ
をその
身
み
に
擔當
ひきうく
べしまた
汝
なんぢ
と
汝
なんぢ
の
子等
こら
は
汝
なんぢ
らがその
祭司
さいし
の
職
つとめ
について
獲
うる
ところの
罪
つみ
をその
身
み
に
擔當
ひきうく
べし
2
汝
なんぢ
また
汝
なんぢ
の
兄弟
きやうだい
たるレビの
支派
わかれ
の
者
もの
すなはち
汝
なんぢ
の
父󠄃祖
ふそ
の
支派
わかれ
の
者等
ものども
をも
率󠄃
ひきゐ
て
汝
なんぢ
に
合
がつ
せしめ
汝
なんぢ
に
事
つかへ
しむべし
但
たゞ
し
汝
なんぢ
と
汝
なんぢ
の
子等
こども
は
律法
おきて
の
幕屋
まくや
の
前󠄃
まへ
に
侍
はべ
るべきなり
〘212㌻〙
3
彼
かれ
らは
汝
なんぢ
の
職守
つとめ
と
聖󠄄所󠄃
きよきところ
の
職守
つとめ
とを
守
まも
るべし
只
たゞ
聖󠄄所󠄃
きよきところ
の
器具󠄄
うつはもの
と
壇
だん
とに
近󠄃
ちかづ
くべからず
恐
おそら
くは
彼等
かれら
も
汝等
なんぢら
も
死
しぬ
るならん
4
彼等
かれら
は
汝
なんぢ
に
合
がつ
して
集合
しふくわい
の
幕屋
まくや
の
職守
つとめ
を
守
まも
り
幕屋
まくや
の
諸
もろ〳〵
の
役事
はたらき
をなすべきなり
外人
ぐわいじん
は
汝
なんぢ
らに
近󠄃
ちか
づく
可
べか
らず
5
斯
かく
なんぢらは
聖󠄄所󠄃
きよきところ
の
職守
つとめ
と
祭壇
さいだん
の
職守
つとめ
を
守
まも
るべし
然
しか
せばヱホバの
震怒
いかり
かさねてイスラエルの
子孫
ひと〴〵
に
及
およ
ぶこと
有
あら
じ
6
視
み
よ
我
われ
なんぢらの
兄弟
きやうだい
たるレビ
人
びと
をイスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
中
うち
より
取
と
りヱホバのために
之
これ
を
賜物
たまもの
として
汝
なんぢ
らに
賜
たま
ふて
集會
しふくわい
の
幕屋
まくや
の
役事
はたらき
を
爲
なさ
しむ
7
汝
なんぢ
と
汝
なんぢ
の
子等
こら
は
祭司
さいし
の
職
しよく
を
守
まも
りて
祭壇
さいだん
の
上
うへ
と
障蔽
へだて
の
幕
まく
の
內
うち
の
一切
すべて
の
事
こと
を
執
とり
おこなひ
斯
かく
ともに
勤
つと
むべし
我
われ
祭司
さいし
の
職
しよく
の
勤務
つとめ
と
賜物
たまもの
として
汝
なんぢ
らに
賜
たま
ふ
外人
ぐわいじん
の
近󠄃
ちかづ
く
者
もの
は
殺
ころ
されん
8
ヱホバ
又󠄂
また
アロンに
言
いひ
たまはく
我
われ
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
諸
もろ〳〵
の
聖󠄄
きよき
禮物
そなへもの
の
中
うち
我
われ
に
擧
きよ
祭
さい
とするところの
者
もの
をもて
汝
なんぢ
に
賜
たま
ひて
得
え
さす
即
すなは
ち
我
われ
これを
汝
なんぢ
と
汝
なんぢ
の
子等
こら
にあたへてその
分󠄃
ぶん
となさしめ
是
これ
を
永
なが
く
例
のり
となす
9
斯
かく
のごとく
至
いと
聖󠄄
きよき
禮物
いやしろ
の
中
うち
火
ひ
にて
燒
やか
ざる
者
もの
は
汝
なんぢ
に
歸
き
すべし
即
すなは
ちその
我
われ
に
獻
さゝぐ
る
諸
もろ〳〵
の
禮物
そなへもの
素祭
そさい
罪祭
ざいさい
愆祭
けんさい
等
など
みな
至
いと
聖󠄄
きよ
くして
汝
なんぢ
と
汝
なんぢ
らの
子等
こら
に
歸
き
すべし
10
至
いと
聖󠄄所󠄃
きよきところ
にて
汝
なんぢ
これを
食󠄃
くら
ふべし
男子
をとこ
等
ども
はみなこれを
食󠄃
くら
ふことを
得
う
是
これ
は
汝
なんぢ
に
歸
き
すべき
聖󠄄物
きよきもの
たるなり
11
汝
なんぢ
に
歸
き
すべき
物
もの
は
是
これ
なり
即
すなは
ちイスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
献
さゝぐ
る
擧
きよ
祭
さい
と
搖
えう
祭
さい
の
物
もの
我
われ
これを
汝
なんぢ
と
汝
なんぢ
の
男子
むすこ
と
女子
むすめ
に
與
あた
へ
是
これ
を
永
なが
く
例
のり
となす
汝
なんぢ
の
家
いへ
の
者
もの
の
中
うち
潔󠄄
きよ
き
者
もの
はみな
之
これ
を
食󠄃
くら
ふことを
得
う
るなり
279㌻
12
油
あぶら
の
嘉
よき
者
もの
酒
さけ
の
嘉
よき
者
もの
穀物
こくもつ
の
嘉
よき
者
もの
など
凡
すべ
てヱホバに
獻
さゝぐ
るその
初
さき
の
物
もの
を
我
われ
なんぢに
與
あた
ふ
13
最初
はじめ
に
成
なれ
る
國
くに
の
產物
さんぶつ
の
中
うち
ヱホバに
携
たづさ
へたる
者
もの
は
皆
みな
なんぢに
歸
き
すべし
汝
なんぢ
の
家
いへ
の
者
もの
の
中
うち
潔󠄄
きよ
き
者
もの
はみな
之
これ
を
食󠄃
くら
ふことを
得
う
るなり
14
イスラエルの
人
ひと
の
獻納󠄃
をさむ
る
物
もの
は
皆
みな
汝
なんぢ
に
歸
き
すべし
15
凡
およ
そ
血肉
けつにく
ある
者
もの
の
首出子
うひご
にしてヱホバに
獻
さゝげ
らるゝ
者
もの
は
人
ひと
にもあれ
畜
けもの
にもあれ
皆
みな
なんぢに
歸
き
すべし
但
たゞ
し
人
ひと
の
首出子
うひご
は
必
かなら
ず
贖
あがな
ふべくまた
汚
けが
れたる
畜獸
けもの
の
首出子
うひご
も
贖
あがな
ふべきなり
16
之
これ
を
贖
あがな
ふにはその
人
ひと
の
生
うま
れて一
箇
か
月
げつ
に
至
いた
れる
後
のち
に
汝
なんぢ
その
估價
ねづもり
に
依
よ
り
聖󠄄所󠄃
きよきところ
のシケルに
循
したが
ひて
銀
ぎん
五シケルに
之
これ
を
贖
あがな
ふべし一シケルはすなはち二十ゲラなり
17
然
され
ど
牛
うし
の
首出子
うひご
羊
ひつじ
の
首出子
うひご
山羊
やぎ
の
首出子
うひご
は
贖
あがな
ふべからず
是等
これら
は
聖󠄄
きよ
しその
血
ち
を
壇
だん
の
上
うへ
に
灑
そゝ
ぎまたその
脂
あぶら
を
焚
やき
て
火祭
くわさい
となしてヱホバに
馨
かうば
しき
香
にほひ
をたてまつるべし
18
その
肉
にく
は
汝
なんぢ
に
歸
き
すべし
搖
ふれ
る
胸
むね
と
右
みぎ
の
腿
もゝ
とおなじく
是
これ
は
汝
なんぢ
に
歸
き
するなり
〘213㌻〙
19
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
がヱホバに
獻
さゝげ
て
擧
きよ
祭
さい
とする
所󠄃
ところ
の
聖󠄄物
きよきもの
はみな
我
われ
これを
汝
なんぢ
と
汝
なんぢ
の
男子
むすこ
女子
むすめ
に
與
あた
へこれを
永
なが
く
例
のり
となす
是
これ
はヱホバの
前󠄃
まへ
において
汝
なんぢ
と
汝
なんぢ
の
子孫
しそん
に
對
たい
する
鹽
しほ
の
契約
けいやく
にして
變
かは
らざる
者
もの
なり
20
ヱホバまたアロンに
吿
つげ
たまはく
汝
なんぢ
はイスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
地
ち
の
中
うち
に
產業
さんげふ
を
有
もつ
べからずまた
彼等
かれら
の
中
うち
に
何
なに
の
分󠄃
ぶん
をも
有
もつ
べからず
彼
かれ
らの
中
うち
において
我
われ
は
汝
なんぢ
の
分󠄃
ぶん
汝
なんぢ
の
產業
さんげふ
たるなり
21
またレビの
子孫
しそん
たる
者
もの
には
我
われ
イスラエルの
中
うち
において
物
もの
の十
分󠄃
ぶん
の一を
與
あた
へて
之
これ
が
產業
さんげふ
となし
其
その
なすところの
役事
はたらき
すなはち
集會
しふくわい
の
幕屋
まくや
の
役事
はたらき
に
報
むく
ゆ
22
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
はかさねて
集會
しふくわい
の
幕屋
まくや
に
近󠄃
ちか
づくべからず
恐
おそら
くは
罪
つみ
を
負󠄅
おふ
て
死
しな
ん
23
第
たゞ
レビ
人
びと
集會
しふくわい
の
幕屋
まくや
の
役事
はたらき
をなすべしまた
彼
かれ
らはその
罪
つみ
な
自己
おのれ
の
身
み
に
負󠄅
おふ
べし
彼等
かれら
はイスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
中
うち
に
產業
さんげふ
の
地
ち
を
有
もた
ざる
事
こと
をもてその
例
のり
となして
汝
なんぢ
らの
世代
よゝ
の
子孫
しそん
の
中
うち
に
永
なが
く
之
これ
を
守
まも
るべきなり
280㌻
24
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
が
十
じふ
に
一
いつ
を
取
と
り
擧
きよ
祭
さい
としてヱホバに
獻
さゝぐ
るところの
物
もの
を
我
われ
レビ
人
びと
に
與
あた
へてその
產業
さんげふ
となさしむるが
故
ゆゑ
に
我
われ
かれらにつきて
言
いへ
り
彼等
かれら
はイスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
中
うち
に
產業
さんげふ
の
地
ち
を
得
う
べからずと
25
ヱホバ、モーセに
吿
つげ
て
言
いひ
たまはく
26
汝
なんぢ
かくレビ
人
びと
に
吿
つげ
て
之
これ
に
言
いふ
べし
我
わ
がイスラエルの
子孫
ひと〴〵
より
取
とり
て
汝等
なんぢら
に
與
あた
へて
產業
さんげふ
となさしむるその
什一
じふいつ
の
物
もの
を
汝
なんぢ
ら
之
これ
より
受
うく
る
時
とき
はその
什一
じふいつ
の
物
もの
の十
分󠄃
ぶん
の一を
獻
さゝげ
てヱホバの
擧
きよ
祭
さい
となすべし
27
汝等
なんぢら
の
擧
きよ
祭
さい
の
物品
もの
は
禾場
うちば
よりたてまつる
穀物
こくもつ
の
如
ごと
く
酒醡
さかぶね
の
內
うち
よりたてまつる
酒
さけ
のごとくに
見
み
做
なさ
れん
28
此
かく
のごとく
汝等
なんぢら
もまたイスラエルの
子孫
ひと〴〵
より
受
うく
る
一切
すべて
の
什一
じふいつ
の
物
もの
の
中
うち
よりヱホバに
擧
きよ
祭
さい
を
獻
さゝ
げそのヱホバの
擧
きよ
祭
さい
を
祭司
さいし
アロンに
與
あた
ふべし
29
汝
なんぢ
らの
受
うく
る
一切
すべて
の
禮物
そなへもの
の
中
うち
より
汝
なんぢ
らはその
嘉
よき
ところ
即
すなは
ちその
聖󠄄
きよ
き
分󠄃
ぶん
を
取
とり
てヱホバの
擧
きよ
祭
さい
を
獻
さゝぐ
べし
30
汝
なんぢ
かく
彼等
かれら
に
言
いふ
べし
汝
なんぢ
らその
中
うち
より
嘉
よき
ところを
取
とり
て
獻
さゝぐ
るに
於
おい
てはその
殘餘
のこり
の
物
もの
は
汝等
なんぢら
レビ
人
びと
におけること
禾場
うちば
より
取
とれ
る
物
もの
のごとく
酒醡
さかぶね
より
取
とれ
る
物
もの
のごとくならん
31
汝等
なんぢら
と
汝
なんぢ
らの
眷屬
けんぞく
何處
いづく
にても
之
これ
を
食󠄃
くら
ふことを
得
う
べし
是
これ
は
汝
なんぢ
らが
集會
しふくわい
の
幕屋
まくや
に
於
おい
て
爲
な
す
役事
はたらき
の
報酬
むくひ
たればなり
32
汝
なんぢ
らその
嘉
よき
ところを
獻
さゝぐ
るに
於
おい
ては
之
これ
がために
罪
つみ
を
負󠄅
おふ
こと
有
あら
じ
汝
なんぢ
らはイスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
聖󠄄別
きよめ
て
獻
さゝぐ
る
物
もの
を
汚
けが
すべからず
恐
おそら
くは
汝
なんぢ
ら
死
しな
ん
〘214㌻〙
第19章
1
ヱホバ、モーセとアロンに
吿
つげ
て
言
いひ
たまはく
2
ヱホバが
命
めい
ずるところの
律
おきて
の
例
のり
は
是
かく
のごとし
云
いは
くイスラエルの
子孫
ひと〴〵
に
吿
つげ
て
赤
あか
牝
め
牛
うし
の
全󠄃
まつた
くして
疵
きず
なく
未
いま
だ
軛
くびき
を
負󠄅
おひ
しこと
有
あら
ざる
者
もの
を
汝
なんぢ
の
許
もと
に
牽
ひき
きたらしめ
3
汝
なんぢ
ら
之
これ
を
祭司
さいし
エレアザルに
交
わた
すべし
彼
かれ
はまたこれを
營
えい
の
外
そと
に
牽
ひき
いだして
自己
おのれ
の
眼
め
の
前󠄃
まへ
にこれを
宰
ほふ
らしむべし
4
而
しか
して
祭司
さいし
エレアザルこれが
血
ち
を
其
その
指
ゆび
につけ
集會
しふくわい
の
幕屋
まくや
の
表
おもて
にむかひてその
血
ち
を
七
なゝ
次
たび
灑
そゝ
ぎ
5
やがてその
牝
め
牛
うし
を
自己
おのれ
の
眼
め
の
前󠄃
まへ
に
燒
やか
しむべしその
皮
かは
その
肉
にく
その
血
ち
およびその
糞
ふん
をみな
燒
やく
べし
281㌻
6
その
時
とき
祭司
さいし
香柏
かうはく
と
牛膝草
ヒソプ
と
紅
くれなゐ
の
絲
いと
をとりて
之
これ
をその
燒
やけ
る
牝牛
めうし
の
中
なか
に
投
なげ
いるべし
7
かくて
祭司
さいし
はその
衣服󠄃
ころも
を
浣
あら
ひ
水
みづ
にてその
身
み
を
滌
そゝ
ぎて
然
しか
る
後
のち
營
えい
に
入
いる
べし
祭司
さいし
の
身
み
は
晩
くれ
まで
汚
けが
るゝなり
8
また
之
これ
を
燒
やき
たる
者
もの
も
水
みづ
にその
衣服󠄃
ころも
を
浣
あら
ひ
水
みづ
にその
身
み
を
滌
そそ
ぐべし
彼
かれ
も
晩
くれ
まで
汚
けが
るるなり
9
斯
かく
て
身
み
の
潔󠄄
きよ
き
人
ひと
一人
ひとり
その
牝
め
牛
うし
の
灰󠄃
はひ
をかき
斂
あつ
めてこれを
營
えい
の
外
そと
の
淸淨
きよき
處
ところ
に
蓄
たくは
へ
置
おく
べし
是
これ
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
會衆
くわいしう
のために
備
そな
へおきて
汚穢
けがれ
を
潔󠄄
きよむ
る
水
みづ
を
作
つく
るべき
者
もの
にして
罪
つみ
を
潔󠄄
きよ
むる
物
もの
に
當
あた
るなり
10
その
牝
め
牛
うし
の
灰󠄃
はひ
をかき
斂
あつ
めたる
者
もの
はその
衣服󠄃
ころも
を
浣
あら
ふべしその
身
み
は
晩
くれ
まで
汚
けが
るゝなりイスラエルの
子孫
ひと〴〵
とその
中
うち
に
寄寓
やどれ
る
他國
よそぐに
の
人
ひと
とは
永
なが
くこれを
例
のり
とすべきなり
11
人
ひと
の
死屍
しかばね
に
捫
さは
る
者
もの
は
七日
なぬか
の
間
あひだ
汚
けが
る
12
第三日
みつかめ
と
第七日
なぬかめ
にこの
灰󠄃
はひ
水
みづ
を
以
も
て
身
み
を
潔󠄄
きよ
むべし
然
しか
せば
潔󠄄
きよ
くならん
然
され
ど
若
も
し
第三日
みつかめ
と
第七日
なぬかめ
に
身
み
を
潔󠄄
きよ
むることを
爲
せ
ざれば
潔󠄄
きよ
くならじ
13
凡
およ
そ
死人
しにん
の
屍
しかばね
に
捫
さは
りて
身
み
を
潔󠄄
きよ
むることを
爲
せ
ざる
者
もの
はヱホバの
幕屋
まくや
を
汚
けが
すなればイスラエルより
斷
たゝ
るべし
汚穢
けがれ
を
潔󠄄
きよ
むる
水
みづ
をその
身
み
に
灑
そゝが
ざるによりて
潔󠄄
きよ
くならずその
汚穢
けがれ
なほ
身
み
にあるなり
14
天
てん
幕
まく
に
人
ひと
の
死
しぬ
ることある
時
とき
に
應
あて
用
もち
ふる
律
おきて
は
是
これ
なり
即
すなは
ち
凡
すべ
てその
天
てん
幕
まく
に
入
い
る
者
もの
凡
すべ
てその
天
てん
幕
まく
にある
物
もの
は
七日
なぬか
の
間
あひだ
汚
けが
るべし
15
凡
およ
そ
蓋
ふた
を
取
とり
はなして
蓋
おほ
はざりし
所󠄃
ところ
の
器皿
うつは
はみな
汚
けが
る
16
凡
およ
そ
刀劍
つるぎ
にて
殺
ころ
されたる
者
もの
または
死屍
しかばね
または
人
ひと
の
骨
ほね
または
墓
はか
等
など
に
野
の
の
表
おもて
にて
捫
さは
る
者
もの
はみな
七日
なぬか
の
間
あひだ
汚
けが
るべし
17
汚
けが
れたる
者
もの
ある
時
とき
はかの
罪
つみ
を
潔󠄄
きよ
むる
者
もの
たる
燒
やけ
る
牝
め
牛
うし
の
灰󠄃
はひ
をとりて
器
うつは
に
入
い
れ
活
いける
水
みづ
を
之
これ
に
加
くは
ふべし
18
而
しか
して
身
み
の
潔󠄄
きよ
き
人
ひと
一人
ひとり
牛膝草
ヒソプ
を
執
とり
てその
水
みづ
にひたし
之
これ
をその
天
てん
幕
まく
と
諸
もろ〳〵
の
器皿
うつは
および
其處
そこ
に
居
ゐ
あはせたる
人々
ひと〴〵
に
灑
そゝ
ぐべくまたは
骨
ほね
あるひは
殺
ころ
されし
者
もの
あるひは
死
しに
たる
者
もの
あるひは
墓
はか
などに
捫
さは
れる
者
もの
に
灑
そゝ
ぐべし
282㌻
19
即
すなは
ち
身
み
の
潔󠄄
きよ
き
人
ひと
第三日
みつかめ
と
第七日
なぬかめ
にその
汚
けが
れたる
者
もの
に
之
これ
を
灑
そゝ
ぐべし
而
しか
して
第七日
なぬかめ
にはその
人
ひと
みづから
身
み
を
潔󠄄
きよ
むることを
爲
な
しその
衣服󠄃
ころも
をあらひ
水
みづ
に
身
み
を
滌
そゝ
ぐべし
然
しか
せば
晩
くれ
におよびて
潔󠄄
きよ
くなるべし
〘215㌻〙
20
然
され
ど
汚
けが
れて
身
み
を
潔󠄄
きよむ
ることを
爲
せ
ざる
人
ひと
はヱホバの
聖󠄄所󠄃
きよきところ
を
汚
けが
すが
故
ゆゑ
にその
身
み
は
會衆
くわいしう
の
中
うち
より
絕
たゝ
るべし
汚穢
けがれ
を
潔󠄄
きよ
むる
水
みづ
を
身
み
に
灑
そゝ
がざるによりてその
人
ひと
は
潔󠄄
きよ
くならざるなり
21
彼等
かれら
また
永
なが
くこれを
例
のり
とすべし
即
すなは
ち
汚穢
けがれ
を
潔󠄄
きよ
むる
水
みづ
を
人
ひと
に
灑
そゝ
げる
者
もの
はその
衣服󠄃
ころも
を
浣
あら
ふべしまた
汚穢
けがれ
を
潔󠄄
きよ
むる
水
みづ
に
捫
さは
れる
者
もの
も
晩
くれ
まで
汚
けが
るべし
22
凡
すべ
て
汚
けが
れたる
人
ひと
の
捫
さは
れる
者
もの
は
汚
けが
るべしまた
之
これ
に
捫
さは
る
人
ひと
も
晩
くれ
まで
汚
けが
るべし
第20章
1
斯
かく
てイスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
全󠄃
ぜん
會衆
くわいしう
正
しやう
月
ぐわつ
におよびてチンの
曠野
あらの
にいたれり
而
しか
して
民
たみ
みなカデシに
止
とゞま
りけるがミリアム
其處
そこ
にて
死
しに
たれば
之
これ
を
其處
そこ
に
葬
はうむ
りぬ
2
當時
そのころ
會衆
くわいしう
水
みづ
を
得
え
ざるによりて
相
あひ
集
あつま
りてモーセとアロンに
迫󠄃
せま
れり
3
すなはち
民
たみ
モーセと
爭
あらそ
ひ
言
いひ
けるは
嚮
さき
に
我
われ
らの
兄弟
きやうだい
等
たち
がヱホバの
前󠄃
まへ
に
死
しに
たる
時
とき
に
我等
われら
も
死
しに
たらば
善
よか
りしものを
4
汝等
なんぢら
何
なに
とてヱホバの
會衆
くわいしう
をこの
曠野
あらの
に
導󠄃
みちび
き
上
のぼ
りて
我等
われら
とわれらの
家畜
かちく
を
此
こゝ
に
死
しな
しめんとするや
5
汝
なんぢ
らなんぞ
我
われ
らをエジプトより
上
のぼ
らしめてこの
惡
あし
き
處
ところ
に
導󠄃
みちび
きいりしや
此
こゝ
には
種
たね
を
播
まく
べき
處
ところ
なく
無花果
いちじく
もなく
葡萄
ぶだう
もなく
石榴
ざくろ
も
無
な
くまた
飮
のむ
べき
水
みづ
も
無
な
し
6
是
こゝ
においてモーセとアロンは
會
くわい
衆
しう
の
前󠄃
まへ
を
去
さ
り
集會
しうくわい
の
幕屋
まくや
の
門
かど
にいたりて
俯伏
ひれふし
けるにヱホバの
榮光
えいくわう
かれらに
顯
あらは
れ
7
ヱホバ、モーセに
吿
つげ
て
言
いひ
たまはく
8
汝
なんぢ
杖
つゑ
を
執
と
り
汝
なんぢ
の
兄弟
きやうだい
アロンとともに
會衆
くわいしう
を
集
あつ
めその
眼
め
の
前󠄃
まへ
にて
汝
なんぢ
ら
磐
いは
に
命
めい
ぜよ
磐
いは
その
中
なか
より
水
みづ
を
出
いだ
さん
汝
なんぢ
かく
磐
いは
より
水
みづ
を
出
いだ
して
會衆
くわいしう
とその
獸畜
けもの
に
飮
のま
しむべしと
9
モーセすなはちその
命
めい
ぜられしごとくヱホバの
前󠄃
まへ
より
杖
つゑ
を
取
と
り
283㌻
10
アロンとともに
會衆
くわいしう
を
磐
いは
の
前󠄃
まへ
に
集
あつ
めて
之
これ
に
言
いひ
けるは
汝
なんぢ
ら
背反
そむく
者
もの
等
ども
よ
聽
き
け
我等
われら
水
みづ
をしてこの
磐
いは
より
汝
なんぢ
らのために
出
いだ
しめん
歟
か
と
11
モーセその
手
て
を
擧
あ
げ
杖
つゑ
をもて
磐
いは
を
二度
ふたゝび
擊
うち
けるに
水
みづ
多
おほ
く
湧
わき
出
いで
たれば
會衆
くわいしう
とその
獸畜
けもの
ともに
飮
のめ
り
12
時
とき
にヱホバ、モーセとアロンに
言
いひ
たまひけるは
汝等
なんぢら
は
我
われ
を
信
しん
ぜずしてイスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
目
め
の
前󠄃
まへ
に
我
われ
の
聖󠄄
きよき
を
顯
あらは
さゞりしによりてこの
會衆
くわいしう
をわが
之
これ
に
與
あた
へし
地
ち
に
導󠄃
みちび
きいることを
得
え
じと
13
是
これ
をメリバ(
爭論
あらそひ
)の
水
みづ
とよべりイスラエルの
子孫
ひと〴〵
是
これ
がためにヱホバにむかひて
爭
あらそ
ひたりしかばヱホバつひにその
聖󠄄
きよき
ことを
顯
あらは
したまへり
〘216㌻〙
14
茲
こゝ
にモーセ、カデシより
使者
つかひ
をエドムの
王
わう
に
遣󠄃
つかは
して
言
いひ
けるは
汝
なんぢ
の
兄弟
きやうだい
イスラエルかく
言
い
ふ
汝
なんぢ
はわれらが
遭󠄃
あひ
し
諸
もろ〳〵
の
艱難
かんなん
を
知
し
る
15
そもそも
我
われ
らの
先祖
せんぞ
等
たち
エジプトに
下
くだ
りゆきて
我
われ
ら
年
とし
ひさしくエジプトに
住󠄃
すみ
をりしがエジプト
人
びと
われらと
我
われ
らの
先祖
せんぞ
等
たち
をなやましたれば
16
我
われ
らヱホバに
龥
よば
はりけるにヱホバわれらの
聲
こゑ
を
聽
きゝ
たまひ
一箇
ひとり
の
天
てん
の
使
つかひ
を
遣󠄃
つかは
して
我
われ
らをエジプトより
導󠄃
みちび
きいだしたまへり
視
み
よ
我
われ
ら
今
いま
は
汝
なんぢ
の
邊境
さかひ
の
邊端
はて
にあるカデシの
邑
まち
に
居
を
るなり
17
願
ねがは
くは
我
われ
らをして
汝
なんぢ
の
國
くに
を
通󠄃過󠄃
とほら
しめよ
我等
われら
は
田畝
たはた
をも
葡萄園
ぶだうばたけ
をも
通󠄃過󠄃
とほら
じまた
井
ゐど
の
水
みづ
をも
飮
のま
じ
我
われ
らは
第
ただ
王
わう
の
路
みち
を
通󠄃過󠄃
とほ
り
汝
なんぢ
の
境
さかひ
をいづるまでは
右
みぎ
にも
左
ひだり
にもまがらじ
18
エドム、モーセに
言
いひ
けるは
汝
なんぢ
我
われ
の
中
うち
を
通󠄃過󠄃
とほる
べからず
恐
おそら
くは
我
われ
いでて
劍
つるぎ
をもて
汝
なんぢ
にむかはん
19
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
エドムに
言
い
ふ
我
われ
らは
大道󠄃
おほぢ
を
通󠄃過󠄃
とほら
ん
若
もし
われらと
我
われ
らの
獸畜
けもの
なんぢの
水
みづ
を
飮
のむ
ことあらばその
値
あたひ
を
償
はら
ふべし
我
われ
は
徒行
かち
にて
通󠄃過󠄃
とほる
のみなれば
何事
なにごと
にもあらざるなりと
20
然
しか
るにエドムは
汝
なんぢ
通󠄃過󠄃
とほる
べからずといひて
許多
あまた
の
群衆
ぐんしう
を
率󠄃
ひき
ゐて
出
い
で
大
おほい
なる
力
ちから
をもて
之
これ
にむかへり
21
エドムかくイスラエルにその
境
さかひ
の
中
うち
を
通󠄃過󠄃
とほる
ことを
容
ゆる
さゞりければイスラエルは
他
ほか
にむかひて
去
され
り
284㌻
22
かくてイスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
會衆
くわいしう
みなカデシより
進󠄃
すゝ
みてホル
山
ざん
にいたれり
23
ヱホバ、エドムの
國
くに
の
境
さかひ
なるホル
山
ざん
にてモーセとアロンに
吿
つげ
て
言
いひ
たまはく
24
アロンはその
死
しに
たる
民
たみ
に
列
つらな
らんイスラエルの
子孫
ひと〴〵
に
我
わ
が
與
あた
へし
地
ち
に
彼
かれ
は
入
いる
ことを
得
え
ざるべし
是
これ
メリバの
水
みづ
のある
處
ところ
にて
汝等
なんぢら
わが
言
ことば
に
背
そむ
きたればなり
25
汝
なんぢ
アロンとその
子
こ
エレアザルをひきつれてホル
山
ざん
に
登
のぼ
り
26
アロンにその
衣服󠄃
ころも
を
脫󠄁
ぬが
せてこれをその
子
こ
エレアザルに
衣
き
せよアロンは
其處
そこ
に
死
しに
てその
民
たみ
に
列
つらな
るべしと
27
モーセすなはちヱホバの
命
めい
じたまへるごとく
爲
な
し
相
あひ
つれだちて
全󠄃
ぜん
會衆
くわいしう
の
目
め
の
前󠄃
まへ
にてホル
山
ざん
に
登
のぼ
り
28
而
しか
してモーセはアロンにその
衣服󠄃
ころも
をぬがせて
之
これ
をその
子
こ
エレアデルに
衣
き
せたりアロンは
其處
そこ
にて
山
やま
の
嶺
いたゞき
に
死
しね
り
斯
かく
てモーセとエレアザル
山
やま
よりくだりけるが
29
會衆
くわいしう
みなアロンの
死
しに
たるを
見
み
て三十
日
にち
のあひだ
哀哭
なげき
をなせりイスラエルの
家
いへ
みな
然
しか
せり
第21章
1
茲
こゝ
に
南
みなみ
の
方
かた
に
住󠄃
すめ
るカナン
人
びと
アラデ
王
わう
といふ
者
もの
イスラエルが
間者
かんじや
の
道󠄃
みち
よりして
來
きた
るといふを
聞
き
きイスラエルを
攻
せめ
うちてその
中
うち
の
數人
すうにん
を
擄
とりこ
にせり
〘217㌻〙
2
是
こゝ
においてイスラエル
誓願
せいぐわん
をヱホバに
立
たて
て
言
い
ふ
汝
なんぢ
もしこの
民
たみ
をわが
手
て
に
付
わた
したまはゞ
我
われ
その
城邑
まち〳〵
を
盡
こと〴〵
く
滅
ほろぼ
さんと
3
ヱホバすなはちイスラエルの
言
ことば
を
聽
きゝ
いれてカナン
人
びと
を
付
わた
したまひければ
之
これ
とその
城邑
まち〳〵
をことごとく
滅
ほろぼ
せり
是
こゝ
をもてその
處
ところ
の
名
な
をホルマ(
殲滅
ほろぼし
)と
呼
よび
なしたり
4
民
たみ
はホル
山
ざん
より
進󠄃
すゝ
みゆき
紅海
こうかい
の
途󠄃
みち
よりしてエドムを
繞
めぐ
り
通󠄃
とほ
らんとせしがその
途󠄃
みち
のために
民
たみ
心
こゝろ
を
苦
くるし
めたり
5
すなはち
民
たみ
神
かみ
とモーセにむかいて
呟
つぶや
きけるは
汝等
なんぢら
なんぞ
我
われ
らをエジプトより
導󠄃
みちび
きのぼりて
曠野
あらの
に
死
しな
しめんとするや
此
こゝ
には
食󠄃物
くひもの
も
無
な
くまた
水
みづ
も
無
な
し
我等
われら
はこの
粗
あし
き
食󠄃物
くひもの
を
心
こゝろ
に
厭
いと
ふなりと
6
是
こゝ
をもてヱバホ
火
ひ
の
蛇
へび
を
民
たみ
の
中
うち
に
遣󠄃
つかは
して
民
たみ
を
咬
かま
しめたまひければイスラエルの
民
たみ
の
中
うち
死
しぬ
る
者
もの
多
おほ
かりき
285㌻
7
是
これ
によりて
民
たみ
モーセにいたりて
言
いひ
けるは
我
われ
らヱホバと
汝
なんぢ
にむかひて
呟
つぶや
きて
罪
つみ
を
獲
え
たり
請󠄃
こ
ふ
汝
なんぢ
ヱホバに
祈
いの
りて
蛇
へび
を
我等
われら
より
取
とり
はなさしめよとモーセすなはち
民
たみ
のために
祈
いのり
ければ
8
ヱホバ、モーセに
言
いひ
たまひけるは
汝
なんぢ
蛇
へび
を
作
つく
りてこれを
杆
さを
の
上
うへ
に
載
のせ
おくべし
凡
すべ
て
咬
かま
れたる
者
もの
は
之
これ
を
仰
あふ
ぎ
觀
み
なば
生
いく
べし
9
モーセすなはち
銅
あかゞね
をもて
一條
ひとすぢ
の
蛇
へび
をつくり
之
これ
を
杆
さを
の
上
うへ
に
載
のせ
おけり
凡
すべ
て
蛇
へび
に
咬
かま
れたる
者
もの
その
銅
あかゞね
の
蛇
へび
を
仰
あふ
ぎ
觀
みれ
ば
生
いき
たり
10
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
途󠄃
みち
に
進󠄃
すゝ
みてオボテに
營
えい
を
張
は
り
11
またオボテより
進󠄃
すゝ
み
徃
ゆ
きモアブの
東
ひがし
の
方
かた
に
亘
わた
るところの
曠野
あらの
においてイヱアバリムに
營
えい
を
張
はれ
り
12
また
其處
そこ
より
進󠄃
すゝ
みゆきてゼレデの
谷
たに
に
營
えい
を
張
は
り
13
其處
そこ
より
進󠄃
すゝ
みゆきてアルノンの
彼旁
かなた
に
營
えい
を
張
はれ
りアルノンはアモリの
境
さかひ
より
出
いで
て
曠野
あらの
に
流
なが
るゝ
者
もの
にてモアブとアモリの
間
あひだ
にありてモアブの
界
さかひ
をなすなり
14
故
ゆゑ
にヱホバの
戰爭
いくさ
の
記
ふみ
に
言
いへ
るあり
云
いは
くスパのワヘブ、アルノンの
河
かは
15
河
かは
の
流
ながれ
即
すなは
ちアルの
邑
まち
に
落
おち
下
くだ
りモアブの
界
さかひ
に
倚
よ
る
者
もの
と
16
かれら
其處
そこ
よりベエル(
井
ゐど
)にいたれりヱホバがモーセにむかひて
汝
なんぢ
民
たみ
を
集
あつ
めよ
我
われ
これに
水
みづ
を
與
あた
へんと
言
いひ
たまひしはこの
井
ゐど
なりき
17
時
とき
にイスラエルこの
歌
うた
を
歌
うた
へり
云
いは
く
井
ゐど
の
水
みづ
よ
湧
わき
あがれ
汝等
なんぢら
これがために
歌
うた
へよ
18
此
この
井
ゐど
は
笏
しやく
と
杖
つゑ
とをもて
牧伯等
つかさたち
これを
掘
ほ
り
民
たみ
の
君長
きみ
等
たち
之
これ
を
掘
ほれ
りと
斯
かく
て
曠野
あらの
よりマツタナにいたり
19
マツタナよりナハリエルにいたりナハリエルよりバモテにいたり
20
バモテよりモアブの
野
の
にある
谷
たに
に
徃
ゆ
き
曠野
あらの
に
對
たい
するピスガの
嶺
いたゞき
にいたれり
21
かくてイスラエル
使者
つかひ
をアモリ
人
びと
の
王
わう
シホンに
遣󠄃
つかは
して
言
いひ
しめけるは
〘218㌻〙
22
我
われ
をして
汝
なんぢ
の
國
くに
を
通󠄃過󠄃
とほら
しめよ
我等
われら
は
田畝
たはた
にも
葡萄園
ぶだうばたけ
にも
入
いら
じまた
井
ゐど
の
水
みづ
をも
飮
のま
じ
我
われ
らは
汝
なんぢ
の
境
さかひ
を
出
いづ
るまでは
唯
たゞ
王
わう
の
道󠄃
みち
を
通󠄃
とほ
りて
行
ゆか
んのみと
23
然
しか
るにシホンはイスラエルに
自己
おのれ
の
境
さかひ
の
中
うち
を
通󠄃
とほ
る
事
こと
を
容
ゆる
さゞりき
而
しか
してシホンその
民
たみ
をことごとく
集
あつ
め
曠野
あらの
にいでてイスラエルを
攻
せめ
んとしヤハヅに
來
きた
りてイスラエルと
戰
たゝか
ひけるが
286㌻
24
イスラエル
刄
やいば
をもて
之
これ
を
擊
うち
やぶりその
地
ち
をアルノンよりヤボクまで
奪
うば
ひ
取
と
りアンモンの
子孫
ひと〴〵
にまで
至
いた
れりアンモンの
子孫
ひと〴〵
の
境界
さかひ
は
堅固
けんご
なりき
25
イスラエルかくその
城邑
まち〳〵
を
盡
こと〴〵
く
取
とれ
り
而
しか
してイスラエルはアモリ
人
びと
の
諸
すべて
の
城邑
まち〳〵
に
住󠄃
す
みヘシボンとそれに
附
つけ
る
諸
すべて
の
村々
むら〳〵
に
居
を
る
26
ヘシボンはアモリ
人
びと
の
王
わう
シホンの
都城
みやこ
なりシホンは
曾
かつ
てモアブの
前󠄃
さき
の
王
わう
と
戰
たゝか
ひてかれの
地
ち
をアルノンまで
盡
こと〴〵
くその
手
て
より
奪
うば
ひ
取
とり
しなり
27
故
ゆゑ
に
歌
うた
をもて
云
いへ
るあり
曰
いは
く
汝
なんぢ
らヘシボンに
來
きた
れシホンの
城邑
みやこ
を
築
きづ
き
建
たて
よ
28
ヘシボンより
火
ひ
出
い
でシホンの
都城
みやこ
より
熖
ほのほ
いでてモアブのアルを
焚
やき
つくしアルノンの
邊
ほとり
の
高處
たかみ
を
占
しむ
る
君王
きみ
等
たち
を
滅
ほろ
ぼせり
29
モアブよ
汝
なんぢ
は
禍
わざはひ
なる
哉
かな
ケモシの
民
たみ
よ
汝
なんぢ
は
滅
ほろ
ぼさるその
男子
なんし
は
逃󠄄奔
にげはし
りその
女子
によし
はアモリ
人
びと
の
王
わう
シホンに
擄
とらへ
らるるなり
30
我等
われら
は
彼
かれ
らを
擊
うち
たふしヘシボンを
滅
ほろ
ぼしてデボンに
及
およ
び
之
これ
を
荒
あら
してまたノパに
及
およ
びメデバにいたる
31
斯
かく
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
はアモリ
人
びと
の
地
ち
に
住󠄃
すみ
たりしが
32
モーセまた
人
ひと
を
遣󠄃
つか
はしてヤゼルを
窺
うかゞ
はしめ
遂󠄅
つひ
にその
村々
むら〳〵
を
取
とり
て
其處
そこ
にをりしアモリ
人
びと
を
逐󠄃出
おひいだ
し
33
轉
めぐり
てバシヤンの
路
みち
に
上
のぼ
り
徃
ゆ
きけるにバシヤンの
王
わう
オグその
民
たみ
を
盡
こと〴〵
く
率󠄃
ひき
ゐて
出
い
で
之
これ
を
迎󠄃
むか
へてエデレイに
戰
たゝか
はんとす
34
ヱホバ、モーセに
言
いひ
たまひけるは
彼
かれ
を
懼
おそ
るる
勿
なか
れ
我
われ
かれとその
民
たみ
とその
地
ち
を
盡
こと〴〵
く
汝
なんぢ
の
手
て
に
付
わた
す
汝
なんぢ
ヘシボンに
住󠄃
すみ
をりしアモリ
人
びと
の
王
わう
シホンに
爲
なし
たるごとくに
彼
かれ
にも
爲
なす
べしと
35
是
こゝ
において
彼
かれ
とその
子
こ
とその
民
たみ
をことごとく
擊
うち
ころし
一人
ひとり
も
生存
いきのこ
る
者
もの
なきに
至
いた
らしめて
之
これ
が
地
ち
を
奪
うば
ひたり
第22章
1
かくてイスラエルの
子孫
ひと〴〵
また
途󠄃
みち
に
進󠄃
すゝ
みてモアブの
平󠄃野
ひらの
に
營
えい
を
張
はれ
り
此
こゝ
はヨルダンの
此旁
こなた
にしてヱリコに
對
むか
ふ
287㌻
2
チッポルの
子
こ
バラクはイスラエルが
凡
すべ
てアモリ
人
びと
に
爲
なし
たる
所󠄃
ところ
を
見
み
たり
3
是
こゝ
においてモアブ
人
びと
大
おほ
いにイスラエルの
民
たみ
を
懼
おそ
る
是
これ
その
數
かず
多
おほ
きに
因
より
てなりモアブ
人
びと
かくイスラエルの
子孫
ひと〴〵
のために
心
こゝろ
をなやましたれば
4
すなはちミデアンの
長老等
としよりたち
に
言
い
ふこの
群衆
ぐんしう
は
牛
うし
が
野
の
の
草
くさ
を
餂
なめ
食󠄃
くら
ふごとくに
我等
われら
の
四圍
まはり
の
物
もの
をことごとく
餂
なめ
食󠄃
くら
はんとすとこの
時
とき
にはチッポルの
子
こ
バラク、モアブ
人
びと
の
王
わう
たり
〘219㌻〙
5
彼
かれ
すなはち
使者
つかひ
をペトルに
遣󠄃
つかは
してベオルの
子
こ
バラムを
招
まね
かしめんとすペトルはバラムの
本國
くに
にありて
河
かは
の
邊
ほとり
に
立
たて
りその
之
これ
を
招
まね
かしむる
言
ことば
に
云
いは
く
茲
こゝ
にエジプトより
出
いで
來
き
し
民
たみ
あり
地
ち
の
面
おもて
を
蓋
おほ
ふて
我
われ
の
前󠄃
まへ
にをる
6
然
され
ば
請󠄃
こ
ふ
汝
なんぢ
今
いま
來
きた
りて
我
わが
ためにこの
民
たみ
を
詛
のろ
へ
彼等
かれら
は
我
われ
よりも
强
つよ
ければなり
然
しか
せば
我
われ
これを
擊
うち
やぶりて
我
わが
國
くに
よりこれを
逐󠄃
おひ
はらふを
得
う
ることもあらん
其
そ
は
汝
なんぢ
が
祝
しゆく
する
者
もの
は
福德
さいはひ
を
得
え
汝
なんぢ
が
詛
のろ
ふ
者
もの
は
禍
わざはひ
を
受
う
くと
我
われ
しればなりと
7
モアブの
長老等
としよりたち
とミデアンの
長老等
としよりたち
すなはち
占卜
うらなひ
の
禮物
れいもつ
を
手
て
にとりて
出
いで
たちバラムにいたりてバラクの
言
ことば
をこれに
吿
つげ
たれば
8
バラムかれらに
言
い
ふ
今晩
こよひ
は
此
こゝ
に
宿
やど
れヱホバの
我
われ
に
吿
つぐ
るところに
循
したが
ひて
汝
なんぢ
らに
返󠄄答
こたへ
をなすべしと
是
こゝ
をもてモアブの
牧伯等
つかさたち
バラムの
許
もと
に
居
を
る
9
時
とき
に
神
かみ
バラムに
臨
のぞ
みて
言
いひ
たまはく
汝
なんぢ
の
許
もと
にをる
此
この
人々
ひと〴〵
は
何
なに
者
もの
なるや
10
バラム
神
かみ
に
言
いひ
けるはモアブの
王
わう
チッポルの
子
こ
バラク
我
われ
に
言
いひ
つかはしけらく
11
茲
こゝ
にエジプトより
出
いで
きたりし
民
たみ
ありて
地
ち
の
面
おもて
を
蓋
おほ
ふ
請󠄃
こ
ふ
今
いま
來
きた
りてわがために
之
これ
を
詛
のろ
へ
然
しか
せば
我
われ
これに
戰
たゝか
ひ
勝󠄃
かち
てこれを
逐󠄃
おひ
はらふを
得
う
ることもあらんと
12
神
かみ
バラムに
言
いひ
たまひけるは
汝
なんぢ
かれらとともに
徃
ゆく
べからず
亦
また
この
民
たみ
を
詛
のろ
ふべからず
是
これ
は
祝福
めぐま
るる
者
もの
たるなり
13
是
こゝ
においてバラム
朝󠄃
あさ
起󠄃
おき
てバラクの
牧伯等
つかさたち
に
言
いひ
けるは
汝
なんぢ
ら
國
くに
に
歸
かへ
れよヱホバ
我
わ
が
汝
なんぢ
らとともに
徃
ゆ
く
事
こと
をゆるさゞるなりと
288㌻
14
モアブの
牧伯
つかさ
たちすなはち
起󠄃
たち
あがりてバラクの
許
もと
にいたりバラムは
我
われ
らとともに
來
きた
ることを
肯
がへん
ぜずと
吿
つげ
たれば
15
バラクまた
前󠄃
さき
の
者
もの
よりも
尊󠄅
たふと
き
牧伯等
つかさたち
を
前󠄃
さき
よりも
多
おほ
く
遣󠄃
つかは
せり
16
彼
かれ
らバラムに
詣
いた
りて
之
これ
に
言
いひ
けるはチッポルの
子
こ
バラクかく
言
い
ふ
願
ねがは
くは
汝
なんぢ
何
なに
の
障碍
さはり
をも
顧󠄃
かへり
みずして
我
われ
に
來
きた
れ
17
我
われ
汝
なんぢ
をして
甚
はなは
だ
大
おほい
なる
尊󠄅榮
ほまれ
を
得
え
させん
汝
なんぢ
が
我
われ
に
言
いふ
ところは
凡
すべ
て
我
われ
これを
爲
なす
べし
然
され
ば
願
ねがは
くは
來
きた
りて
我
わが
ためにこの
民
たみ
を
詛
のろ
へ
18
バラム
答
こた
へてバラクの
臣僕
しもべ
等
ども
に
言
いひ
けるは
假令
たとひ
バラクその
家
いへ
に
盈
みつ
るほどの
金銀
きん〴〵
を
我
われ
に
與
あた
ふるとも
我
われ
は
事
こと
の
大小
だいせう
を
諭
いは
ずわが
神
かみ
ヱホバの
言
ことば
を
踰
こえ
ては
何
なに
をも
爲
なす
ことを
得
え
ず
19
然
され
ば
請󠄃
こ
ふ
汝
なんぢ
らも
今晩
こよい
此
こゝ
に
宿
やど
り
我
われ
をしてヱホバの
再
ふたゝ
び
我
われ
に
何
なに
と
言
いひ
たまふかを
知
しら
しめよと
20
夜
よる
にいりて
神
かみ
バラムにのぞみて
之
これ
に
言
いひ
たまひけるはこの
人々
ひと〴〵
汝
なんぢ
を
招
まね
きに
來
きた
りたれば
起󠄃
たち
あがりて
之
これ
とともに
徃
ゆ
け
但
たゞ
し
汝
なんぢ
は
我
わ
が
汝
なんぢ
につぐる
言
ことば
のみを
行
おこな
ふべし
〘220㌻〙
21
バラム
翌󠄃朝󠄃
あくるあさ
起󠄃
おき
あがりてその
驢馬
ろば
に
鞍
くら
おきてモアブの
牧伯等
つかさたち
とともに
徃
ゆけ
り
22
然
しか
るにヱホバかれの
徃
ゆき
たるに
緣
より
て
怒
いかり
を
發
はつ
したまひければヱホバの
使者
つかひ
かれに
敵
てき
せんとて
途󠄃
みち
に
立
たて
り
彼
かれ
は
驢馬
ろば
に
乘
のり
その
僕
しもべ
二人
ふたり
はこれとともに
在
あり
しが
23
驢馬
ろば
ヱホバの
使者
つかひ
が
劍
つるぎ
を
手
て
に
拔
ぬき
持
もち
て
途󠄃
みち
に
立
たて
るを
見
み
驢馬
ろば
途󠄃
みち
より
身
み
を
轉
めぐら
して
田圃
はたけ
に
入
いり
ければバラム
驢馬
ろば
を
打
うち
て
途󠄃
みち
にかへさんとせしに
24
ヱホバの
使者
つかひ
また
葡萄園
ぶだうばたけ
の
途󠄃
みち
に
立
たて
り
其處
そこ
には
此旁
こなた
にも
石垣
いしがき
あり
彼旁
かなた
にも
石垣
いしがき
あり
25
驢馬
ろば
ヱホバの
使者
つかひ
を
見
み
石垣
いしがき
に
貼
すり
依
より
てバラムの
足
あし
を
石垣
いしがき
に
貼
すり
依
よせ
たればバラムまた
之
これ
を
打
うて
り
26
然
しか
るにヱホバの
使者
つかひ
また
進󠄃
すゝ
みよりて
狹
せま
き
處
ところ
に
立
たち
けるが
其處
そこ
には
右
みぎ
にも
左
ひだり
にもまがる
道󠄃
みち
あらざりしかば
27
驢馬
ろば
ヱホバの
使者
つかひ
を
見
み
てバラムの
下
した
に
臥
ふし
たり
是
こゝ
においてバラム
怒
いかり
を
發
はつ
し
杖
つゑ
をもて
驢馬
ろば
を
打
うち
けるに
28
ヱホバ
驢馬
ろば
の
口
くち
を
啓
ひら
きたまひたれば
驢馬
ろば
バラムにむかひて
言
い
ふ
我
われ
なんぢに
何
なに
を
爲
な
せばぞ
汝
なんぢ
かく
三次
みたび
我
われ
を
打
うつ
や
289㌻
29
バラム
驢馬
ろば
に
言
い
ふ
汝
なんぢ
われを
侮
あなど
るが
故
ゆゑ
なり
我
わが
手
て
に
劍
つるぎ
あらば
今
いま
汝
なんぢ
を
殺
ころ
さんものを
30
驢馬
ろば
またバラムに
言
いひ
けるは
我
われ
は
汝
なんぢ
の
所󠄃有
もの
となりてより
今日
こんにち
にいたるまで
汝
なんぢ
が
常
つね
に
乘
のる
ところの
驢馬
ろば
ならずや
我
われ
つねに
斯
かく
のごとく
汝
なんぢ
になしたるやとバラムこたへて
否
いな
と
言
い
ふ
31
時
とき
にヱホバ、バラムの
目
め
を
啓
ひら
きたまひければ
彼
かれ
ヱホバの
使者
つかひ
の
途󠄃
みち
に
立
たち
て
劍
つるぎ
を
手
て
に
拔
ぬき
持
もて
るを
見
み
身
み
を
鞠
かゞ
めて
俯伏
ひれふし
たるに
32
ヱホバの
使者
つかひ
これに
言
い
ふ
汝
なんぢ
なにとて
斯
かく
三度
みたび
なんぢの
驢馬
ろば
を
打
うつ
や
我
われ
汝
なんぢ
の
道󠄃
みち
の
直
たゞち
に
滅亡
ほろび
にいたる
者
もの
なるを
見
み
て
汝
なんぢ
に
敵
てき
せんとて
出
いで
きたれり
33
驢馬
ろば
はわれを
見
み
て
斯
かく
みたび
身
み
を
轉
めぐら
して
我
われ
を
避󠄃
さけ
たるなり
是
これ
もし
身
み
を
轉
めぐ
らして
我
われ
を
避󠄃
さけ
ずば
我
われ
すでに
汝
なんぢ
を
殺
ころ
して
是
これ
を
生
いか
しおきしならん
34
バラム、ヱホバの
使者
つかひ
に
言
いひ
けるは
我
われ
罪
つみ
を
獲
え
たり
我
われ
は
汝
なんぢ
が
我
われ
に
敵
てき
せんとて
途󠄃
みち
に
立
たて
るを
知
しら
ざりしなり
汝
なんぢ
もし
之
これ
を
惡
あし
しとせば
我
われ
は
歸
かへ
るべし
35
ヱホバの
使者
つかひ
バラムに
言
いひ
けるはこの
人々
ひと〴〵
とともに
徃
ゆ
け
但
たゞ
し
汝
なんぢ
は
我
わ
が
汝
なんぢ
に
吿
つぐ
る
言詞
ことば
のみを
宣
のぶ
べしとバラムすなはちバラクの
牧伯等
つかさたち
とともに
徃
ゆけ
り
36
さてまたバラクはバラムの
來
きた
るを
聞
きゝ
てモアブの
境
さかひ
の
極處
はて
に
流
なが
るゝアルノンの
旁
ほとり
の
邑
まち
まで
出
いで
ゆきて
之
これ
を
迎󠄃
むか
ふ
37
バラクすなはちバラムに
言
いひ
けるは
我
われ
ことさらに
人
ひと
を
遣󠄃
つか
はして
汝
なんぢ
を
招
まね
きしにあらずや
汝
なんぢ
なにゆゑ
我
わが
許
もと
に
來
きた
らざりしや
我
われ
あに
汝
なんぢ
に
尊󠄅榮
ほまれ
を
得
え
さすることを
得
え
ざらんや
〘221㌻〙
38
バラム、バラクに
言
いひ
けるは
視
み
よ
我
われ
つひに
汝
なんぢ
の
許
もと
に
來
きた
れり
然
され
ど
今
いま
は
我
われ
何事
なにごと
をも
自
みづか
ら
言
いふ
を
得
え
んや
我
われ
はたゞ
神
かみ
の
我
わが
口
くち
に
授
さづく
る
言語
ことば
を
宣
のべ
んのみと
39
斯
かく
てバラムはバラクとともに
徃
ゆき
てキリアテホゾテに
至
いた
りしが
40
バラク
牛
うし
と
羊
ひつじ
を
宰
ほふ
りてバラムおよび
之
これ
と
偕
とも
なる
牧伯等
つかさたち
に
餽
おく
れり
41
而
しか
してその
翌󠄃朝󠄃
あくるあさ
にいたりバラクはバラムを
件
ともな
ひこれを
携
たづさ
へてバアルの
崇邱
たかきところ
に
登
のぼ
りイスラエルの
民
たみ
の
極端
はし
を
望󠄇
のぞ
ましむ
290㌻
第23章
1
バラム、バラクに
言
いひ
けるは
我
わが
ために
此
こゝ
に
七個
なゝつ
の
壇
だん
を
築
きづ
き
此
こゝ
に
七匹
なゝつ
の
牡牛
をうし
と
七匹
なゝつ
の
牡羊
をひつじ
を
備
そな
へよと
2
バラクすなはちバラムの
言
いへ
るごとく
爲
な
しバラクとバラムその
壇
だん
ごとに
牡牛
をうし
一匹
ひとつ
と
牡羊
をひつじ
一匹
ひとつ
を
献
さゝ
げたり
3
而
しか
してバラムはバラクにむかひ
汝
なんぢ
は
燔祭
はんさい
の
傍
かたはら
に
立
たち
をれ
我
われ
は
徃
ゆか
んとすヱホバあるひは
我
われ
に
來
きた
りのぞみたまはんその
我
われ
に
示
しめ
したまふところの
事
こと
は
凡
すべ
てこれを
汝
なんぢ
に
吿
つげ
んと
言
いひ
て
一
ひとつ
の
高處
たかみ
に
登
のぼ
たるに
4
神
かみ
バラムに
臨
のぞ
みたまひければバラムこれに
言
いひ
けるは
我
われ
は
七箇
なゝつ
の
壇
だん
を
設
まう
けその
壇
だん
ごとに
牡牛
をうし
一匹
ひとつ
と
牡羊
をひつじ
一匹
ひとつ
を
献
さゝ
げたりと
5
ヱホバ、バラムの
口
くち
に
言
ことば
を
授
さづ
けて
言
いひ
たまはく
汝
なんぢ
バラクの
許
もと
に
歸
かへ
りて
斯
かく
いふべしと
6
彼
かれ
すなはちバラクの
許
もと
に
至
いた
るにバラクはモアブの
諸
すべて
の
牧伯等
つかさたち
とともに
燔祭
はんさい
の
傍
かたはら
に
立
たち
をる
7
バラムすなはちこの
歌
うた
をのべて
云
いは
くモアブの
王
わう
バラク、スリアより
我
われ
を
招
まね
き
寄
よ
せ
東
ひがし
の
邦
くに
の
山
やま
より
我
われ
を
招
まね
き
寄
よせ
て
云
い
ふ
來
きた
りて
我
わが
ためにヤコブを
詛
のろ
へ
來
きた
りてわがためにイスラエルを
呪
いの
れと
8
神
かみ
の
詛
のろ
はざる
者
もの
を
我
われ
いかで
詛
のろ
ふことを
得
え
んやヱホバの
呪
いの
らざる
者
もの
を
我
われ
いかで
呪
いの
ることを
得
え
んや
9
磐
いは
の
頂
いたゞき
より
我
われ
これを
觀
み
岡
をか
の
上
うへ
より
我
われ
これを
望󠄇
のぞ
むこの
民
たみ
は
獨
ひと
り
離
はな
れて
居
をら
ん
萬
よろづ
の
民
たみ
の
中
うち
に
列
なら
ぶことなからん
10
誰
たれ
かヤコブの
塵
ちり
を
計
かぞ
へ
得
え
んやイスラエルの
四分󠄃
よつ
一
ひとつ
を
數
かぞ
ふることを
能
よく
せんや
願
ねがは
くは
義人
たゞしきひと
のごとくに
我
われ
死
しな
ん
願
ねがは
くはわが
終󠄃
をはり
これが
終󠄃
をはり
にひとしかれ
11
是
こゝ
においてバラク、バラムに
言
いひ
けるは
汝
なんぢ
我
われ
に
何
なに
を
爲
なす
や
我
われ
はわが
敵
てき
を
詛
のろ
はしめんとて
汝
なんぢ
を
携
つれ
きたりしなるに
汝
なんぢ
はかへつて
全󠄃
まつた
くこれを
祝
しゆく
せり
12
バラムこたへて
言
いひ
けるは
我
われ
は
愼
つゝし
みてヱホバの
我
わが
口
くち
に
授
さづく
る
事
こと
のみを
宣
のぶ
べきにあらずや
13
バラクこれに
言
いひ
けるは
請󠄃
こ
ふ
汝
なんぢ
われとともに
他
ほか
の
處
ところ
に
來
きた
りて
其處
そこ
より
彼
かれ
らを
觀
み
よ
汝
なんぢ
たゞ
彼
かれ
らの
極端
はし
のみを
觀
み
ん
彼
かれ
らを
全󠄃
まつた
くは
觀
みる
ことを
得
え
ざるべし
請󠄃
こ
ふ
其處
そこ
にて
我
わが
ために
彼
かれ
らを
詛
のろ
へと
291㌻
14
やがて
之
これ
を
導󠄃
みちび
きてピスガの
嶺
いたゞき
なる
斥候
ものみ
の
原
はら
に
至
いた
り
七箇
なゝつ
の
壇
だん
を
築
きづ
きて
壇
だん
ごとに
牡牛
をうし
一匹
ひとつ
と
牡羊
をひつじ
一匹
ひとつ
を
獻
さゝげ
たり
〘222㌻〙
15
時
とき
にバラム、バラクに
言
いひ
けるは
汝
なんぢ
此
こゝ
にて
燔祭
はんさい
の
傍
かたはら
に
立
たち
をれ
我
われ
またも
徃
ゆき
て
會
あひ
見
まみ
ゆることをせんと
16
ヱホバまたバラムに
臨
のぞ
みて
言
ことば
をその
口
くち
に
授
さづ
け
汝
なんぢ
バラクの
許
もと
に
歸
かへ
りてかく
言
い
へとのたまひければ
17
彼
かれ
バラクの
許
もと
にかへりけるにバラクは
燔祭
はんさい
の
傍
かたはら
に
立
たち
をりモアブの
牧伯等
つかさたち
これとともに
居
を
りしがバラクすなはちバラムにむかひヱホバ
何
なに
と
言
いひ
しやと
問
とひ
ければ
18
バラムまたこの
歌
うた
を
宣
のべ
たり
云
いは
くバラクよ
起󠄃
たち
て
聽
き
けチッポルの
子
こ
よ
我
われ
に
耳
みゝ
を
傾
かたむ
けよ
19
神
かみ
は
人
ひと
のごとく
謊
いつは
ること
无
な
しまた
人
ひと
の
子
こ
のごとく
悔
くゆ
ること
有
あら
ずその
言
いふ
ところは
之
これ
を
行
おこな
はざらんやその
語
かた
るところは
之
これ
を
成就
なしとげ
ざらんや
20
我
われ
はこれがために
福祉
さいはひ
をいのれとの
命令
おふせ
を
受
う
く
旣
すで
に
之
これ
に
福祉
さいはひ
をたまへば
我
われ
これを
變
かふ
るあたはざるなり
21
ヱホバ、ヤコブの
中
うち
に
惡
あし
き
事
こと
あるを
見
み
ずイスラエルの
中
うち
に
憂患
うれへ
あるを
見
み
ずその
神
かみ
ヱホバこれとともに
在
いま
し
王
わう
を
喜
よろこ
びて
呼
よば
はる
聲
こゑ
その
中
なか
にあり
22
神
かみ
かれらをエジプトより
導󠄃
みちび
き
出
いだ
したまふイスラエルは
强
つよ
きこと
兕
のうし
のごとし
23
ヤコブには
魔󠄃術
まじゆつ
なしイスラエルには
占卜
うらなひ
あらず
神
かみ
はその
爲
なす
ところをその
時
とき
にヤコブに
吿
つ
げイスラエルにしめしたまふなり
24
觀
み
よこの
民
たみ
は
牝
め
獅子
じし
のごとくに
起󠄃
たち
あがり
牡獅子
をじし
のごとくに
身
み
を
興
おこ
さん
是
これ
はその
攫
つかみ
得
え
たる
物
もの
を
食󠄃
くら
ひその
殺
ころ
しゝ
物
もの
の
血
ち
を
飮
のま
では
臥
ふす
ことを
爲
せ
じ
25
是
こゝ
においてバラクはバラムに
向
むか
ひ
汝
なんぢ
かれらを
詛
のろ
ふことをも
祝
しゆく
することをも
爲
する
なかれと
言
いひ
けるに
26
バラムこたへてバラクに
言
い
ふ
我
われ
はヱホバの
宣
のた
まふ
事
こと
は
凡
すべ
てこれを
爲
なさ
ざるを
得
え
ずと
汝
なんぢ
に
吿
つげ
おきしにあらずやと
27
バラクまたバラムに
言
いひ
けるは
請󠄃
こ
ふ
來
きた
れ
我
われ
なんぢを
他
ほか
の
處
ところ
に
導󠄃
みちび
き
徃
ゆか
ん
神
かみ
あるひは
汝
なんぢ
が
其處
そこ
より
彼
かれ
らを
我
わが
ために
詛
のろ
ふことを
善
よし
とせんと
28
バラクすなはちバラムを
導󠄃
みちび
きて
曠野
あらの
に
對
たい
するペオルの
嶺
いたゞき
に
至
いた
るに
29
バラム、バラクに
言
いひ
けるは
我
わが
ために
七箇
なゝつ
の
壇
だん
を
此
こゝ
に
築
きづ
き
牡牛
をうし
七匹
なゝつ
牡羊
をひつじ
七匹
なゝつ
を
此
こゝ
に
備
そな
へよと
292㌻
30
バラクすなはちバラムの
言
いへ
るごとく
爲
な
しその
壇
だん
ごとに
牡牛
をうし
一匹
ひとつ
と
牡羊
をひつじ
一匹
ひとつ
を
獻
さゝげ
たり
第24章
1
バラムはイスラエルを
祝
しゆく
することのヱホバの
心
こゝろ
に
適󠄄
かな
ふを
視
み
たれば
此度
こたび
は
前󠄃
まへ
の
時
とき
のごとくに
徃
ゆき
て
法
はふ
術
じゆつ
を
求
もと
むる
事
こと
を
爲
せ
ずその
面
かほ
を
曠野
あらの
に
向
むけ
て
居
を
り
2
バラム
目
め
を
擧
あげ
てイスラエルのその
支派
わかれ
にしたがひて
居
を
るを
觀
み
たり
時
とき
に
神
かみ
の
靈
みたま
かれに
臨
のぞ
みければ
〘223㌻〙
3
彼
かれ
すなはちこの
歌
うた
をのべて
云
いは
くベオルの
子
こ
バラム
言
い
ふ
目
め
の
啓
ひら
きたる
人
ひと
言
い
ふ
4
神
かみ
の
言詞
ことば
を
聞
きゝ
し
者
もの
能
あた
はざる
無
な
き
者
もの
をまぼろしに
觀
み
し
者
もの
倒
たふ
れ
臥
ふし
て
其
その
目
め
の
啓
ひら
けたる
者
もの
言
い
ふ
5
ヤコブよ
汝
なんぢ
の
天
てん
幕
まく
は
美
うるは
しき
哉
かな
イスラエルよ
汝
なんぢ
の
住󠄃所󠄃
すまひ
は
美
うるは
しき
哉
かな
6
是
これ
は
谷々
たに〴〵
のごとくに
布
しき
列
つら
ね
河
かは
邊
べ
の
園
その
のごとくヱホバの
栽
うゑ
し
沈
ぢん
香
かう
樹
じゆ
のごとく
水
みづ
の
邊
ほとり
の
香柏
かうはく
のごとし
7
その
桶
をけ
よりは
水
みづ
溢󠄃
あふ
れんその
種
たね
は
水
みづ
の
邊
ほとり
に
發育
そだた
んその
王
わう
はアガグよりも
高
たか
くなりその
國
くに
は
振
ふる
ひ
興
おこ
らん
8
神
かみ
これをエジプトより
導󠄃
みちび
き
出
いだ
せり
是
これ
は
强
つよ
きこと
兕
のうし
のごとくその
敵
あだ
なる
國々
くに〴〵
の
民
たみ
を
呑
のみ
つくしその
骨
ほね
を
摧
くだ
き
矢
や
をもて
之
これ
を
衝
つき
とほさん
9
是
これ
は
牡獅子
をじし
のごとくに
身
み
をかゞめ
牝
め
獅子
じし
のごとくに
臥
ふ
す
誰
たれ
か
敢
あへ
てこれを
起󠄃
おこ
さんやなんぢを
祝
しゆく
するものは
福祉
さいはひ
を
得
え
なんぢをのろふものは
災禍
わざはひ
をかうむるべし
10
こゝにおいてバラクはバラムにむかひて
怒
いかり
を
發
はつ
しその
手
て
を
拍
うち
ならせり
而
しか
してバラク、バラムにいひけるは
我
われ
はなんぢをしてわが
敵
てき
を
詛
のろ
はしめんとてなんぢを
招
まね
きたるに
汝
なんぢ
は
却
かへつ
て
斯
かく
三度
みたび
までも
彼
かれ
らを
大
おほい
に
祝
しゆく
したり
11
然
され
ば
汝
なんぢ
今
いま
汝
なんぢ
の
處
ところ
に
奔
はし
り
徃
ゆ
け
我
われ
は
汝
なんぢ
に
大
おほい
なる
尊󠄅榮
ほまれ
を
得
え
させんと
思
おも
ひたれどヱホバ
汝
なんぢ
を
阻
とゞ
めて
尊󠄅榮
ほまれ
を
得
う
るに
至
いた
らざらしむ
12
バラム、バラクに
言
いひ
けるは
我
われ
は
汝
なんぢ
が
我
われ
に
遣󠄃
つかは
しゝ
使者
つかひ
等
たち
に
吿
つげ
て
言
いは
ざりしや
13
假令
たとひ
バラクその
家
いへ
に
盈
みつ
るほどの
金銀
きんぎん
を
我
われ
に
與
あた
ふるとも
我
われ
はヱホバの
言
ことば
を
踰
こえ
て
自己
おのれ
の
心
こゝろ
のまゝに
善
よき
も
惡
あし
きも
爲
なす
ことを
得
え
ず
我
われ
はヱホバの
宣
のた
まふ
事
こと
のみを
言
いふ
べしと
293㌻
14
今
いま
われは
吾
わが
民
たみ
にかへる
然
され
ば
來
きた
れ
我
われ
この
民
たみ
が
後
のち
の
日
ひ
に
汝
なんぢ
の
民
たみ
に
爲
なさ
んところの
事
こと
を
汝
なんぢ
に
吿
つげ
しらせんと
15
すなはちこの
歌
うた
をのべて
云
いは
くベオルの
子
こ
バラム
言
い
ふ
目
め
の
啓
ひら
きたる
人
ひと
言
い
ふ
16
神
かみ
の
言
ことば
を
聞
きけ
るあり
至高者
いとたかきもの
を
知
しる
の
知識
ちしき
あり
能
あた
はざる
無
な
き
者
もの
をまぼろしに
觀
み
倒
たふ
れ
臥
ふし
て
其
その
目
め
の
啓
ひら
けたる
者
もの
言
い
ふ
17
我
われ
これを
見
み
ん
然
され
ど
今
いま
にあらず
我
われ
これを
望󠄇
のぞ
まん
然
され
ど
近󠄃
ちか
くはあらずヤコブより
一箇
ひとつ
の
星
ほし
いでんイスラエルより
一條
ひとすぢ
の
杖
つゑ
おこりモアブを
此旁
こなた
より
彼旁
かなた
に
至
いたる
まで
擊破
うちやぶ
りまた
鼓譟
きわだつ
者
もの
どもを
盡
こと〴〵
く
滅
ほろぼ
すべし
18
其
その
敵
てき
なるエドムは
是
これ
が
產業
もちもの
となりセイルは
之
これ
が
產業
もちもの
とならんイスラエルは
盛
さかん
になるべし
19
權
けん
を
秉
と
る
者
もの
ヤコブより
出
い
で
遺󠄃
のこ
れる
者等
ものども
を
城
まち
より
滅
ほろぼ
し
絕
たゝ
ん
20
バラム
又󠄂
また
アマレクを
望󠄇
のぞ
みこの
歌
うた
をのべて
云
いは
くアマレクは
國々
くに〴〵
の
中
うち
の
最初
いやさき
なる
者
もの
なり
其
その
終󠄃
をはり
には
滅
ほろ
び
絕
たゆ
るに
至
いた
らん
21
亦
また
ケニ
人
びと
を
望󠄇
のぞ
みこの
歌
うた
をのべて
云
いは
く
汝
なんぢ
の
住󠄃所󠄃
すみか
は
堅固
けんご
なり
汝
なんぢ
は
磐
いは
に
巢
す
をつくる
22
然
され
どカインは
亡
ほろび
て
終󠄃
つひ
にアッスリアの
爲
ため
に
擄
とら
へ
移
うつ
されん
〘224㌻〙
23
彼
かれ
亦
また
この
歌
うた
をのべて
云
いは
く
嗟
あゝ
神
かみ
これを
爲
なし
たまはん
時
とき
は
誰
たれ
か
生
いく
ることを
得
え
ん
24
キッテムの
方
かた
より
船
ふね
來
きたり
てアッスリアを
攻
せめ
なやましエベルを
攻
せめ
なやますべし
而
しか
して
是
これ
もまた
終󠄃
つひ
に
亡
ほろび
失
うせ
ん
25
斯
かく
てバラムは
起󠄃
たち
あがりて
自己
おのれ
の
處
ところ
に
歸
かへ
り
徃
ゆ
きぬバラクも
亦
また
去
さり
ゆけり
第25章
1
イスラエルはシッテムに
止
とゞ
まり
居
ゐ
けるがその
民
たみ
モアブの
婦󠄃女等
をんなども
と
婬
いん
をおこなふことを
始
はじ
めたり
2
その
婦󠄃女等
をんなども
其
その
神々
かみ〴〵
に
犧牲
いけにへ
を
獻
さゝぐ
る
時
とき
に
民
たみ
を
招
まね
けば
民
たみ
は
徃
ゆき
て
食󠄃
くら
ふことを
爲
な
しかつその
神々
かみ〴〵
を
拜
をが
めり
3
イスラエルかくバアルベオルに
附
つき
ければイスラエルにむかひてヱホバ
怒
いかり
を
發
はつ
したまへり
294㌻
4
ヱホバすなはちモーセに
吿
つげ
て
言
いひ
たまはく
民
たみ
の
首
かしら
をことごとく
携
つれ
きたりヱホバのためにかの
者等
ものども
を
日
ひ
に
曝
さら
せ
然
しか
せばヱホバの
烈
はげ
しき
怒
いかり
イスラエルを
離
はな
るゝあらんと
5
是
こゝ
においてモーセ、イスラエルの
士師
さばきびと
等
たち
にむかひ
汝
なんぢ
らおのおのその
配下
はいか
の
人々
ひと〴〵
のバアルベオルに
附
つけ
る
者
もの
を
殺
ころ
せと
言
いへ
り
6
モーセとイスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
全󠄃
ぜん
會衆
くわいしう
集合
しふくわい
の
幕屋
まくや
の
門
かど
にて
哭
なき
をる
時
とき
一箇
ひとり
のイスラエル
人
びと
ミデアンの
婦󠄃人
をんな
一箇
ひとり
を
携
つれ
きたり
彼
かれ
らの
目
め
の
前󠄃
まへ
にてその
兄弟
きやうだい
等
たち
の
中
うち
に
至
いた
れり
7
祭司
さいし
アロンの
子
こ
なるエレアザルの
子
こ
ピネハスこれを
見
み
會衆
くわいしう
の
中
うち
より
起󠄃
たち
あがりて
槍
やり
を
手
て
に
執
と
り
8
そのイスラエルの
人
ひと
の
後
あと
を
追󠄃
おふ
て
之
これ
が
寢室
ねや
に
入
い
りイスラエルの
人
ひと
を
衝
つ
きまたその
婦󠄃女
をんな
の
腹
はら
を
衝
つき
とほして
二人
ふたり
を
殺
ころ
せり
是
こゝ
において
疫病
えきびやう
のイスラエルの
子孫
ひと〴〵
におよぶこと
止
とゞま
れり
9
その
疫病
えきびやう
にて
死
しに
たる
者
もの
は二
萬
まん
四千
人
にん
なりき
10
ヱホバ、モーセに
吿
つげ
て
言
いひ
たまはく
11
祭司
さいし
アロンの
子
こ
なるエレアザルの
子
こ
ピネハスはわが
熱心
ねつしん
をイスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
中
うち
にあらはして
吾
わが
怒
いかり
をその
中
うち
より
取
とり
去
さ
り
我
われ
をして
熱心
ねつしん
をもてイスラエルの
子孫
ひと〴〵
を
滅
ほろぼ
し
盡
つく
すにいたらざらしめたり
12
故
ゆゑ
に
汝
なんぢ
言
い
へ
我
われ
これに
平󠄃和
へいわ
のわが
契約
けいやく
をさづく
13
即
すなは
ち
彼
かれ
とその
後
のち
の
子孫
しそん
永
なが
く
祭司
さいし
の
職
しよく
を
得
う
べし
是
これ
は
彼
かれ
その
神
かみ
のために
熱心
ねつしん
にしてイスラエルの
子孫
ひと〴〵
のために
贖
あがなひ
をなしたればなり
14
その
殺
ころ
されしイスラエル
人
びと
すなはちミデアンの
婦󠄃人
をんな
とともに
殺
ころ
されし
者
もの
はその
名
な
をジムリと
言
いひ
てサルの
子
こ
にしてシメオン
人
びと
の
宗族
やから
の
牧伯
つかさ
の
一人
ひとり
なり
15
またその
殺
ころ
されしミデアンの
婦󠄃人
をんな
は
名
な
をコズビと
曰
いひ
てツルの
女子
むすめ
なりツルはミデアンの
民
たみ
の
宗族
やから
の
首
かしら
なり
16
ヱホバ、モーセに
吿
つげ
て
言
いひ
たまはく
17
ミデアン
人
びと
に
逼
せま
りてこれを
擊
う
て
〘225㌻〙
18
其
そ
は
彼
かれ
ら
謀計
はかりごと
をもて
汝
なんぢ
に
逼
せま
りペオルの
事
こと
とその
姉妹
しまい
なるミデアンの
牧伯
つかさ
の
女
むすめ
すなはちペオルのために
疫病
えきびやう
の
起󠄃
おこ
れる
日
ひ
に
殺
ころ
されしコズビの
事
こと
において
汝
なんぢ
らを
惑
まどは
したればなり
295㌻
第26章
1
疫病
えきびやう
の
後
のち
ヱホバ、モーセと
祭司
さいし
アロンの
子
こ
エレアザルに
吿
つげ
て
言
いひ
たまはく
2
イスラエルの
全󠄃
ぜん
會衆
くわいしう
の
總
そう
數
すう
をその
父󠄃祖
ふそ
の
家
いへ
にしたがひて
核
しら
べイスラエルの
中
うち
凡
およ
そ二十
歳
さい
以上
いじやう
にして
戰爭
いくさ
に
出
いづ
るに
勝󠄃
たふ
る
者
もの
を
數
かぞ
へよと
3
モーセ
及
およ
び
祭司
さいし
エレアザルすなはちヱリコに
對
たい
してヨルダンの
邊
ほとり
にあるモアブの
平󠄃野
ひらの
に
於
おい
てかれらに
吿
つげ
て
言
いひ
けるは
4
エジプトの
地
ち
より
出
いで
きたれるモーセとイスラエルの
子孫
ひと〴〵
にヱホバの
命
めい
じ
給
たま
へる
如
ごと
く
汝
なんぢ
ら
其
その
中
うち
の二十
歳
さい
以上
いじやう
の
者
もの
を
計
かぞ
へよ
5
イスラエルの
長子
うひご
はルベン、ルベンの
子孫
しそん
はヘノクよりヘノク
人
びと
の
族
やから
出
い
でパルよりパル
人
びと
の
族
やから
出
い
で
6
ヘヅロンよりヘヅロン
人
びと
の
族
やから
出
い
でカルミよりカルミ
人
びと
の
族
やから
出
い
づ
7
ルベンの
宗族
やから
は
是
かく
のごとくにしてその
核數
かぞへ
られし
者
もの
は四
萬
まん
三千七百三千
人
にん
8
またパルの
子
こ
はエリアブ
9
エリアブの
子
こ
はネムエル、ダタン、アビラムこのダタンとアビラムは
會衆
くわいしう
の
中
うち
に
名
な
ある
者
もの
にてコラの
黨類
ともがら
とともにモーセとアロンに
逆󠄃
さから
ひてヱホバに
悸
もと
りし
事
こと
ありしが
10
地
ち
その
口
くち
を
開
ひら
きて
彼
かれ
らとコラとを
呑
の
みその
黨類
ともがら
二百五十
人
にん
は
火
ひ
に
燒
やか
れて
死
しに
うせ
人
ひと
の
鑒戒
かゞみ
となれり
11
但
たゞ
しコラの
子等
こども
は
死
しな
ざりき
12
シメオンの
子孫
しそん
はその
宗族
やから
に
依
よれ
ば
左
さ
のごとしネムエルよりはネムエル
人
びと
の
族
やから
出
い
でヤミンよりはヤミン
人
びと
の
族
やから
出
い
でヤキンよりはヤキン
人
びと
の
族
やから
出
い
で
13
ゼラよりはゼラ
人
びと
の
族
やから
出
い
でシヤウルよりはシヤウル
人
びと
の
族
やから
出
い
づ
14
シメオン
人
びと
の
宗族
やから
は
是
かく
の
如
ごと
くにして
其
その
數
かぞへ
られし
者
もの
は二
萬
まん
二千二百
人
にん
296㌻
15
ガドの
子孫
しそん
は
其
その
宗族
やから
に
依
よれ
ば
左
さ
の
如
ごと
しゼポンよりはゼポン
人
びと
の
族
やから
出
い
でハギよりはハギ
人
びと
の
族
やから
出
い
でシユニよりはシユニ
人
びと
の
族
やから
出
い
で
16
オズニよりはオズニ
人
びと
の
族
やから
出
い
でエリよりはエリ
人
びと
の
族
やから
出
い
で
17
アロドよりはアロド
人
びと
の
族
やから
出
い
でアレリよりはアレリ
人
びと
の
族
やから
出
い
づ
18
ガドの
宗族
やから
は
是
かく
のごとくにしてその
核數
かぞへ
られし
者
もの
は四
萬
まん
五百
人
にん
19
ユダの
子等
こども
はエルとオナン、エルとオナンはカナンの
地
ち
に
死
しに
たり
20
ユダの
子孫
しそん
はその
宗族
やから
によれば
左
さ
のごとしシラよりはシラ
人
びと
の
族
やから
出
い
でペレヅよりはペレヅ
人
びと
の
族
やから
出
い
でゼラよりはゼラ
人
びと
の
族
やから
出
い
づ
〘226㌻〙
21
ペレヅの
子孫
しそん
は
左
さ
のごとしヘヅロンよりはヘヅロン
人
びと
の
族
やから
出
い
でハムルよりけハムル
人
びと
の
族
やから
出
い
づ
22
ユダの
宗族
やから
は
是
かく
のごとくにしてその
核數
かぞへ
られし
者
もの
は七
萬
まん
六千五百
人
にん
23
イツサカルの
子孫
しそん
はその
宗族
やから
によれば
左
さ
のごとしトラよりはトラ
人
びと
の
族
やから
出
い
でプワよりはプワ
人
びと
の
族
やから
出
い
で
24
ヤシユブよりはヤシユブ
人
びと
の
族
やから
出
い
でシムロンよりはシムロン
人
びと
の
族
やから
出
い
づ
25
イッサカルの
宗族
やから
は
是
かく
のごとくにしてその
數
かぞ
へられし
者
もの
は六
萬
まん
四千三百
人
にん
26
ゼブルンの
子孫
しそん
はその
宗族
やから
によれば
左
さ
の
如
ごと
しセレデよりはセレデ
人
びと
の
族
やから
出
い
でエロンよりはエロン
人
びと
の
族
やから
出
い
でヤリエルよりはヤリエル
人
びと
の
族
やから
出
い
づ
27
ゼブルン
人
びと
の
宗族
やから
は
是
かく
のごとくにしてその
核數
かぞへ
られし
者
もの
は六
萬
まん
五百
人
にん
28
ヨセフの
子等
こども
はその
宗族
やから
に
依
よれ
ばマナセとエフライム
29
マナセの
子等
こども
の
中
うち
マキルよりマキル
人
びと
の
族
やから
出
い
づマキル、ギレアデを
生
うめ
りギレアデよりギレアデ
人
びと
の
族
やから
出
い
づ
30
ギレアデの
子孫
しそん
は
左
さ
のごとしイエゼルよりはイエゼル
人
びと
の
族
やから
出
い
でヘレクよりはヘレク
人
びと
の
族
やから
出
い
で
31
アスリエルよりはアスリエル
人
びと
の
族
やから
出
い
でシケムよりはシケム
人
びと
の
族
やから
出
い
で
32
セミダよりはセミダ
人
びと
の
族
やから
出
い
でヘペルよりはヘペル
人
びと
の
族
やから
出
い
づ
33
ヘペルの
子
こ
ゼロペハデには
男子
なんし
なく
惟
たゞ
女子
によし
ありしのみその
名
な
はマアラ、ノア、ホグラ、ミルカ、テルザと
曰
い
ふ
297㌻
34
マナセの
宗族
やから
は
是
かく
のごとくにしてその
核數
かぞへ
られし
者
もの
は五
萬
まん
二千七百
人
にん
35
エフライムの
子孫
しそん
はその
宗族
やから
によれば
左
さ
のごとしシユテラよりはシユテラ
人
びと
の
宗族
やから
出
い
でベケルよりはベケル
人
びと
の
族
やから
出
い
でタハンよりはタハン
人
びと
の
族
やから
出
い
づ
36
シユテラの
子孫
しそん
は
左
さ
のごとしエランよりエラン
人
びと
の
族
やから
出
い
づ
37
エフライムの
子孫
しそん
の
宗族
やから
は
是
かく
のごとくにしてその
核數
かぞへ
られし
者
もの
は三
萬
まん
二千五百
人
にん
ヨセフの
子孫
しそん
はその
宗族
やから
に
依
よれ
ば
是
かく
のごとし
38
ベニヤミンの
子孫
しそん
はその
宗族
やから
によれば
左
さ
のごとしベラよりはベラ
人
びと
の
族
やから
出
い
でアシベルよりはアシベル
人
びと
の
族
やから
出
い
でアヒラムよりはアヒラム
人
びと
の
族
やから
出
い
で
39
シユパムよりはシユパム
人
びと
の
族
やから
出
い
でホパムよりはホパム
人
びと
の
族
やから
出
い
づ
40
ベラの
子等
こども
はアルデとナアマン、アルデよりはアルデ
人
びと
の
族
やから
出
い
でナアマンよりはナアマン
人
びと
の
族
やから
出
い
づ
41
ベニヤミンの
子孫
しそん
はその
宗族
やから
に
依
よれ
ば
是
かく
のごとくにしてその
核數
かぞへ
られし
者
もの
は四
萬
まん
五千六百
人
にん
42
ダンの
子孫
しそん
はその
宗族
やから
に
依
よれ
ば
左
さ
のごとしシユハムよりシユハム
人
びと
の
族
やから
出
い
づダンの
宗族
やから
はその
宗族
やから
によれば
是
かく
の
如
ごと
し
〘227㌻〙
43
シユハム
人
びと
の
諸
すべて
の
族
やから
の
中
うち
核數
かぞへ
られし
者
もの
は六
萬
まん
四千四百
人
にん
44
アセルの
子孫
しそん
はその
宗族
やから
によれば
左
さ
のごとしヱムナよりはヱムナ
人
びと
の
族
やから
出
い
でヱスイよりはヱスイ
人
びと
の
族
やから
出
い
でベリアよりはベリア
人
びと
の
族
やから
出
い
づ
45
ベリアの
子孫
しそん
の
中
うち
ヘベルよりはヘベル
人
びと
の
族
やから
出
い
でマルキエルよりはマルキエル
人
びと
の
族
やから
出
い
づ
46
アセルの
女子
むすめ
の
名
な
はサラと
曰
い
ふ
47
アセルの
子孫
しそん
の
宗族
やから
は
是
かく
のごとくにしてその
核數
かぞへ
られし
者
もの
五
萬
まん
三千四百
人
にん
298㌻
48
ナフタリの
子孫
しそん
はその
宗族
やから
によれば
左
さ
のごとしヤジエルよりヤジエル
人
びと
の
族
やから
出
い
でグニよりグニ
人
びと
の
族
やから
出
い
で
49
ヱゼルよりヱゼル
人
びと
の
族
やから
出
い
でシレムよりシレム
人
びと
の
族
やから
出
い
づ
50
ナフタリの
宗族
やから
はその
宗族
やから
によればかくのごとくにしてその
核數
かぞへ
られしものは四
萬
まん
五千四百
人
にん
51
すなはちイスラエルの
子孫
しそん
の
核數
かぞへ
られし
者
もの
は六十
萬
まん
一千七百三十
人
にん
なりき
52
ヱホバ、モーセに
吿
つげ
て
言
いひ
たまはく
53
この
人々
ひと〴〵
にその
名
な
の
數
かず
にしたがひて
地
ち
を
分󠄃
わか
ち
與
あた
へてこれが
產業
さんげふ
となさしむべし
54
人
ひと
衆
おほき
には
汝
なんぢ
多
おほ
くの
產業
さんげふ
を
與
あた
へ
人
ひと
寡
すくなき
には
少
すこし
の
產業
さんげふ
を
與
あた
ふべし
即
すなは
ちその
核數
かぞへ
られし
數
かず
にしたがひておのおの
產業
さんげふ
を
受
うく
べきなり
55
但
たゞ
しその
地
ち
は
䰗
くじ
をもて
之
これ
を
分󠄃
わか
ちその
父󠄃祖
ふそ
の
支派
わかれ
の
名
な
にしたがひて
之
これ
を
獲
う
べし
56
即
すなは
ち
䰗
くじ
をもてその
產業
さんげふ
を
人
ひと
衆
おほ
き
者
もの
と
寡
すくな
き
者
もの
とに
分󠄃
わか
つべきなり
57
レビ
人
びと
のその
宗族
やから
にしたがひて
數
かぞ
へられし
者
もの
は
左
さ
のごとしゲルションよりはゲルション
人
びと
の
族
やから
出
い
でコハテよりはコハテ
人
びと
の
族
やから
出
い
でメラリよりはメラリ
人
びと
の
族
やから
出
い
づ
58
レビの
族
やから
は
左
さ
のごとしリブニ
人
びと
の
族
やから
ヘブロン
人
びと
の
族
やから
マヘリ
人
びと
の
族
やから
ムシ
人
びと
の
族
やから
コラ
人
びと
の
族
やから
コハテ、アムラムを
生
うめ
り
59
アムラムの
妻
つま
の
名
な
はヨケベデといひてレビの
女子
むすめ
なり
是
これ
はエジプトにてレビに
生
うま
れし
者
もの
なりしがアムラムにそひてアロンとモーセおよびその
姉妹
しまい
ミリアムを
生
うめ
り
60
アロンにはナダブ、アビウ、エレアザルおよびイタマル
生
うま
る
61
ナダブとアビウは
異
こと
火
び
をヱホバの
前󠄃
まへ
にさゝげし
時
とき
死
しね
り
62
その
核數
かぞへ
られし一
箇
か
月
げつ
以上
いじやう
の
男子
をとこ
は
都合
あはせて
二
萬
まん
三千
人
にん
レビ
人
びと
はイスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
中
うち
に
產業
さんげふ
を
與
あた
へられざるが
故
ゆゑ
にイスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
中
うち
に
核數
かぞへ
られざるなり
63
是
これ
すなはちモーセと
祭司
さいし
エレアザルがヨルダンの
邊
ほとり
なるヱリコに
對
たい
するモアブの
平󠄃野
ひらの
にて
數
かぞ
へたるイスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
數
かず
なり
〘228㌻〙
299㌻
64
但
たゞ
しその
中
うち
にはモーセとアロンがシナイの
曠野
あらの
においてイスラエルの
子孫
ひと〴〵
をかぞへし
時
とき
に
數
かぞ
へたる
者
もの
は
一人
ひとり
もあらざりき
65
其
そ
はヱホバ
曾
かつ
て
彼
かれ
らの
事
こと
を
宣
のべ
て
是
これ
はかならず
曠野
あらの
に
死
しな
んといひたまひたればなり
是
こゝ
をもてヱフンネの
子
こ
カルブとヌンの
子
こ
ヨシュアの
外
ほか
は
一人
ひとり
も
遺󠄃
のこ
れる
者
もの
あらざりき
第27章
1
茲
こゝ
にヨセフの
子
こ
マナセの
族
やから
の
中
うち
なるヘペルの
子
こ
ゼロペハデの
女子
むすめ
等
ども
きたれりヘペルはギレアデの
子
こ
ギレアデはマキルの
子
こ
マキルはマナセの
子
こ
なりその
女子
むすめ
等
ども
の
名
な
はマアラ、ノア、ホグラ、ミルカ、テルザといふ
2
彼
かれ
ら
集會
しふくわい
の
幕屋
まくや
の
門
かど
にてモーセと
祭司
さいし
エレアザルと
牧伯等
つかさたち
と
全󠄃
ぜん
會衆
くわいしう
の
前󠄃
まへ
に
立
た
ち
言
いひ
けるは
3
我等
われら
の
父󠄃
ちゝ
は
曠野
あらの
に
死
しね
り
彼
かれ
はかのコラに
與
くみ
して
集
あつま
りてヱホバに
逆󠄃
さから
ひし
者等
ものども
の
中
うち
に
加
くは
はらず
自己
おのれ
の
罪
つみ
に
死
しね
り
然
しか
るに
男子
をとこのこ
なし
4
我
われ
らの
父󠄃
ちゝ
の
名
な
なんぞその
男子
をとこのこ
あらざるがためにその
族
やから
の
中
うち
より
削
けづ
らるゝことある
可
べけ
んや
我
われ
らの
父󠄃
ちゝ
の
兄弟
きやうだい
の
中
うち
において
我
われ
らにも
產業
さんげふ
を
與
あた
へよと
5
モーセすなはちその
事
こと
をヱホバの
前󠄃
まへ
に
陳
のべ
けるに
6
ヱホバ、モーセに
吿
つげ
て
言
いひ
たまはく
7
ゼロペハデの
女子
むすめ
等
ども
の
言
いふ
ところは
道󠄃理
ことはり
なり
汝
なんぢ
かならず
彼
かれ
らの
父󠄃
ちゝ
の
兄弟
きやうだい
の
中
うち
において
彼
かれ
らに
產業
さんげふ
を
與
あた
へて
獲
え
さすべし
即
すなは
ちその
父󠄃
ちゝ
の
產業
さんげふ
をこれに
歸
き
せしむべし
8
汝
なんぢ
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
に
吿
つげ
て
言
いふ
べし
人
ひと
もし
男子
をとこのこ
なくして
死
しな
ばその
產業
さんげふ
をこれが
女子
むすめ
に
歸
き
せしむべし
9
もしまた
女子
むすめ
もあらざる
時
とき
はその
產業
さんげふ
をその
兄弟
きやうだい
に
與
あた
ふべし
10
もし
兄弟
きやうだい
あらざる
時
とき
はその
產業
さんげふ
をその
父󠄃
ちゝ
の
兄弟
きやうだい
に
與
あた
ふべし
11
もしまたその
父󠄃
ちゝ
に
兄弟
きやうだい
あらざる
時
とき
はその
親戚
しんせき
の
最
もつと
も
近󠄃
ちか
き
者
もの
にその
產業
さんげふ
を
與
あた
へて
獲
え
さすべしヱホバのモーセに
命
めい
ぜしごとくイスラエルの
子孫
ひと〴〵
は
永
なが
く
之
これ
をもて
律法
おきて
の
例
のり
とすべし
12
茲
こゝ
にヱホバ、モーセに
言
いひ
たまはく
汝
なんぢ
このアバリム
山
ざん
にのぼり
我
わが
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
に
與
あた
へし
地
ち
を
觀
み
よ
13
汝
なんぢ
これを
觀
み
なばアロンの
旣
すで
に
加
くは
はりしごとく
汝
なんぢ
もその
民
たみ
に
加
くは
はるべし
300㌻
14
是
これ
チンの
曠野
あらの
において
會衆
くわいしう
の
爭論
あらそひ
をなせる
砌
みぎり
に
汝
なんぢ
らわが
命
めい
に
悸
もと
りかの
水
みづ
の
側
かたはら
にて
我
われ
の
聖󠄄
きよ
き
事
こと
をかれらの
目
め
のまへに
顯
あらは
すことを
爲
せ
ざりしが
故
ゆゑ
なり
是
これ
すなはちチンの
曠野
あらの
のカデシにあるメリバの
水
みづ
なり
15
モーセ、ヱホバに
申
まう
して
言
いひ
けるは
16
ヱホバ
一切
すべて
の
血肉
けつにく
ある
者
もの
の
生命
いのち
の
神
かみ
よ
願
ねがは
くはこの
會衆
くわいしう
の
上
うへ
に
一人
ひとり
を
立
た
て
17
之
これ
をして
彼等
かれら
の
前󠄃
まへ
に
出
いで
かれらの
前󠄃
まへ
に
入
い
り
彼
かれ
らを
導󠄃
みちび
き
出
いだ
し
彼
かれ
らを
導󠄃
みちび
き
入
い
る
者
もの
とならしめヱホバの
會衆
くわいしう
をして
牧者
かふもの
なき
羊
ひつじ
のごとくならざらしめたまへ
〘229㌻〙
18
ヱホバ、モーセに
言
いひ
たまはくヌンの
子
こ
ヨシユアといふ
靈
みたま
のやどれる
人
ひと
を
取
と
り
汝
なんぢ
の
手
て
をその
上
うへ
に
按
お
き
19
これを
祭司
さいし
エレアザルと
全󠄃
ぜん
會衆
くわいしう
の
前󠄃
まへ
に
立
たゝ
せて
彼
かれ
らの
前󠄃
まへ
にて
之
これ
に
命
めい
ずる
事
こと
をなすべし
20
汝
なんぢ
これに
自己
おのれ
の
尊󠄅榮
さかえ
を
分󠄃
わか
ち
與
あた
ヘイスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
全󠄃
ぜん
會衆
くわいしう
をしてこれに
順
した
がはしむべし
21
彼
かれ
は
祭司
さいし
エレアザルの
前󠄃
まへ
に
立
たつ
べしエレアザルはウリムをもて
彼
かれ
のためにヱホバの
前󠄃
まへ
に
問
とふ
ことを
爲
なす
べしヨシユアとイスラエルの
子孫
ひと〴〵
すなはちその
全󠄃
ぜん
會衆
くわいしう
はエレアザルの
言
ことば
にしたがひて
出
い
でエレアザルの
言
ことば
にしたがひて
入
いる
べし
22
是
こゝ
においてモーセはヱホバの
己
おのれ
に
命
めい
じたまへるごとく
爲
な
しヨシユアを
取
とり
て
之
これ
を
祭司
さいし
エレアザルと
全󠄃
ぜん
會衆
くわいしう
の
前󠄃
まへ
に
立
たゝ
せ
23
その
手
て
をこれが
上
うへ
に
按
お
き
之
これ
に
命
めい
ずることを
爲
な
しヱホバのモーセをもて
命
めい
じたまへる
如
ごと
くなせり
第28章
1
ヱホバ、モーセに
吿
つげ
て
言
いひ
たまはく
2
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
に
命
めい
じて
之
これ
に
言
い
へわが
禮物
そなへもの
わが
食󠄃物
しよくもつ
なる
火祭
くわさい
わが
馨
かうばしき
香
にほひ
の
物
もの
は
汝
なんぢ
らこれをその
期
き
にいたりて
我
われ
に
献
さゝ
ぐることを
怠
おこた
るべからず
3
汝
なんぢ
かれらに
言
いふ
べし
汝
なんぢ
らがヱホバに
獻
さゝ
ぐる
火祭
くわさい
は
是
これ
なり
即
すなは
ち
當歳
たうさい
の
全󠄃
まつ
たき
羔羊
こひつじ
二匹
ふたつ
を
日々
ひゞ
に
獻
さゝ
げて
常
じやう
燔祭
はんさい
となすべし
4
即
すなは
ち
一匹
ひとつ
の
羔羊
こひつじ
を
朝󠄃
あした
に
獻
さゝ
げ
一匹
ひとつ
の
羔羊
こひつじ
を
夕
ゆふべ
に
獻
さゝ
ぐべし
301㌻
5
また
麥
むぎ
粉
こ
一エパの十
分󠄃
ぶん
の一に
搗
かて
て
取
とり
たる
油
あぶら
一ヒンの四
分󠄃
ぶん
の一を
混和
まじへ
て
素祭
そさい
となすべし
6
是
これ
すなはちシナイ
山
ざん
において
定
さだ
めたる
常
じやう
燔祭
はんさい
にしてヱホバに
馨
かうば
しき
香
にほひ
としてたてまつる
火祭
くわさい
なり
7
またその
灌祭
くわんさい
は
羔羊
こひつじ
一匹
ひとつ
に一ヒンの四
分󠄃
ぶん
の一を
用
もち
ふべし
即
すなは
ち
聖󠄄所󠄃
きよきところ
において
濃酒
こきさけ
をヱホバのために
灌
そゝ
ぎて
灌祭
くわんさい
となすべし
8
夕
ゆふべ
にはまた
今
いま
一
ひとつ
の
羔羊
こひつじ
を
獻
さゝ
ぐべしその
素祭
そさい
と
灌祭
くわんさい
とは
朝󠄃
あした
のごとくになし
之
これ
を
獻
さゝ
げて
火祭
くわさい
となしてヱホバに
馨
かうば
しき
香
にほひ
をたてまつるべし
9
また
安息日
あんそくにち
には
當歳
たうさい
の
羔羊
こひつじ
の
全󠄃
まつた
き
者
もの
二匹
ふたつ
と
麥
むぎ
粉
こ
十
分󠄃
ぶん
の二に
油
あぶら
をまじへたるその
素祭
そさい
とその
灌祭
くわんさい
を
獻
さゝ
ぐべし
10
是
これ
すなはち
安息日
あんそくにち
ごとの
燔祭
はんさい
にして
常
じやう
燔祭
はんさい
とその
灌祭
くわんさい
の
外
ほか
なる
者
もの
なり
11
また
汝
なんぢ
ら
月々
つきづき
の
朔日
ついたち
には
燔祭
はんさい
をヱホバに
獻
さゝ
ぐべし
即
すなは
ち
少
わか
き
牡牛
をうし
二匹
ふたつ
牡羊
をひつじ
一匹
ひとつ
當歳
たうさい
の
羔羊
こひつじ
の
全󠄃
まつた
き
者
もの
七匹
なゝつ
を
獻
さゝ
げ
12
牡牛
をうし
一匹
ひとつ
には
麥
むぎ
粉
こ
十
分󠄃
ぶん
の三に
油
あぶら
を
和
まじへ
たるをもてその
素祭
そさい
となし
牡羊
をひつじ
一匹
ひとつ
には
麥
むぎ
粉
こ
十
分󠄃
ぶん
の二に
油
あぶら
をまじへたるをもてその
素祭
そさい
となし
13
羔羊
こひつじ
一匹
ひとつ
には
麥
むぎ
粉
こ
十
分󠄃
ぶん
の一に
油
あぶら
を
混和
まじへ
たるをもてその
素祭
そさい
となし
之
これ
を
馨
かうば
しき
香
にほひ
の
燔祭
はんさい
としてヱホバに
火祭
くわさい
をたてまつるべし
〘230㌻〙
14
またその
灌祭
くわんさい
は
牡牛
をうし
一匹
ひとつ
に
酒
さけ
一ヒンの
半󠄃
はん
牡羊
をひつじ
一匹
ひとつ
に一ヒンの三
分󠄃
ぶん
の一
羔羊
こひつじ
一匹
ひとつ
に一ヒンの四
分󠄃
ぶん
の一を
用
もち
ふべし
是
これ
すなはち
年
とし
の
月々
つき〴〵
の
中
うち
月
つき
ごとに
獻
さゝ
ぐべき
燔祭
はんさい
なり
15
また
常
じやう
燔祭
はんさい
とその
灌祭
くわんさい
の
外
ほか
に
牡山羊
をやぎ
一匹
ひとつ
を
罪祭
ざいさい
としてヱホバに
獻
さゝ
ぐべし
16
正
しやう
月
ぐわつ
の十四
日
か
はヱホバの
逾越節
すぎこしのいはひ
なり
17
またその
月
つき
の十五
日
にち
は
節日
いはひゞ
なり
七日
なぬか
の
間
あひだ
酵
たね
いれぬパンを
食󠄃
くら
ふべし
18
その
首
はじめ
の
日
ひ
には
聖󠄄
せい
會
くわい
をひらくべし
汝等
なんぢら
何
なに
の
職業
しよくげふ
をも
爲
なす
べからず
19
汝
なんぢ
ら
火祭
くわさい
を
獻
さゝ
げてヱホバに
燔祭
はんさい
たらしむるには
少
わか
き
牡牛
をうし
二匹
ふたつ
牡羊
をひつじ
一匹
ひとつ
當歳
たうさい
の
羔羊
こひつじ
七匹
なゝつ
をもてすべし
是等
これら
は
皆
みな
全󠄃
まつた
き
者
もの
なるべし
20
その
素祭
そさい
には
麥
むぎ
粉
こ
に
油
あぶら
を
和
まじへ
たるを
用
もちふ
べし
即
すなは
ち
牡牛
をうし
一匹
ひとつ
には
麥
むぎ
粉
こ
十
分󠄃
ぶん
の三を
獻
さゝ
げ
牡羊
をひつじ
一匹
ひとつ
には十
分󠄃
ぶん
の二を
獻
さゝ
げ
302㌻
21
また
羔羊
こひつじ
は
七匹
なゝつ
ともその
羔羊
こひつじ
一匹
ひとつ
ごとに十
分󠄃
ぶん
の一を
獻
さゝ
ぐべし
22
また
牡山羊
をやぎ
一匹
ひとつ
を
罪祭
ざいさい
に
獻
さゝ
げて
汝
なんぢ
らのために
贖罪
あがなひ
をなすべし
23
朝󠄃
あした
に
獻
さゝ
ぐる
常
じやう
燔祭
はんさい
なる
燔祭
はんさい
の
外
ほか
に
汝
なんぢ
ら
是
これ
らを
獻
さゝ
ぐべし
24
是
かく
のごとく
汝
なんぢ
ら
七日
なぬか
の
間
あひだ
日
ひ
ごとに
火祭
くわさい
の
食󠄃物
しよくもの
を
獻
さゝ
げてヱホバに
馨
かうば
しき
香
にほひ
をたてまつるべし
是
これ
は
常
じやう
燔祭
はんさい
とその
灌祭
くわんさい
の
外
ほか
に
獻
さゝ
ぐべき
者
もの
なり
25
而
しか
して
第七日
なぬかめ
には
汝
なんぢ
ら
聖󠄄
せい
會
くわい
を
開
ひら
くべし
何
なに
の
職業
しよくげふ
をち
爲
なす
べからず
26
七
なゝ
七日
なぬか
の
後
のち
すなはち
汝
なんぢ
らが
新
あたら
しき
素祭
そさい
をヱホバに
携
たづさ
へきたる
初
はつ
穗
ほ
の
日
ひ
にも
汝
なんぢ
ら
聖󠄄
せい
會
くわい
を
開
ひら
くべし
何
なに
の
職業
しよくげふ
をも
爲
なす
べからず
27
汝
なんぢ
ら
燔祭
はんさい
を
獻
さゝ
げてヱホバに
馨
かうば
しき
香
にほひ
をたてまつるべし
即
すなは
ち
少
わか
き
牡牛
をうし
二匹
ふたつ
牡羊
をひつじ
一匹
ひとつ
當歳
たうさい
の
羔羊
こひつじ
七匹
なゝつ
を
獻
さゝ
ぐべし
28
その
素祭
そさい
には
麥
むぎ
粉
こ
に
油
あぶら
を
混和
まじへ
たるを
用
もち
ふべし
即
すなは
ち
牡牛
をうし
一匹
ひとつ
に十
分󠄃
ぶん
の三
牡羊
をひつじ
一匹
ひとつ
に十
分󠄃
ぶん
の二を
用
もち
ひ
29
また
羔羊
こひつじ
には
七匹
なゝつ
ともに
羔羊
こひつじ
一匹
ひとつ
に十
分󠄃
ぶん
の一を
用
もち
ふべし
30
また
牡山羊
をやぎ
一匹
ひとつ
をさゝげて
汝
なんぢ
らのために
贖罪
あがなひ
をなすべし
31
汝
なんぢ
ら
常
じやう
燔祭
はんさい
とその
素祭
そさい
とその
灌祭
くわんさい
の
外
ほか
に
是等
これら
を
獻
さゝ
ぐべし
是
これ
みな
全󠄃
まつた
き
者
もの
なるべし
第29章
1
七
月
ぐわつ
にいたりその
月
つき
の
朔日
ついたち
に
汝
なんぢ
ら
聖󠄄
せい
會
くわい
を
開
ひら
くべし
何
なに
の
職
しよく
業
げふ
をも
爲
なす
べからず
是
これ
は
汝
なんぢ
らが
喇叭
らつぱ
を
吹
ふく
べき
日
ひ
なり
2
汝
なんぢ
ら
燔祭
はんさい
をさゝげてヱホバに
馨
かうば
しき
香
にほひ
をたてまつるべし
即
すなは
ち
少
わか
き
牡牛
をうし
一匹
ひとつ
牡羊
をひつじ
一匹
ひとつ
當歳
たうさい
の
羔羊
こひつじ
の
全󠄃
まつた
き
者
もの
七匹
なゝつ
を
獻
さゝ
ぐべし
3
その
素祭
そさい
には
麥
むぎ
粉
こ
に
油
あぶら
を
混和
まじへ
たるを
用
もち
ふべし
即
すなは
ち
牡牛
をうし
一匹
ひとつ
に十
分󠄃
ぶん
の三
牡羊
をひつじ
一匹
ひとつ
に十
分󠄃
ぶん
の二をもちひ
4
また
羔羊
こひつじ
には
七匹
なゝつ
とも
羔羊
こひつじ
一匹
ひとつ
に十
分󠄃
ぶん
の一を
用
もち
ふべし
〘231㌻〙
5
また
牡山羊
をやぎ
一匹
ひとつ
を
罪祭
ざいさい
に
獻
さゝ
げて
汝
なんぢ
らのために
贖罪
あがなひ
をなすべし
6
是
これ
は
月々
つき〴〵
の
朔日
ついたち
の
燔祭
はんさい
とその
素祭
そさい
および
日々
ひゞ
の
燔祭
はんさい
とその
素祭
そさい
と
灌祭
くわんさい
の
外
ほか
なる
者
もの
なり
是
これ
らの
物
もの
の
例
のり
にしたがひて
之
これ
をヱホバにたてまつりて
馨
かうば
しき
香
にほひ
の
火
くわ
祭
さい
となすべし
303㌻
7
またその七
月
ぐわつ
の
十日
とをか
に
汝
なんぢ
ら
聖󠄄
せい
會
くわい
を
開
ひら
きかつ
汝
なんぢ
らの
身
み
をなやますべし
何
なに
の
職
しよく
業
げふ
をも
爲
なす
べからず
8
汝
なんぢ
らヱホバに
燔祭
はんさい
を
獻
さゝ
げて
馨
かうば
しき
香
にほひ
をたてまつるべし
即
すなは
ち
少
わか
き
牡牛
をうし
一匹
ひとつ
牡羊
をひつじ
一匹
ひとつ
當歳
たうさい
の
羔羊
こひつじ
七匹
なゝつ
是
これ
みな
全󠄃
まつた
き
者
もの
なるべし
9
その
素祭
そさい
には
麥
むぎ
粉
こ
に
油
あぶら
を
混和
まじへ
たるを
用
もち
ふべし
即
すなは
ち
牡牛
をうし
一匹
ひとつ
に十
分󠄃
ぶん
の
三牡羊
をひつじ
一匹
ひとつ
に十
分󠄃
ぶん
の二を
用
もち
ひ
10
また
羔羊
こひつじ
には
七匹
なゝつ
とも
羔羊
こひつじ
一匹
ひとつ
に十
分󠄃
ぶん
の一を
用
もち
ふべし
11
また
牡山羊
をやぎ
一匹
ひとつ
を
罪祭
ざいさい
に
獻
さゝ
ぐべし
是等
これら
は
贖罪
あがなひ
の
罪祭
ざいさい
と
常
じやう
燔祭
はんさい
とその
素祭
そさい
と
灌祭
くわんさい
の
外
ほか
なる
者
もの
なり
12
七
月
ぐわつ
の十五
日
にち
に
汝
なんぢ
ら
聖󠄄
せい
會
くわい
を
開
ひら
くべし
何
なに
の
職
しよく
業
げふ
をも
爲
なす
べからず
汝
なんぢ
ら
七日
なぬか
の
間
あひだ
ヱホバに
向
むかひ
て
節筵
いはひ
を
守
まも
るべし
13
汝
なんぢ
ら
燔祭
はんさい
を
獻
さゝ
げてヱホバに
馨
かうば
しき
香
にほひ
の
火
くわ
祭
さい
をたてまつるべし
即
すなは
ち
少
わか
き
牡牛
をうし
十三
牡羊
をひつじ
二匹
ふたつ
當歳
たうさい
の
羔羊
こひつじ
十四
是
これ
みな
全󠄃
まつた
き
者
もの
なるべし
14
その
素祭
そさい
には
麥
むぎ
粉
こ
に
油
あぶら
を
混和
まじへ
たるを
用
もち
ふべし
即
すなは
ちその十三の
牡牛
をうし
には
各箇
おの〳〵
十
分󠄃
ぶん
の三その
二匹
ふたつ
の
牡羊
をひつじ
には
各箇
おの〳〵
十
分󠄃
ぶん
の二を
用
もち
ひ
15
その十四の
羔羊
こひつじ
には
各箇
おの〳〵
十
分󠄃
ぶん
の一を
用
もち
ふべし
16
また
牡山羊
をやぎ
一匹
ひとつ
を
罪祭
ざいさい
に
獻
さゝ
ぐべし
是等
これら
は
常
じやう
燔祭
はんさい
およびその
素祭
そさい
と
灌祭
くわんさい
の
外
ほか
なり
17
第二日
ふつかめ
には
少
わか
き
牡牛
をうし
十二
牡羊
をひつじ
二匹
ふたつ
當
たう
歳
さい
の
羔羊
こひつじ
の
全󠄃
まつた
き
者
もの
十四を
獻
さゝ
ぐべし
18
その
牡牛
をうし
と
牡羊
をひつじ
と
羔羊
こひつじ
のために
用
もち
ふる
素祭
そさい
と
灌祭
くわんさい
はその
數
かず
に
循
したが
ひて
例
れい
のごとくすべし
19
また
牡山羊
をやぎ
一匹
ひとつ
を
罪祭
ざいさい
に
獻
さゝ
ぐべし
是
これ
らは
常
じやう
燔祭
はんさい
およびその
素祭
そさい
と
灌祭
くわんさい
の
外
ほか
なり
20
第三日
みつかめ
には
少
わか
き
牡牛
をうし
十一
牡羊
をひつじ
二匹
ふたつ
當歳
たうさい
の
羔羊
こひつじ
の
全󠄃
まつた
き
者
もの
十四を
獻
さゝ
ぐべし
21
その
牡牛
をうし
と
牡羊
をひつじ
と
羔羊
こひつじ
のために
用
もち
ふる
素祭
そさい
と
灌祭
くわんさい
はその
數
かず
に
循
したが
ひて
例
れい
のごとくすべし
22
また
牡山羊
をやぎ
一匹
ひとつ
を
罪祭
ざいさい
に
獻
さゝ
ぐべし
是
これ
らは
常
じやう
燔祭
はんさい
およびその
素祭
そさい
と
灌祭
くわんさい
の
外
ほか
なり
304㌻
23
第四日
よつかめ
には
少
わか
き
牡牛
をうし
十匹
とを
牡羊
をひつじ
二匹
ふたつ
當
たう
歳
さい
の
羔羊
こひつじ
の
全󠄃
まつた
き
者
もの
十四を
獻
さゝ
ぐべし
24
その
牡
を
牛
うし
と
牡羊
をひつじ
と
羔羊
こひつじ
のために
用
もち
ふる
素祭
そさい
と
灌祭
くわんさい
はその
數
かず
に
循
したが
ひて
例
れい
のごとくすべし
25
また
牡山羊
をやぎ
一匹
ひとつ
を
罪祭
ざいさい
に
獻
さゝ
ぐべし
是等
これら
は
常
じやう
燔祭
はんさい
およびその
素祭
そさい
と
灌祭
くわんさい
の
外
ほか
なり
26
第五日
いつかめ
には
少
わか
き
牡牛
をうし
九匹
こゝのつ
牡羊
をひつじ
二匹
ふたつ
當歳
たうさい
の
羔羊
こひつじ
の
全󠄃
まつた
き
者
もの
十四を
獻
さゝ
ぐべし
27
その
牡牛
をうし
と
牡羊
をひつじ
と
羔羊
こひつじ
のために
用
もち
ふる
素祭
そさい
と
灌祭
くわんさい
はその
數
かず
にしたがひて
例
れい
のごとくすべし
〘232㌻〙
28
また
牡山羊
をやぎ
一匹
ひとつ
を
罪祭
ざいさい
に
獻
さゝ
ぐべし
是
これ
らは
常
じやう
燔祭
はんさい
およびその
素祭
そさい
と
灌祭
くわんさい
の
外
ほか
なり
29
第六日
むいかめ
には
少
わか
き
牡牛
をうし
八匹
やつ
牡羊
をひつじ
二匹
ふたつ
當歳
たうさい
の
羔羊
こひつじ
の
全󠄃
まつた
き
者
もの
十四を
獻
さゝ
ぐべし
30
その
牡牛
をうし
と
牡羊
をひつじ
と
羔羊
こひつじ
のために
用
もち
ふる
素祭
そさい
と
灌祭
くわんさい
はその
數
かず
にしたがひて
例
れい
のごとくすべし
31
また
牡山羊
をやぎ
一匹
ひとつ
を
罪祭
ざいさい
に
獻
さゝ
ぐべし
是等
これら
は
常
じやう
燔祭
はんさい
およびその
素祭
そさい
と
灌祭
くわんさい
の
外
ほか
なり
32
第七日
なぬかめ
には
少
わか
き
牡牛
をうし
七匹
なゝつ
牡羊
をひつじ
二匹
ふたつ
當歳
たうさい
の
羔羊
こひつじ
の
全󠄃
まつた
き
者
もの
十四を
獻
さゝ
ぐべし
33
その
牡牛
をうし
と
牡羊
をひつじ
と
羔羊
こひつじ
のために
用
もち
ふる
素祭
そさい
と
灌祭
くわんさい
はその
數
かず
にしたがひて
例
れい
のごとくすべし
34
また
牡山羊
をやぎ
一匹
ひとつ
を
罪祭
ざいさい
に
獻
さゝ
ぐべし
是等
これら
は
常
じやう
燔祭
はんさい
およびその
素祭
そさい
と
灌祭
くわんさい
の
外
ほか
なり
35
第八日
やうかめ
にはまた
汝
なんぢ
ら
會
くわい
をひらくべし
何
なに
の
職
しよく
業
げふ
をも
爲
なす
べからず
36
燔祭
はんさい
を
獻
さゝ
げてヱホバに
馨
かうば
しき
香
にほひ
の
火
くわ
祭
さい
をたてまつるべし
即
すなは
ち
牡牛
をうし
一匹
ひとつ
牡羊
をひつじ
一匹
ひとつ
當歳
たうさい
の
羔羊
こひつじ
の
全󠄃
まつた
き
者
もの
七匹
なゝつ
を
獻
さゝ
ぐべし
37
その
牡牛
をうし
と
牡羊
をひつじ
と
羔羊
こひつじ
のために
用
もち
ふる
素祭
そさい
と
灌祭
くわんさい
はその
數
かず
にしたがひて
例
れい
のごとくすべし
38
また
牡山羊
をやぎ
一匹
ひとつ
を
罪祭
ざいさい
に
獻
さゝ
ぐべし
是
これ
らは
常
じやう
燔祭
はんさい
およびその
素祭
そさい
と
灌祭
くわんさい
の
外
ほか
なり
39
汝
なんぢ
らその
節󠄄
せつ
期
き
にはヱホバに
斯
かく
なすべし
是
これ
らは
皆
みな
汝
なんぢ
らが
願
ぐわん
還󠄃
はたし
のために
獻
さゝ
げまたは
自意󠄃
こゝろより
の
禮物
そなへもの
として
獻
さゝ
ぐる
所󠄃
ところ
の
燔祭
はんさい
素祭
そさい
灌祭
くわんさい
および
酬恩祭
しうおんさい
の
外
ほか
なり
305㌻
40
モーセはヱホバのモーセに
命
めい
じたまへる
事
こと
をことごとくイスラエルの
子孫
ひと〴〵
に
吿
つげ
たり
第30章
1
モーセ、イスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
支派
わかれ
の
長
かしら
等
たち
に
吿
つげ
て
云
い
ふヱホバの
命
めい
じたまふ
事
こと
は
是
かく
のごとし
2
人
ひと
もしヱホバに
誓願
せいぐわん
をかけ
又󠄂
また
はその
身
み
に
斷物
たちもの
をなさんと
誓
ちか
ひなばその
言詞
ことば
を
破
やぶ
るべからずその
口
くち
より
出
いだ
しゝごとく
凡
すべ
て
爲
なす
べし
3
また
女
をんな
もし
若
わか
くしてその
父󠄃
ちゝ
の
家
いへ
に
居
を
る
時
とき
ヱホバに
誓願
せいぐわん
をかけ
又󠄂
また
はその
身
み
斷物
たちもの
を
爲
なす
ことあらんに
4
その
父󠄃
ちゝ
これが
誓願
せいぐわん
またはその
身
み
に
斷
たち
し
斷物
たちもの
を
聞
きゝ
て
之
これ
にむかひて
言
ものい
ふこと
無
なく
ば
其
その
かけたる
誓願
せいぐわん
を
行
おこな
ひまたその
身
み
に
斷
たち
し
斷物
たちもの
を
守
まも
るべし
5
然
され
どその
父󠄃
ちゝ
これを
聞
きけ
る
日
ひ
に
之
これ
を
允
ゆる
さゞるあらばその
誓願
せいぐわん
およびその
身
み
に
斷
たち
し
斷物
たちもの
を
凡
すべ
て
止
やむ
ることを
得
う
べしその
父󠄃
ちゝ
の
允
ゆる
さゞるなればヱホバこれを
赦
ゆる
したまふなり
6
もしまた
夫
をつと
に
適󠄄
ゆ
く
身
み
にして
自
みづか
ら
誓願
せいぐわん
をかけまたはその
身
み
に
斷物
たちもの
せんと
輕々
かる〴〵
しく
口
くち
より
言
いひ
いだすことあらんに
7
その
夫
をつと
これを
聞
きく
もそのこれを
聞
きけ
る
日
ひ
にこれに
向
むか
ひて
言
ものい
ふこと
無
なく
ばその
誓願
せいぐわん
を
行
おこな
ひその
身
み
に
斷
たち
し
斷物
たちもの
を
守
まも
るべし
〘233㌻〙
8
されど
夫
をつと
もし
之
これ
を
聞
きけ
る
日
ひ
にこれを
允
ゆる
さゞるならば
之
これ
がかけし
誓願
せいぐわん
または
之
これ
がその
身
み
に
斷物
たちもの
せんと
輕々
かる〴〵
しく
口
くち
に
出
いだ
しゝところの
事
こと
を
空󠄃
むなし
うするを
得
う
べしヱホバはその
女
をんな
を
赦
ゆる
したまふなり
9
また
寡婦󠄃
やもめ
あるひは
去
さら
れたる
婦󠄃人
をんな
の
誓願
せいぐわん
など
凡
すべ
てその
身
み
になしゝ
斷物
たちもの
はこれを
守
まも
るべし
10
婦󠄃女
をんな
もしその
夫
をつと
の
家
いへ
において
誓願
せいぐわん
をかけ
又󠄂
また
はその
身
み
に
斷物
たちもの
せんと
誓
ちか
ふことあらんに
11
夫
をつと
これを
聞
きゝ
てこれに
對
むか
ひて
言
ものい
ふことなく
之
これ
を
允
ゆる
さゞること
無
なく
ばその
誓願
せいぐわん
は
凡
すべ
てこれを
行
おこな
ふべくその
身
み
に
斷
たち
し
斷物
たちもの
は
凡
すべ
てこれを
守
まも
るべし
12
然
され
どその
夫
をつと
もしこれを
聞
きけ
る
日
ひ
に
全󠄃
まつた
くこれを
空󠄃
むなし
うせばその
誓願
せいぐわん
またはその
斷物
たちもの
につき
口
くち
より
出
いだ
しゝ
事
こと
は
凡
すべ
て
守
まも
るに
及
およ
ばずその
夫
をつと
これを
空󠄃
むなし
くなしたるなればヱホバその
婦󠄃女
をんな
を
赦
ゆる
したまふなり
306㌻
13
凡
すべて
の
誓願
せいぐわん
および
凡
すべ
てその
身
み
をなやますところの
誓約
せいやく
は
夫
をつと
これを
堅
かた
うすることを
得
え
夫
をつと
これを
空󠄃
むなし
うすることを
得
う
べし
14
その
夫
をつと
もし
之
これ
にむかひて
言
ものい
ふことなくして
日
ひ
をおくらば
之
これ
が
誓願
せいぐわん
またはこれが
斷物
たちもの
を
凡
すべ
て
堅
かた
うするなり
彼
かれ
これを
聞
きけ
る
日
ひ
に
妻
つま
にむかひて
言
ものい
ふことを
爲
せ
ざるに
因
より
て
之
これ
を
堅
かた
うせるなり
15
然
され
どその
夫
をつと
もしこれを
聞
きゝ
たる
後
のち
にいたりてこれを
空󠄃
むなし
うする
事
こと
あらばその
妻
つま
の
罪
つみ
を
任
おふ
べし
16
是
これ
すなはちヱホバがモーセに
命
めい
じたまへる
法令
のり
にして
夫
をつと
と
妻
つま
および
父󠄃
ちゝ
とその
女子
むすめ
の
少
わか
くして
父󠄃
ちゝ
の
家
いへ
にある
者
もの
とにかゝはる
者
もの
なり
第31章
1
茲
こゝ
にヱホバ、モーセに
吿
つげ
て
言
いひ
たまはく
2
汝
なんぢ
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
仇
あだ
をミデアン
人
びと
に
報
むく
ゆべし
其
その
後
のち
汝
なんぢ
はその
民
たみ
に
加
くは
はらん
3
モーセすなはち
民
たみ
に
吿
つげ
て
言
いひ
けるは
汝
なんぢ
らの
中
うち
より
人
ひと
を
選󠄄
えら
みて
戰爭
いくさ
にいづる
准備
そなへ
をなさしめ
之
これ
をしてミデアン
人
びと
に
攻
せめ
ゆかしめてヱホバの
仇
あだ
をミデアン
人
びと
に
報
むく
ゆべし
4
即
すなは
ちイスラエルの
諸
すべて
の
支派
わかれ
につきて
各々
おの〳〵
の
支派
わかれ
より千
人
にん
づゝを
取
と
りこれを
戰爭
いくさ
につかはすべしと
5
是
こゝ
において
各々
おの〳〵
の
支派
わかれ
より千
人
にん
づゝを
選󠄄
えら
みイスラエルの
衆軍
しうぐん
の
中
うち
より一
萬
まん
二千
人
にん
を
得
え
て
戰爭
いくさ
にいづる
准備
そなへ
をなさしむ
6
モーセすなはち
各々
おの〳〵
の
支派
わかれ
より千
人
にん
宛
づゝ
を
戰爭
いくさ
に
遣󠄃
つかは
しまた
祭司
さいし
エレアザルの
子
こ
ピネハスに
聖󠄄
きよき
器
うつは
と
吹
ふき
鳴
なら
す
喇叭
らつぱ
を
執
とら
しめて
之
これ
とともに
戰爭
いくさ
に
遣󠄃
つかは
せり
7
彼
かれ
らヱホバのモーセに
命
めい
じたまへるごとくミデアン
人
びと
を
攻擊
せめう
ち
遂󠄅
つひ
にその
中
うち
の
男子
をとこ
をことごとく
殺
ころ
せり
8
その
殺
ころ
しゝ
者
もの
の
外
ほか
にまたミデアンの
王
わう
五
人
にん
を
殺
ころ
せりそのミデアンの
王等
わうたち
はエビ、レケム、ツル、ホル、レバといふまたベオルの
子
こ
バラムをも
劍
つるぎ
にかけて
殺
ころ
せり
〘234㌻〙
9
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
すなはちミデアンの
婦󠄃女等
をんなども
とその
子女
こども
を
生擒
いけど
りその
家畜
かちく
と
羊
ひつじ
の
群
むれ
とその
貨財
くわざい
をことごとく
奪
うば
ひ
取
と
り
10
その
住󠄃居
すまひ
の
邑々
まち〳〵
とその
村々
むら〳〵
とを
盡
こと〴〵
く
火
ひ
にて
燒
やけ
り
307㌻
11
かくて
彼等
かれら
はその
奪
うば
ひし
物
もの
と
掠
かす
めし
物
もの
を
人
ひと
と
畜
けもの
ともに
取
と
り
12
ヱリコに
對
たい
するヨルダンの
邊
ほとり
なるモアブの
平󠄃野
ひらの
の
營
えい
にその
生擒
いけどり
し
者
もの
と
掠
かす
めし
物
もの
と
奪
うば
ひし
物
もの
とを
携
たづさ
へきたりてモーセと
祭司
さいし
エレアザルとイスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
會衆
くわいしう
に
詣
いた
れり
13
時
とき
にモーセと
祭司
さいし
エレアザルおよび
會衆
くわいしう
の
牧伯等
つかさたち
みな
營
えい
の
外
そと
に
出
いで
て
之
これ
を
迎󠄃
むか
へたりしが
14
モーセはその
軍勢
ぐんぜい
の
領袖
をさ
等
たち
すなはち
戰爭
いくさ
より
歸
かへ
りきたれる
千
せん
人
にん
の
長
かしら
等
たち
と
百
ひやく
人
にん
の
長
かしら
等
たち
のなせる
所󠄃
ところ
を
怒
いか
れり
15
モーセすなはち
彼等
かれら
に
言
いひ
けるは
汝
なんぢ
らは
婦󠄃女等
をんなども
をことごとく
生
いか
し
存
おき
しや
16
視
み
よ
是等
これら
の
者
もの
はバラムの
謀計
はかりごと
によりイスラエルの
子孫
ひと〴〵
をしてペオルの
事
こと
においてヱホバに
罪
つみ
を
犯
をか
さしめ
遂󠄅
つひ
にヱホバの
會衆
くわいしう
の
中
うち
に
疫病
えきびやう
おこるにいたらしめたり
17
然
され
ばこの
子等
こども
の
中
うち
の
男
をとこ
の
子
こ
を
盡
こと〴〵
く
殺
ころ
しまた
男
をとこ
と
寢
いね
て
男
をとこ
しれる
婦󠄃人
をんな
を
盡
こと〴〵
く
殺
ころ
せ
18
但
たゞ
し
未
いま
だ
男
をとこ
と
寢
いね
て
男
をとこ
しれる
事
こと
あらざる
女
をんな
の
子
こ
はこれを
汝
なんぢ
らのために
生
いか
し
存
おく
べし
19
而
しか
して
汝
なんぢ
らは
七日
なぬか
の
間
あひだ
營
えい
の
外
そと
に
居
を
れ
汝
なんぢ
らの
中
うち
凡
およ
そ
人
ひと
を
殺
ころ
せし
者
もの
または
殺
ころ
されし
者
もの
に
捫
さは
りたる
者
もの
は
第三日
みつかめ
と
第七日
なぬかめ
にその
身
み
を
潔󠄄
きよ
め
且
かつ
その
俘囚
とりこ
を
潔󠄄
きよ
むべし
20
また
一切
すべて
の
衣服󠄃
ころも
と
一切
すべて
の
皮
かは
の
器具󠄄
うつは
および
凡
すべ
て
山羊
やぎ
の
毛
け
にて
作
つく
れる
物
もの
と
凡
すべ
て
木
き
にて
造󠄃
つく
れる
物
もの
を
潔󠄄
きよ
むべしと
21
祭司
さいし
エレアザル
戰
たゝかひ
にいでし
軍人
いくさびと
等
たち
に
言
いひ
けるはヱホバのモーセに
命
めい
じたまへる
律法
おきて
の
例
のり
は
是
かく
のごとし
22
金
きん
銀
ぎん
銅
どう
鐵
てつ
錫
すゞ
鉛
なまり
など
23
凡
すべ
て
火
ひ
に
勝󠄃
たふ
る
物
もの
は
火
ひ
の
中
なか
を
通󠄃
とほ
すべし
然
しか
せば
潔󠄄
きよ
くならん
然
さり
ながら
尙
なほ
また
潔󠄄淨
きよめ
の
水
みづ
をもてこれを
潔󠄄
きよ
むべしまた
凡
すべ
て
火
ひ
に
勝󠄃
たへ
ざる
者
もの
は
水
みづ
の
中
なか
を
通󠄃
とほ
すべし
24
汝等
なんぢら
は
第七日
なぬかめ
にその
衣服󠄃
ころも
を
洗
あら
ひて
潔󠄄
きよ
くなり
然
しか
る
後
あと
營
えい
にいるべし
25
その
時
とき
ヱホバ、モーセに
吿
つげ
て
言
いひ
たまはく
26
汝
なんぢ
と
祭司
さいし
エレアザルおよび
會衆
くわいしう
の
族長
かしら
等
ども
この
取
とり
獲
え
たる
人
ひと
と
畜
けもの
の
總
そう
數
すう
をしらべ
308㌻
27
その
獲
え
物
もの
を二
分󠄃
ぶん
に
分󠄃
わかち
てその
一
ひとつ
を
戰爭
いくさ
にいでて
戰
たゝか
ひし
者
もの
に
予
あた
へその
一
ひとつ
を
全󠄃
ぜん
會衆
くわいしう
に
予
あた
へよ
28
而
しか
して
戰
たゝか
ひに
出
いで
し
軍人
いくさびと
をして
人
ひと
または
牛
うし
または
驢馬
ろば
または
羊
ひつじ
おのおの五百ごとに
一
ひとつ
をとりてヱホバに
貢
みつぎ
として
奉
たてま
つらしめよ
29
即
すなは
ち
彼
かれ
らの
一半󠄃
いつぱん
より
之
これ
をとりヱホバの
擧
きよ
祭
さい
として
祭司
さいし
エレアザルに
與
あた
へよ
〘235㌻〙
30
またイスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
一半󠄃
いつぱん
よりはその
獲
え
たる
人
ひと
または
牛
うし
または
驢馬
ろば
または
羊
ひつじ
または
種々
さま〴〵
の
獸畜
けもの
五十ごとに
一
ひとつ
を
取
と
りヱホバの
幕屋
まくや
の
職守
つとめ
を
守
まも
るところのレビ
人
びと
にこれを
與
あた
へよと
31
モーセと
祭司
さいし
エレアザルすなはちヱホバのモーセに
命
めい
じたまへるごとく
爲
せ
り
32
その
掠取物
ぶんどりもの
すなはち
軍人
いくさびと
等
ら
が
奪
うば
ひ
獲
え
たる
物
もの
の
殘餘
のこり
は
羊
ひつじ
六十七
萬
まん
五千
33
牛
うし
七
萬
まん
二千
34
驢馬
ろば
六
萬
まん
一千
35
人
ひと
三
萬
まん
二千
是
これ
みな
未
いま
だ
男
をとこ
と
寢
いね
て
男
をとこ
しれる
事
こと
あらざる
女
をんな
なり
36
その
一半󠄃
いつぱん
すなはち
戰爭
いくさ
にいでし
者
もの
の
分󠄃
ぶん
は
羊
ひつじ
三十三
萬
まん
七千五百
37
ヱホバに
貢
みつぎ
として
奉
たてま
つれる
羊
ひつじ
は六百七十五
38
牛
うし
三
萬
まん
六千その
中
うち
よりヱホバに
貢
みつぎ
とせし
者
もの
は七十二
39
驢馬
ろば
三
萬
まん
五百その
中
うち
よりヱホバに
貢
みつぎ
とせし
者
もの
は六十一
40
人
ひと
一
萬
まん
六千その
中
うち
よりヱホバに
貢
みつぎ
とせし
者
もの
は三十二
人
にん
41
モーセその
貢
みつぎ
すなはちヱホバの
擧
きよ
祭
さい
なる
者
もの
を
祭司
さいし
エレアザルに
與
あた
へたりヱホバのモーセに
命
めい
じたまへる
如
ごと
し
42
モーセが
戰爭
いくさ
に
出
いで
しものより
分󠄃
わか
ちとりてイスラエルの
子孫
ひと〴〵
に
予
あた
へし
一半󠄃
いつぱん
43
すなはち
會衆
くわいしう
に
屬
ぞく
する
一半󠄃
いつぱん
は
羊
ひつじ
三十三
萬
まん
七千五百
44
牛
うし
三
萬
まん
六千
45
驢馬
ろば
三
萬
まん
五百
46
人
ひと
一
萬
まん
六千
47
すなはちイスラエルの
子孫
ひと〴〵
のその
一半󠄃
いつぱん
よりモーセ
人
ひと
と
畜
けもの
ともに
各箇
おの〳〵
五十ごとに
一
ひとつ
を
取
と
りヱホバの
幕屋
まくや
の
職守
つとめ
をまもるレビ
人
びと
に
之
これ
を
與
あた
へたりヱホバのモーセに
命
めい
じたまへるごとし
309㌻
48
時
とき
に
其
その
軍勢
ぐんぜい
の
帥士
をさ
たりし
者等
ものども
すなはち
千
せん
人
にん
の
長
かしら
百
ひやく
人
にん
の
長
かしら
等
たち
モーセにきたり
49
モーセに
言
いひ
けるは
僕
しもべ
等
ら
我
われ
らの
手
て
に
屬
ぞく
する
軍人
いくさびと
を
數
かぞ
へたるにわれらの
中
うち
一人
ひとり
も
缺
かけ
たる
者
もの
なし
50
是
こゝ
をもて
我
われ
ら
各人
おの〳〵
その
獲
え
たる
金
きん
の
飾󠄃品
かざりもの
すなはち
鏈子
くさり
釧
うでわ
指鐶
ゆびわ
耳環
みゝわ
頸玉
くびたま
等
など
をヱホバに
携
たづさ
へきたりて
禮物
そなへもの
となし
之
これ
をもて
我
われ
らの
生命
いのち
のためにヱホバの
前󠄃
まへ
に
贖罪
あがなひ
をなさんとすと
51
モーセと
祭司
さいし
エレアザルすなはち
彼
かれ
らよりその
金
きん
を
受
うけ
たり
是
これ
みな
製
つく
り
成
なせ
る
飾󠄃品
かざりもの
なりき
52
千
せん
人
にん
の
長
かしら
と
百
ひやく
人
にん
の
長
かしら
たちがヱホバに
獻
さゝ
げて
擧
きよ
祭
さい
となせしその
金
きん
は
都合
あはせて
一
萬
まん
六千七百五十シケル
53
軍人
いくさびと
は
各箇
おの〳〵
その
掠取物
ぶんどりもの
をもて
自分󠄃
おのれ
の
有
もの
となせり
54
モーセと
祭司
さいし
エレアザルは
千
せん
人
にん
の
長
かしら
と
百
ひやく
人
にん
の
長
かしら
等
たち
よりその
金
きん
を
受
うけ
て
集會
しふくわい
の
幕屋
まくや
に
携
たづさ
へいりヱホバの
前󠄃
まへ
におきてイスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
記念
おぼえ
とならしむ
第32章
1
ルベンの
子孫
しそん
とガドの
子孫
しそん
は
甚
はなは
だ
多
おほ
くの
家畜
かちく
の
群
むれ
を
有
もて
り
彼等
かれら
ヤゼルの
地
ち
とギレアデの
地
ち
を
觀
み
るにその
處
ところ
は
家畜
かちく
に
適󠄄
よ
き
所󠄃
ところ
なりければ
2
ガドの
子孫
しそん
とルベンの
子孫
しそん
來
きた
りてモーセと
祭司
さいし
エレアザルと
會衆
くわいしう
の
牧伯等
つかさたち
に
言
いひ
けるは
〘236㌻〙
3
アタロテ、デボン、ヤゼル、ニムラ、ヘシボン、エレアレ、シバム、ネボ、ベオン
4
即
すなは
ちヱホバがイスラエルの
會衆
くわいしう
の
前󠄃
まへ
に
擊
うち
ほろぼしたまひし
國
くに
は
家畜
かちく
に
適󠄄
よ
き
所󠄃
ところ
なるが
我
われ
らは
家畜
かちく
あり
5
また
曰
い
ふ
然
され
ば
我
われ
らもし
汝
なんぢ
の
目
め
の
前󠄃
まへ
に
恩
めぐみ
を
獲
え
たらば
請󠄃
こ
ふこの
地
ち
を
僕
しもべ
等
ら
に
與
あた
へて
產業
さんげふ
となさしめ
我
われ
らをしてヨルダンを
濟
わた
ること
無
なか
らしめよと
斯
かく
いへり
6
モーセ、ガドの
子孫
しそん
とルベンの
子孫
しそん
に
言
いひ
けるは
汝
なんぢ
らの
兄弟
きやうだい
たちは
戰
たゝか
ひに
徃
ゆく
に
汝
なんぢ
らは
此
こゝ
に
坐
ざ
しをらんとするや
7
汝
なんぢ
ら
何
なん
ぞイスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
心
こゝろ
を
挫
くじ
きてヱホバのこれに
賜
たま
ひし
地
ち
に
濟
わた
ることを
得
え
ざらしめんとするや
8
汝
なんぢ
らの
先祖
せんぞ
等
たち
も
我
わ
がカデシバルネアより
其
その
地
ち
を
觀
み
に
遣󠄃
つかは
せし
時
とき
に
然
しか
なせり
9
即
すなは
ち
彼
かれ
らエシコルの
谷
たに
に
至
いた
りて
其
その
地
ち
を
觀
み
し
時
とき
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
心
こゝろ
を
挫
くじ
きて
之
これ
をしてヱホバの
賜
たま
ひし
地
ち
に
徃
ゆく
ことを
得
え
ざらしめたり
310㌻
10
その
時
とき
ヱホバ
怒
いかり
を
發
はつ
し
誓
ちか
ひて
言
いひ
たまひけらく
11
エジプトより
出
いで
きたれる
人々
ひと〴〵
の二十
歳
さい
以上
いじやう
なる
者
もの
は
一人
ひとり
も
我
わ
がアブラハム、イサク、ヤコブに
誓
ちか
ひたる
地
ち
を
見
み
ざるべし
其
そ
はかれら
我
われ
に
全󠄃
まつた
くは
從
したが
はざればなり
12
第
たゞ
ケナズ
人
びと
ヱフンネの
子
こ
カルブとヌンの
子
こ
ヨシユアとを
除
のぞ
く
此
この
二人
ふたり
はヱホバに
全󠄃
まつた
く
從
したが
ひたればなり
13
ヱホバかくイスラエルにむかひて
怒
いかり
を
發
はつ
し
之
これ
をして四十
年
ねん
のあひだ
曠野
あらの
にさまよはしめたまひければヱホバの
前󠄃
まへ
に
惡
あく
をなしゝその
代
よ
の
人
ひと
みな
終󠄃
つひ
に
亡
ほろ
ぶるに
至
いた
れり
14
抑
そも〳〵
汝
なんぢ
らはその
父󠄃
ちゝ
に
代
かは
りて
起󠄃
おこ
れる
者
もの
即
すなは
ち
罪人
つみびと
の
種
たね
にしてヱホバのイスラエルにむかひて
懷
いだき
たまふ
烈
はげ
しき
怒
いかり
を
更
さら
に
增
まさ
んとするなり
15
汝
なんぢ
ら
若
もし
反
そむ
きてヱホバに
從
したが
はずばヱホバまたこの
民
たみ
を
曠野
あらの
に
遺󠄃
すて
おきたまはん
然
しか
せば
汝等
なんぢら
すなはちこの
民
たみ
を
滅
ほろ
ぼすにいたるべし
16
彼
かれ
らモーセの
側
そば
に
進󠄃
すゝ
みよりて
言
いひ
けるは
我
われ
らは
此
こゝ
に
我
われ
らの
群
むれ
のために
羊
ひつじ
の
圈
をり
を
建
たて
我
われ
らの
少者
こども
のために
邑
まち
を
建
たて
んとす
17
然
され
ど
我
われ
らはイスラエルの
子孫
ひと〴〵
をその
處
ところ
に
導󠄃
みちび
きゆくまでは
身
み
をよろひて
之
これ
が
前󠄃
さき
に
奮
ふる
ひ
進󠄃
すゝ
まん
第
たゞ
われらの
少者
こども
はこの
國
くに
に
住󠄃
すめ
る
者等
ものども
のために
堅固
けんご
なる
邑
まち
に
居
をら
ざるを
得
え
ず
18
我
われ
らはイスラエルの
子孫
ひと〴〵
が
皆
みな
おのおのその
產業
さんげふ
を
獲
うる
までは
我
われ
らの
家
いへ
に
歸
かへ
らじ
19
我
われ
らはヨルダンの
彼旁
かなた
において
彼
かれ
らと
偕
とも
に
產業
さんげふ
を
獲
うる
ことを
爲
せ
じ
我
われ
らはヨルダンの
此旁
こなた
すなはち
東
ひがし
の
方
かた
に
產業
さんげふ
を
獲
う
ればなり
20
モーセかれらに
言
いひ
けるは
汝
なんぢ
らもしこの
事
こと
を
爲
な
し
汝
なんぢ
らみな
身
み
をよろひてヱホバの
前󠄃
まへ
に
徃
ゆき
て
戰
たゝか
ひ
〘237㌻〙
21
汝
なんぢ
ら
皆
みな
身
み
をよろひヱホバの
前󠄃
まへ
にゆきてヨルダンを
濟
わた
りヱホバのその
敵
てき
を
己
おのれ
の
前󠄃
まへ
より
逐󠄃
おひ
はらひたまひて
22
この
國
くに
のヱホバに
服󠄃
まつろ
ふにおよびて
後
のち
汝
なんぢ
ら
歸
かへら
ばヱホバの
前󠄃
まへ
にもイスラエルの
前󠄃
まへ
にも
汝
なんぢ
ら
罪
つみ
なかるべし
然
しか
せばこの
地
ち
はヱホバの
前󠄃
まへ
において
汝
なんぢ
らの
產業
さんげふ
とならん
311㌻
23
然
され
ど
汝
なんぢ
らもし
然
しか
せずば
是
これ
ヱホバにむかひて
罪
つみ
を
犯
をか
すなれば
必
かなら
ずその
罪
つみ
汝
なんぢ
らの
身
み
におよぶと
知
しる
べし
24
汝
なんぢ
らその
少者
こども
のために
邑
まち
を
建
た
てその
羊
ひつじ
のために
圈
をり
を
建
たて
よ
而
しか
して
汝
なんぢ
らの
口
くち
より
出
いだ
せるところを
爲
な
せ
25
ガドの
子孫
しそん
とルベンの
子孫
しそん
モーセにこたへて
言
いひ
けるはわが
主
しゆ
の
命
めい
じたまふごとく
僕
しもべ
等
ら
行
おこな
ふべし
26
我
われ
らの
少者
こども
と
妻
つま
と
羊
ひつじ
と
諸
もろ〳〵
の
家畜
かちく
は
此
こゝ
にギレアデの
邑々
まち〳〵
に
居
をる
べし
27
然
され
ど
僕
しもべ
等
ら
はおのおの
戰爭
いくさ
のために
身
み
をよろひてわが
主
しゆ
の
言
いひ
たまふ
如
ごと
くヱホバの
前󠄃
まへ
に
渉
わた
りゆきて
戰
たゝか
ふべし
28
是
こゝ
においてモーセかれらの
爲
ため
に
祭司
さいし
エレアザルとヌンの
子
こ
ヨシユアとイスラエルの
支派
わかれ
の
族長
かしら
等
たち
に
命
めい
ずる
事
こと
ありき
29
すなはちモーセかれらに
言
いひ
けるはガドの
子孫
しそん
とルベンの
子孫
しそん
もし
汝
なんぢ
らとともにヨルダンを
濟
わた
りゆき
各箇
おの〳〵
身
み
をよろひてヱホバの
前󠄃
まへ
に
戰
たゝか
ひてこの
地
ち
汝
なんぢ
らに
服󠄃
まつろ
ふにいたらば
汝
なんぢ
らギレアデの
地
ち
をかれらに
與
あた
へて
產業
さんげふ
となさしむべし
30
然
され
ど
彼
かれ
らもし
汝
なんぢ
らとともに
身
み
をよろひて
濟
わた
りゆかずば
彼
かれ
らはカナンの
地
ち
に
於
おい
て
汝
なんぢ
らの
中
うち
に
產業
さんげふ
を
獲
え
ざる
可
べか
らず
31
ガドの
子孫
しそん
とルベンの
子孫
しそん
こたへて
言
い
ふヱホバが
僕
しもべ
等
ら
に
言
いひ
たまふごとく
我
われ
ら
爲
なす
べし
32
我
われ
らは
身
み
をよろひてヱホバの
前󠄃
まへ
にカナンの
地
ち
に
濟
わた
りゆきヨルダンの
此旁
こなた
なる
我
われ
らの
產業
さんげふ
を
保
たも
つことを
爲
す
べし
33
是
こゝ
においてモーセはアモリ
人
びと
の
王
わう
シホンの
國
くに
とバシヤンの
王
わう
オグの
國
くに
をもてガドの
子孫
しそん
とルベンの
子孫
しそん
とヨセフの
子
こ
マナセの
支派
わかれ
の
半󠄃
なかば
とに
與
あた
へたり
即
すなは
ちその
國
くに
およびその
境
さかひ
の
內
うち
の
邑々
まち〳〵
とその
邑々
まち〳〵
の
周󠄃圍
まはり
の
地
ち
とを
之
これ
に
與
あた
ふ
34
ガドの
子孫
しそん
はデボン、アタロテ、アロエル
35
アテロテ、シヨバン、ヤゼル、ヨグベハ
36
ベテニムラ、ベテハランなどの
堅固
けんご
なる
邑
まち
を
建
た
て
羊
ひつじ
のために
圈
をり
を
建
たて
たり
37
またルベンの
子孫
しそん
はヘシボン、エレアレ、キリヤタイム
38
ネボ、バアルメオン
等
など
の
邑
まち
を
建
たて
てその
名
な
を
更
あらた
めまたシブマの
邑
まち
を
建
たて
たりその
建
たて
たる
邑々
まち〳〵
には
新
あたら
しき
名
な
をつけたり
312㌻
39
またマナセの
子
こ
マキルの
子孫
しそん
はギレアデに
至
いた
りてこれを
取
と
り
其處
そこ
にをりしアモリ
人
びと
を
逐󠄃
おひ
はらひければ
40
モーセ、ギレアデをマナセの
子
こ
マキルに
與
あた
へて
其處
そこ
に
住󠄃
すま
しむ
〘238㌻〙
41
またマナセの
子
こ
ヤイルは
徃
ゆき
てその
村々
むら〳〵
を
取
と
りこれをハヲテヤイル(ヤイル
村
むら
)と
名
なづ
けたり
42
またノバは
徃
ゆき
てケナテとその
村々
むら〳〵
を
取
と
り
自己
おのれ
の
名
な
にしたがひて
之
これ
をノバと
名
なづ
けたり
第33章
1
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
がモーセとアロンに
導󠄃
みちび
かれ
其
その
軍旅
ぐんりよ
にしたがひてエジプトの
國
くに
より
出
いで
きたりて
經
へ
たる
旅
たび
路
ぢ
は
左
さ
のごとし
2
モーセ、ヱホバの
命
めい
に
依
よ
りその
旅
たび
路
ぢ
にしたがひてこれが
發程
いでたち
を
記
しる
せりその
發程
いでたち
によればその
旅
たび
路
ぢ
は
左
さ
のごとくなり
3
彼
かれ
らは
正
しやう
月
ぐわつ
の十五
日
にち
にラメセスより
出
いで
立
たて
り
即
すなは
ち
踰越
すぎこし
の
翌󠄃日
あくるひ
にイスラエルの
子孫
ひと〴〵
は
一切
すべて
のエジプト
人
びと
の
目
め
の
前󠄃
まへ
にて
高
たか
らかなる
手
て
によりて
出
いで
たり
4
時
とき
にエジプト
人
びと
はヱホバに
擊
うち
ころされし
其
その
長子
うひご
を
葬
はうむ
りて
居
をれ
りヱホバはまた
彼
かれ
らの
神々
かみ〴〵
にも
罰
ばつ
をかうむらせたまへり
5
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
ラメセスより
出
いで
立
たち
てスコテに
營
えい
を
張
は
り
6
スコテより
出
いで
立
たち
て
曠野
あらの
の
極端
はし
なるエタムに
營
えい
を
張
は
り
7
エタムより
出
いで
立
たち
てバアルゼポンの
前󠄃
まへ
なるピハヒロテに
轉
まは
りゆきてミグドルに
營
えい
を
張
は
り
8
ピハヒロテの
前󠄃
まへ
より
出
いで
立
た
ち
海
うみ
の
中
なか
を
通󠄃
とほ
りて
曠野
あらの
にいりエタムの
曠野
あらの
に
三日
みつか
路
ぢ
ほど
入
いり
てメラに
營
えい
を
張
は
り
9
メラより
出
いで
立
たち
てヱリムに
至
いた
れりエリムには
泉
いづみ
十二
棕櫚
しゆろ
七十
本
ぽん
あり
乃
すなは
ち
此
こゝ
に
營
えい
を
張
は
り
10
かくてエリムより
出
いで
たちて
紅海
こうかい
の
邊
ほとり
に
營
えい
を
張
は
り
11
紅海
こうかい
より
出
いで
たちてシンの
曠野
あらの
に
營
えい
を
張
は
り
12
シンの
曠野
あらの
より
出
いで
たちてドフカに
營
えい
を
張
は
り
13
ドフカより
出
いで
たちてアルシに
營
えい
を
張
は
り
14
アルシより
出
いで
たちてレピデムに
營
えい
を
張
はれ
り
此
こゝ
には
民
たみ
の
飮
の
む
水
みづ
あらざりき
15
かくてレピデムより
出
いで
たちてシナイの
曠野
あらの
に
營
えい
を
張
は
り
16
シナイの
曠野
あらの
より
出
いで
たちてキブロテハッタワに
營
えい
を
張
は
り
313㌻
17
キブロテハッタワより
出
いで
たちてハゼロテに
營
えい
を
張
は
り
18
ハゼロテより
出
いで
たちてリテマに
營
えい
を
張
は
り
19
リテマより
出
いで
たちてリンモンバレツに
營
えい
を
張
は
り
20
リンモンパレツより
出
いで
たちてリブナに
營
えい
を
張
は
り
21
リブナより
出
いで
たちてリッサに
營
えい
を
張
は
り
22
リッサより
出
いで
たちてケヘラタに
營
えい
を
張
は
り
23
ケヘラタより
出
いで
たちてシヤペル
山
ざん
に
營
えい
を
張
は
り
24
シヤペル
山
ざん
より
出
いで
たちてハラダに
營
えい
を
張
は
り
25
ハラダより
出
いで
たちてマケロテに
營
えい
を
張
は
り
26
マケロテより
出
いで
たちてタハテに
營
えい
を
張
は
り
27
タハテより
出
いで
たちてテラに
營
えい
を
張
は
り
28
テラより
出
いで
たちてミテカに
營
えい
を
張
は
り
29
ミテカより
出
いで
たちてハシモナに
營
えい
を
張
は
り
〘239㌻〙
30
ハシモナより
出
いで
たちてモセラに
營
えい
を
張
は
り
31
モセラより
出
いで
たちてベネヤカンに
營
えい
を
張
は
り
32
ベネヤカンより
出
いで
たちてホルハギデガデに
營
えい
を
張
は
り
33
ホルハギデガデより
出
いで
たちてヨテバタに
營
えい
を
張
は
り
34
ヨテバタより
出
いで
たちてアブロナに
營
えい
を
張
は
り
35
アブロナより
出
いで
たちてエジオングベルに
營
えい
を
張
は
り
36
エジオングベルより
出
いで
たちてカデシのチンの
曠野
あらの
に
營
えい
を
張
は
り
37
カデシより
出
いで
たちてエドムの
國
くに
の
界
さかひ
なるホル
山
ざん
に
營
えい
を
張
はれ
り
38
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
がエジプトの
國
くに
を
出
いで
てより四十
年
ねん
の五
月
ぐわつ
の
朔日
つひたち
に
祭司
さいし
アロンはヱホバの
命
めい
によりてホル
山
ざん
に
登
のぼり
て
其處
そこ
に
死
しね
り
39
アロンはホル
山
ざん
に
死
しに
たる
時
とき
は百二十三
歳
さい
なりき
40
カナンの
地
ち
の
南
みなみ
に
住󠄃
すめ
るカナン
人
びと
アラデ
王
わう
といふ
者
もの
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
來
きた
るを
聞
きけ
り
41
かくてホル
山
ざん
より
出
いで
たちてザルモナに
營
えい
を
張
は
り
42
ザルモナより
出
いで
立
たち
てプノンに
營
えい
を
張
は
り
43
プノンより
出
いで
たちてオボテに
營
えい
を
張
は
り
44
オボテより
出
いで
たちてモアブの
界
さかひ
なるイヱアバリムに
營
えい
を
張
は
り
45
イヰムより
出
いで
たちてデボンガドに
營
えい
を
張
は
り
46
デボンガドより
出
いで
たちてアルモンデブラタイムに
營
えい
を
張
は
り
47
アルモンデブラタイムより
出
いで
たちてネボの
前󠄃
まへ
なるアバリムの
山々
やま〳〵
に
營
えい
を
張
は
り
314㌻
48
アバリムの
山々
やまやま
より
出
いで
たちてヱリコに
對
たい
するヨルダンの
邊
ほとり
なるモアブの
平󠄃野
ひらの
に
營
えい
を
張
はれ
り
49
すなはちモアブの
平󠄃野
ひらの
においてヨルダンの
邊
ほとり
に
營
えい
を
張
は
りベテヱシモテよりアベルシッテムにいたる
50
ヱリコに
對
たい
するヨルダンの
邊
ほとり
なるモアブの
平󠄃野
ひらの
においてヱホバ、モーセに
吿
つげ
て
言
いひ
たまはく
51
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
に
吿
つげ
てこれに
言
い
へ
汝
なんぢ
らヨルダンを
濟
わた
りてカナンの
地
ち
に
入
い
る
時
とき
は
52
その
地
ち
に
住󠄃
すめ
る
民
たみ
をことごとく
汝
なんぢ
らの
前󠄃
まへ
より
逐󠄃
おひ
はらひその
石
いし
の
像
ざう
をことごとく
毀
こぼ
ちその
鑄
い
たる
像
ざう
を
毀
こぼ
ちその
崇邱
たかきところ
をことごとく
毀
こぼ
ちつくすべし
53
汝
なんぢ
らその
地
ち
の
民
たみ
を
逐󠄃
おひ
はらひて
其處
そこ
に
住󠄃
すむ
べし
其
そ
は
我
われ
その
地
ち
を
汝
なんぢ
らの
產業
さんげふ
として
汝
なんぢ
らに
與
あた
へたればなり
54
汝
なんぢ
らの
族
やから
にしたがひ
䰗
くじ
をもてその
地
ち
を
分󠄃
わか
ちて
產業
さんげふ
となし
人
ひと
多
おほ
きには
多
おほ
くの
產業
さんげふ
を
與
あた
へ
人
ひと
少
すくな
きには
少
すこ
しの
產業
さんげふ
を
與
あた
ふべし
各人
おの〳〵
の
分󠄃
ぶん
はその
䰗
くじ
にあたれる
處
ところ
にあるべきなり
汝
なんぢ
らその
先祖
せんぞ
の
支派
わかれ
にしたがひて
之
これ
を
獲
う
べし
55
然
され
ど
汝
なんぢ
らもしその
地
ち
に
住󠄃
すめ
る
民
たみ
を
汝
なんぢ
らの
前󠄃
まへ
より
逐󠄃
おひ
はらはずば
汝
なんぢ
らが
存
のこ
しおくところの
者
もの
汝
なんぢ
らの
目
め
に
莿
とげ
となり
汝
なんぢ
の
脇
わき
に
棘
いばら
となり
汝
なんぢ
らの
住󠄃
す
む
國
くに
において
汝
なんぢ
らを
惱
なやま
さん
〘240㌻〙
56
且
かつ
また
我
われ
は
彼
かれ
らに
爲
なさ
んと
思
おも
ひし
事
こと
を
汝
なんぢ
らに
爲
なさ
ん
第34章
1
ヱホバ、モーセに
吿
つげ
て
言
いひ
たまはく
2
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
に
吿
つげ
てこれに
言
い
へ
汝
なんぢ
らがカナンの
地
ち
にいる
時
とき
に
汝
なんぢ
らに
歸
き
して
產業
さんげふ
となる
地
ち
は
是
これ
なり
即
すなは
ち
是
これ
カナンの
地
ち
その
境
さかひ
に
循
したが
へる
者
もの
3
汝
なんぢ
らの
南
みなみ
の
方
かた
はエドムに
接
せつ
するチンの
曠野
あらの
より
起󠄃
おこ
り
南
みなみ
の
界
さかひ
は
鹽
しほ
海
うみ
の
極端
はて
より
東
ひがし
の
方
かた
にいたるべし
4
また
汝
なんぢ
らの
界
さかひ
は
南
みなみ
より
繞
めぐ
りてアクラビムの
坂
さか
にいたりてチンに
赴
おもむ
き
南
みなみ
よりカデシバルネアに
亘
わた
りハザルアダルに
進󠄃
すゝ
みアズモンに
赴
おもむ
くべし
315㌻
5
その
界
さかひ
はまたアズモンより
繞
めぐ
りてエジプトの
河
かは
にいたり
海
うみ
におよびて
盡
つく
べし
6
西
にし
の
界
さかひ
においては
大海
おほうみ
をもてその
界
さかひ
とすべし
是
これ
を
汝
なんぢ
らの
西
にし
の
界
さかひ
とす
7
汝
なんぢ
らの
北
きた
の
界
さかひ
は
是
かく
のごとし
即
すなは
ち
大海
おほうみ
よりホル
山
やま
までを
畫
かぎ
り
8
ホル
山
ざん
よりハマテの
入
いり
口
くち
までを
畫
かぎ
りその
界
さかひ
をしてゼダデまで
亘
わた
らしむべし
9
またその
界
さかひ
はジフロンに
進󠄃
すゝ
みハザルエノンにいたりて
盡
つく
べし
是
これ
を
汝
なんぢ
らの
北
きた
の
界
さかひ
とす
10
汝
なんぢ
らの
東
ひがし
の
界
さかひ
はハザルエノンよりシバムまでを
畫
かぎ
るべし
11
またその
界
さかひ
はアインの
東
ひがし
の
方
かた
においてシバムよりリブラに
下
くだ
りゆくべし
斯
かく
その
界
さかひ
は
下
くだ
りてキンネレテの
海
うみ
の
東
ひがし
の
傍
かたはら
に
抵
いた
り
12
その
界
さかひ
ヨルダンに
下
くだ
りゆきて
鹽
しほ
海
うみ
におよびて
盡
つく
べし
汝
なんぢ
らの
國
くに
はその
周󠄃圍
まはり
の
界
さかひ
に
依
よれ
ば
是
かく
のごとくなるべし
13
モーセ、イスラエルの
子孫
ひと〴〵
に
命
めい
じて
言
いひ
けるは
是
これ
すなはち
汝
なんぢ
らが
䰗
くじ
をもて
獲
う
べき
地
ち
なりヱホバこれを
九
こゝのつ
の
支派
わかれ
と
半󠄃
はん
支派
わかれ
とに
與
あた
へよと
命
めい
じたまふ
14
そはルベンの
子孫
しそん
の
支派
わかれ
とガドの
子孫
しそん
の
支派
わかれ
はともにその
宗族
やから
にしたがひてその
產業
さんげふ
を
受
う
けまたマナセの
半󠄃
はん
支派
わかれ
もその
產業
さんげふ
を
受
うけ
たればなり
15
この
二
ふたつ
の
支派
わかれ
と
半󠄃
はん
支派
わかれ
とはヱリコに
對
たい
するヨルダンの
彼旁
かなた
すなはちその
東
ひがし
日
ひ
の
出
いづ
る
方
かた
においてその
產業
さんげふ
を
受
うけ
たり
16
ヱホバまたモーセに
吿
つげ
て
言
いひ
たまはく
17
汝
なんぢ
らに
地
ち
を
分󠄃
わか
つ
人々
ひと〴〵
の
名
な
は
是
これ
なり
即
すなは
ち
祭司
さいし
エレアザルとヌンの
子
こ
ヨシユア
18
汝
なんぢ
らまた
各箇
おの〳〵
の
支派
わかれ
より
牧伯
つかさ
一人
ひとり
づつを
簡
えら
びて
地
ち
を
分󠄃
わか
つことを
爲
なさ
しむべし
19
その
人々
ひと〴〵
の
名
な
は
是
かく
のごとしユダの
支派
わかれ
にてはエフンネの
子
こ
カルブ
20
シメオンの
子孫
しそん
の
支派
わかれ
にてはアミホデの
子
こ
サムエル
21
ベニヤミンの
支派
わかれ
にてはキスロンの
子
こ
エリダデ
〘241㌻〙
22
ダンの
子孫
しそん
の
支派
わかれ
の
牧伯
つかさ
はヨグリの
子
こ
ブッキ
23
ヨセフの
子孫
しそん
すなはちマナセの
子孫
しそん
の
支派
わかれ
の
牧伯
つかさ
はエポデの
子
こ
ハニエル
316㌻
24
エフライムの
子孫
しそん
の
支派
わかれ
の
牧伯
つかさ
はシフタンの
子
こ
ケムエル
25
ゼブルンの
子孫
しそん
の
支派
わかれ
の
牧伯
つかさ
はパルナクの
子
こ
エリザバン
26
イッサカルの
子孫
しそん
の
支派
わかれ
の
牧伯
つかさ
はアザンの
子
こ
パルテエル
27
アセルの
子孫
しそん
の
支派
わかれ
の
牧伯
つかさ
はシロミの
子
こ
アヒウデ
28
ナフタリの
子孫
しそん
の
支派
わかれ
の
牧伯
つかさ
はアミホデの
子
こ
パダヘル
29
カナンの
地
ち
においてイスラエルの
子孫
ひと〴〵
に
產業
さんげふ
を
分󠄃
わか
つことをヱホバの
命
めい
じたまへる
人
ひと
は
是
かく
のごとし
第35章
1
ヱリコに
對
たい
するヨルダンの
邊
ほとり
なるモアブの
平󠄃野
ひらの
においてヱホバ、モーセに
吿
つげ
て
言
いひ
たまはく
2
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
に
命
めい
じてその
獲
え
たる
產業
さんげふ
の
中
うち
よりレビ
人
びと
に
住󠄃
すむ
べき
邑々
まち〳〵
を
與
あた
へしめよ
汝
なんぢ
らまたその
邑邑
まちまち
の
周󠄃圍
まはり
に
郊地
かうち
をつけてレビ
人
びと
に
與
あた
ふべし
3
その
邑々
まち〳〵
は
彼
かれ
らの
住󠄃
すむ
べき
所󠄃
ところ
その
郊地
かうち
は
彼
かれ
らの
家畜
かちく
貨財
くわざい
および
諸
もろ〳〵
の
獸
けもの
をおくところたるべし
4
汝
なんぢ
らがレビ
人
びと
に
與
あた
ふる
邑々
まち〳〵
の
郊地
かうち
は
邑
まち
の
石垣
いしがき
より
外
そと
四周󠄃
まはり
一千キユビトなるべし
5
すなはち
邑
まち
の
外
そと
に
於
おい
て
東
ひがし
の
方
かた
に二千キユビト
南
みなみ
の
方
かた
に二千キユビト
西
にし
の
方
かた
に二千キユビト
北
きた
の
方
かた
に二千キユビトを
量
はか
り
邑
まち
をその
中
なか
にあらしむべし
彼
かれ
らの
邑
まち
の
郊地
かうち
は
是
かく
のごとくなるべし
6
汝
なんぢ
らがレビ
人
びと
に
與
あた
ふる
邑々
まち〳〵
は
是
かく
のごとくなるべし
即
すなは
ち
逃󠄄遁
のがれの
邑
まち
六
むつ
を
與
あた
ふべし
是
これ
は
人
ひと
を
殺
ころ
せる
者
もの
の
其處
そこ
に
逃󠄄
のが
るべきための
者
もの
なり
此
この
外
ほか
にまた
邑
まち
四十二を
與
あた
ふべし
7
汝
なんぢ
らがレビ
人
びと
に
與
あた
ふる
邑
まち
は
都合
あはせて
四十八
邑
まち
これを
其
その
郊地
かうち
とともに
與
あた
ふべし
8
汝
なんぢ
らイスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
產業
さんげふ
の
中
うち
よりレビ
人
びと
に
邑
まち
を
與
あた
ふるには
多
おほ
く
有
もて
る
者
もの
は
多
おほ
く
與
あた
へ
少
すこし
く
有
もて
る
者
もの
は
少
すこし
く
與
あた
へ
各人
おの〳〵
その
獲
え
たる
產業
さんげふ
にしたがひてその
邑々
まち〳〵
を
之
これ
に
與
あた
ふべし
9
ヱホバまたモーセに
吿
つげ
て
言
いひ
たまはく
10
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
に
吿
つげ
てこれに
言
い
へ
汝
なんぢ
らヨルダンを
濟
わた
りてカナンの
地
ち
に
入
いら
ば
11
汝
なんぢ
らのために
邑
まち
を
設
まう
けて
逃󠄄遁
のがれの
邑
まち
と
爲
な
し
誤
あやま
りて
人
ひと
を
殺
ころ
せる
者
もの
をして
其處
そこ
に
逃󠄄
のが
るべからしむべし
317㌻
12
其
それ
は
汝
なんぢ
らが
仇
あだ
打
うち
する
者
もの
を
避󠄃
さけ
て
逃󠄄
のが
るべき
邑
まち
なり
是
これ
あるは
人
ひと
を
殺
ころ
せる
者
もの
が
未
いま
だ
會衆
くわいしう
の
前󠄃
まへ
にたちて
審判󠄄
さばき
をうけざる
先
さき
に
殺
ころ
さるゝこと
無
なか
らんためなり
13
汝
なんぢ
らが
予
あた
ふる
邑々
まち〳〵
の
中
うち
六
むつ
をもて
逃󠄄遁
のがれの
邑
まち
とすべし
14
すなはち
汝
なんぢ
らヨルダンの
此旁
こなた
において
三
みつ
の
邑
まち
を
予
あた
ヘカナンの
地
ち
において
三
みつ
の
邑
まち
を
予
あた
へて
逃󠄄遁
のがれの
邑
まち
となすべし
15
この
六
むつ
の
邑
まち
はイスラエルの
子孫
ひと〴〵
と
他國人
よそぐにのひと
およびその
中
うち
に
寄寓
やどれ
る
者
もの
の
逃󠄄遁
のがれ
場
ば
たるべし
凡
すべ
て
誤
あやま
りて
人
ひと
を
殺
ころ
せる
者
もの
は
其處
そこ
に
逃󠄄
のが
るゝことを
得
う
べし
〘242㌻〙
16
もし
鐵
てつ
の
器
うつは
をもて
人
ひと
を
擊
うち
て
死
しな
しめなば
是
これ
故殺
こさつ
なり
故殺
こさつ
人
にん
はかならず
殺
ころ
さるべし
17
もし
人
ひと
を
殺
ころ
すほどの
石
いし
を
執
とり
て
人
ひと
を
擊
うち
て
死
しな
しめなば
是
これ
故殺
こさつ
なり
故殺
こさつ
人
にん
はかならず
殺
ころ
さるべし
18
また
人
ひと
を
殺
ころ
すほどの
木
き
の
器
うつは
をとりて
人
ひと
を
擊
うち
て
死
しな
しめなば
是
これ
故殺
さつ
なり
故殺
こさつ
人
にん
はかならず
殺
ころ
さるべし
19
仇
あだ
を
打
う
つ
者
もの
その
故殺
こさつ
人
にん
を
殺
ころ
すことを
得
う
すなはち
之
これ
に
遭󠄃
あ
ふところにて
之
これ
を
殺
ころ
すことを
得
う
るなり
20
もしまた
怨恨
うらみ
のために
人
ひと
を
推
お
しまたは
意󠄃
い
ありて
人
ひと
に
物
もの
を
投
なげ
うちて
死
しな
しめ
21
または
敵
あだ
の
心
こゝろ
を
挾
さしは
さみ
手
て
をもて
人
ひと
を
擊
うち
て
死
しな
しめなばその
人
ひと
を
擊
うち
たる
者
もの
は
必
かなら
ず
殺
ころ
さるべし
是
これ
故殺
こさつ
なればなり
仇
あだ
を
打
う
つ
者
もの
これに
遭󠄃
あ
ふところにて
之
これ
を
殺
ころ
すことを
得
う
べし
22
然
され
どもし
敵
あだ
の
心
こゝろ
なくして
思
おも
はず
人
ひと
を
推
お
しまたは
意󠄃
い
なくして
人
ひと
に
物
もの
を
擲
なげう
ち
23
または
人
ひと
あるを
見
み
ずして
人
ひと
を
殺
ころ
すほどの
石
いし
を
之
これ
に
投
なげ
つけて
死
しな
しむること
有
あら
んにその
人
ひと
これが
敵
てき
にもあらずまた
之
これ
を
害󠄅
がい
せんとせしにもあらざる
時
とき
は
24
會衆
くわいしう
この
律法
おきて
によりてその
人
ひと
を
殺
ころ
せる
者
もの
と
仇
あだ
打
うち
する
者
もの
とに
審判󠄄
さばき
を
言
いひ
わたすべし
25
即
すなは
ち
會衆
くわいしう
はその
人
ひと
を
殺
ころ
せる
者
もの
を
仇
あだ
打
うち
する
者
もの
の
手
て
より
救
すく
ひ
出
いだ
してこれをその
逃󠄄
のが
れゆきたる
逃󠄄遁
のがれの
邑
まち
に
還󠄃
かへ
すべしその
者
もの
は
聖󠄄
きよき
膏
あぶら
を
灌
そゝが
れたる
祭司
さいし
の
長
をさ
の
死
しぬ
るまで
其處
そこ
に
居
をる
べし
26
然
され
ど
人
ひと
を
殺
ころ
しゝ
者
もの
その
逃󠄄
のが
れし
逃󠄄遁
のがれの
邑
まち
の
境
さかひ
を
出
い
でたらんに
27
仇
あだ
打
うち
する
者
もの
その
逃󠄄遁
のがれの
邑
まち
の
境
さかひ
の
外
そと
にてこれに
遭󠄃
あふ
ことありて
仇
あだ
打
うち
する
者
もの
すなはちその
人
ひと
を
殺
ころ
しゝ
者
もの
を
殺
ころ
すことあるとも
血
ち
をながせる
罪
つみ
あらじ
318㌻
28
其
そ
は
彼
かれ
は
祭司
さいし
の
長
をさ
の
死
しぬ
るまでその
逃󠄄遁
のがれの
邑
まち
に
居
をる
べき
者
もの
なればなり
祭司
さいし
の
長
をさ
の
死
しに
たる
後
のち
はその
人
ひと
を
殺
ころ
せし
者
もの
おのれの
產業
さんげふ
の
地
ち
にかへることを
得
う
べし
29
汝
なんぢ
ら
代々
よゝ
その
住󠄃所󠄃
すまひ
において
之
これ
を
審判󠄄
さばき
の
法度
のり
とすべし
30
凡
すべ
て
人
ひと
を
殺
ころ
せる
者
もの
すなはち
故殺
こさつ
人
にん
は
證人
あかしびと
の
口
くち
にしたがひて
殺
ころ
さるべし
然
され
ど
只
たゞ
一人
ひとり
の
證人
あかしびと
の
言
ことば
にしたがひて
人
ひと
を
殺
ころ
すことを
爲
なす
べからず
31
汝
なんぢ
ら
死
し
に
當
あた
る
故殺
こさつ
人
にん
の
生命
いのち
を
贖
あがな
はしむべからず
必
かなら
ずこれを
殺
ころ
すべし
32
また
逃󠄄遁
のがれの
邑
まち
に
逃󠄄
のが
れたる
者
もの
の
贖
あがなひ
を
容
いれ
て
祭司
さいし
の
死
しな
ざる
前󠄃
まへ
にこれを
自己
おのれ
の
地
ち
に
歸
かへ
り
住󠄃
すま
しむる
勿
なか
れ
33
汝
なんぢ
らその
居
をる
ところの
地
ち
を
汚
けが
すべからず
血
ち
は
地
ち
を
汚
けが
すなり
地
ち
の
上
うへ
に
流
なが
せる
血
ち
は
之
これ
を
流
なが
せる
者
もの
の
血
ち
をもてするに
非
あらざ
れば
贖
あがな
ふことを
得
え
ざるなり
34
汝
なんぢ
らその
住󠄃
すむ
ところの
地
ち
すなはち
我
わ
が
居
をる
ところの
地
ち
を
汚
けが
すなかれ
其
そ
は
我
われ
ヱホバ、イスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
中
うち
に
居
をれ
ばなり
〘243㌻〙
第36章
1
ヨセフの
子等
こども
の
族
やから
の
中
うち
マナセの
子
こ
マキルの
子
こ
なるギレアデの
子等
こども
の
族
やから
の
族長
かしら
等
たち
進󠄃
すゝ
みよりてモーセの
前󠄃
まへ
とイスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
族長
かしら
たる
牧伯等
つかさたち
の
前󠄃
まへ
に
語
かた
り
2
言
いひ
けるはイスラエルの
子孫
ひと〴〵
にその
產業
さんげふ
の
地
ち
を
䰗
くじ
によりて
與
あた
ふることをヱホバわが
主
しゆ
に
命
めい
じたまへり
吾
わが
主
しゆ
またわれらの
兄弟
きやうだい
ゼロペハデの
產業
さんげふ
をその
女子
むすめ
等
ども
に
與
あた
ふべしとヱホバに
命
めい
ぜられたまふ
3
彼
かれ
らもしイスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
中
うち
他
ほか
の
支派
わかれ
の
人々
ひと〴〵
に
嫁
とつ
ぎなば
彼
かれ
らの
產業
さんげふ
はわれらの
父󠄃祖
ふそ
の
產業
さんげふ
の
中
うち
より
除
ひき
去
さら
れてその
適󠄄
ゆけ
る
支派
わかれ
の
產業
さんげふ
に
加
くは
はるべし
斯
かく
是
これ
は
我
われ
らの
產業
さんげふ
の
分󠄃
ぶん
の
中
うち
より
除
ひき
去
さら
れん
4
而
しか
して
彼
かれ
らの
產業
さんげふ
はイスラエルの
子孫
ひと〴〵
のヨベルに
至
いた
りてその
適󠄄
ゆけ
る
支派
わかれ
の
產業
さんげふ
に
加
くは
はるべし
斯
かく
かれらの
產業
さんげふ
は
我
われ
らの
父󠄃祖
ふそ
の
支派
わかれ
の
產業
さんげふ
の
中
うち
より
除
ひき
去
さら
れん
5
モーセ、ヱホバの
言
ことば
にしたがひてイスラエルの
子孫
ひと〴〵
に
命
めい
じて
言
い
ふヨセフの
子等
こども
の
支派
わかれ
の
言
いふ
ところは
善
よ
し
319㌻
6
ゼロペハデの
女子
むすめ
等
ども
の
事
こと
につきてヱホバの
命
めい
じたまふところは
是
かく
のごとし
云
いは
く
彼
かれ
らはその
心
こゝろ
に
適󠄄
かな
ふ
者
もの
に
嫁
とつ
ぐべけれど
惟
たゞ
その
父󠄃祖
ふそ
の
支派
わかれ
の
家
いへ
にのみ
嫁
とつ
ぐべし
7
然
しか
せばイスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
產業
さんげふ
この
支派
わかれ
よりかの
支派
わかれ
に
移
うつ
ることあらじイスラエルの
子孫
ひと〴〵
はみな
各箇
おの〳〵
その
父󠄃祖
ふそ
の
支派
わかれ
の
產業
さんげふ
に
止
とゞ
まるべきなり
8
イスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
支派
わかれ
の
中
うち
凡
およ
そ
產業
さんげふ
を
有
もて
る
女
をんな
は
皆
みな
おのれの
父󠄃
ちゝ
の
支派
わかれ
の
家
いへ
に
嫁
とつ
ぐべし
然
しか
せばイスラエルの
子孫
ひと〴〵
おのおのその
父󠄃祖
ふそ
の
產業
さんげふ
を
保
たも
つことを
得
え
ん
9
產業
さんげふ
をしてこの
支派
わかれ
よりかの
支派
わかれ
に
移
うつ
らしむべからずイスラエルの
子孫
ひと〴〵
の
支派
わかれ
の
者
もの
は
皆
みな
おのおの
自己
おのれ
の
產業
さんげふ
にとゞまるべし
10
是
こゝ
においてゼロペハデの
女子
むすめ
等
ども
はヱホバのモーセに
命
めい
じたまへる
如
ごと
くせり
11
即
すなは
ちゼロペハデの
女子
むすめ
等
ども
マアラ、テルザ、ホグラ、ミルカおよびノアはその
父󠄃
ちゝ
の
兄弟
きやうだい
の
子等
こども
に
嫁
とつ
げり
12
彼
かれ
らはヨセフの
子
こ
マナセの
子等
こども
の
家
いへ
に
嫁
とつ
ぎたればその
產業
さんげふ
はその
父󠄃
ちゝ
の
族
やから
の
支派
わかれ
に
止
とゞ
まれり
13
是等
これら
はヱリコに
對
たい
するヨルダンの
邊
ほとり
なるモアテの
平󠄃野
ひらの
においてヱホバがモーセによりてイスラエルの
子孫
ひと〴〵
に
命
めい
じたまひし
命令
めいれい
と
律法
おきて
なり
〘244㌻〙
320㌻